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過去に見た夢の話

印象深い夢は覚えていたり、過去の物は別媒体に書いたりしてある。

今回は読み返していて『あぁ、懐かしい…私は此処にいたかったのに…目が覚めてしまったのだったね』と思ったのでnoteでも披露しようと思う。

これが私のいたい場所の一つです。
ちなみに登場人物は皆、夢限定で現実の知り合いではありません。

では、私の見た夢に少しばかりお付き合いください。

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神様は白い龍。普段は絵に描いたキツネみたいな顔の白蛇の姿。

同級生だった男の子。昔から変ってたけど、神様と住むようになって人間でなくなった。変身すると真っ白な狛犬(狼に近いかも?)になる。

カエル。これも小さい神様。何時もふてぶてしい感じ。腕組みが癖。

カタツムリ。これは従者。大きくてラベンダー色の殻をもつ。


私は悩みを持っていた。そして辿り着いた。
円になってる場所に。
神様に悩んでいることを伝えると
川に入るように白い尾で告げられた。
同級生だった男の子曰く
『その川は円になってて、人間の一生を表しているんだよ。途中、困難もあるけど…大丈夫、誰でも戻って来れる』だそうだ。

最初は足首程しかない。サラサラと下に向かってカーブを描く。川の中を進むと途中で一旦陸にあがる。砂利とコンクリートの上を進む。隣には大きな道路があって人もいる。ジロジロ見られるので恥ずかしい。そして川に戻るけど泥水で砂利も沢山あって腰くらいまで浸かる。そして、カーブの上り坂になる。川は途中で滝になってる。その滝を横目にすごく柔らかい注連縄のようなものを掴んで登る。次に木と竹で出来た足場を通る。結構な高さで揺れて怖い。最後は、子供たちがたくさん遊んでいる木枠で出来た迷路のような場所を通る。

そうすると山の上にある神様たちの家まで戻れるのだ。

私はすっかり疲れて神様の家でお世話になる。というより元々、あまり戻る気もなかった。神様は喜んでくれた。カエルには『使えないお荷物』って言われたけど。

そうだ。謎のお父さんもいて何時も炭鉱にでかける。
同級生の彼の弟も住んでいて、猫や犬も沢山いる。

ワチャワチャしてるけど幸せ。

そんなある日、彼が下に行くというのでついていった。
下の世界のお店で買い物をしてるとクレームにあってる女の子に出会う。彼女は蜻蛉玉を作れる(夢の中では蜻蛉玉は神様に教わる。作れる人は稀で、手にするとお守りになる)らしく、柄の悪い客に無理難題を言われていた。

そして、何が起こったか忘れたが私が蜻蛉玉作る羽目になった。しかし…私は蜻蛉玉の作り方をおそわっていない!見様見真似でやっても思う柄が出なかった。
女の子がやってきて「なにやってるの!!」というから「私は作れないのよ!!」と返すと「あぁっ…もうっ」と言って作り出した。それは美しい蜻蛉玉でクレームを言っていたお客もビックリして黙るくらい。

けれど、待たせただの何だの言って彼女を責め出した客を見て同級生の彼が 
「こりゃ、駄目だ。話にならん。逃げるぞ」
と言って彼女の手を引いた。
彼は途中、狛犬になった。私は狛犬になった彼の背に飛び乗った。
「二人してしっかり掴まってろよ。抱きとめる腕はないからねっ」
凄いスピードで遠ざかる世界を彼女はただ静かに眺めていた。私は、落ちないように必死だった。

山の上についたら神様が龍の姿で待っていた。
龍の姿だと喋れる。
『よく来たね。川へお入り。』
神様は優しく彼女にそう言った。そして
『貴女が道を案内してやりなさい』
ヨロヨロしている私にそう言った。私は、私の時はひとりぼっちだったのにーと頬を膨らませた。

彼女と川を下る。
前と同じ。道路の所で彼女の職場の上司の女が猫撫で声で彼女を探してるのを見つけた。彼女の震えから気持ちが流れ込んできて痛かった。
大丈夫だよと声をかけ二人で泥水の中を進んだ。雨でも降ったのか前に私が進んだ時より深く重い水だった。

登る時、私は苦手なのでヒィヒィ言ったが、彼女は楽しそうだった。竹の足場も使い方が上手でスルスル渡った。最後は子供たちがいる場所。彼女はとても楽しそうだった。

私はそれを見て『あぁ、生まれ変わったから子供達なのか』と納得した。
そしてあの泥水は悩みの集まりだ。
円の下にドロドロと溜まって人々にみられてるのに認識されない人生の悩み。
ドロドロに汚れた自分だけが他人には見えていて、それを嘲笑われ進むしかないのだ。

私はそう気がついた。

苦労して登ったら神様が待っててくれる。気持ちが子供に戻っていくんだ。

なるほどなぁー!なんて感心していたらカタツムリに『おかえりなさい』と声をかけられて『ただいま』と優しく返した。

彼は苔むした岩の上で本を読んでるし
彼女は子供達とアスレチックしてる。
神様はまたキツネ目のベビの姿に戻って日向ぼっこしてるし、カエルは相変わらずふんぞり返ってる。
犬や猫、鳥や虫、その他の住人全てがホヤホヤとした春のような日に照らされている。

あぁ、ここは良いところだ。ずっとここに居たいなぁ……そう思って目が覚めた。

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不思議な夢だったよなぁ。
見たのは数年前だけど書き記しておいたし、覚えている。

山の上の神様の住処は日本昔ばなしみたいなお家がポツンと建ってて、けしてきらびやかじゃなかった。
でも、心地が良かった。
何時もそう。
心地良い世界はきらびやかではないのだ。

苔むした大きな岩があって、川の始まりは透き通っていて美しいのだ。

下には色々あるし便利だけれど
私はあの山を降りたくなかった。

狛犬になった彼の側も、その弟の側も……その山の上はどこに居ても心地よかった。


ここまで読んでくれて有り難うございます。
たまに大切な何かに出会うような夢を見ます。

大抵『あぁ、起きちゃった…』と思います。

妙に納得します。自分で見た夢なのに。

夢の中でみたものが私の為になればいいし、その話があなたのちょっとした娯楽になれば幸いです。

どうか眠っている間に素敵な夢を見て、起きてからは自分で素敵な夢を描けますように。

サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。