写真記事~花火の音は柏手だったか~
風が吹いて、暑さが和らいだのは有難い。
遠く山々が暗い影になり、薄墨で描いた絵のようだった。
夜の手前の土手道を、人々は歩き進める。
世界各国、花火は上がれど、日本の花火は一味違う。と、他国に行った事もない癖に思う。
たった一瞬の花達が競うように咲き誇る。
夜の闇だからこそ光輝く。
闇がどれほど必要なものか大きく大きく教えてくれる。
技術力のある写真に、私の写真は敵わない。
狙いすましているようで、ただ、ただシャッターをきる。
失敗だと消すことは簡単だ。
でも、私は