昔も今も、自ら命を断つひとが少なからずいる。 『死ぬより辛いことなんてあるのかな』 元気だったころのわたしはそう思っていた。 『死ぬ気になれば、何だってできるのでは』 『死ぬくらいなら、生きてる方がマシなのでは』 でもこれは間違っていたと断言できる。 生きているのがこんなに辛いものとは。 こればかりは、我が身に降りかからないと理解できないと思う。 いや。 『分かる』と軽々しく言ってもらいたくない。 毎日、15階のバルコニーから飛び降りそうになるのを必死に抑えてい
自分語りをする上でどうしてもはじめに書きたいこと。 わたしは40歳を目前に、重大な不調に見舞われた。 去年の夏の始まりの頃である。 それは突然のような顔をして、実はじわじわ忍び寄っていたものだった。 忘れもしない。 地元愛知、高校のテニス部の友達とハイテンションなランチをした帰り道だった。 大好きな女ともだちと、コロナもあり久々の再会。 はっきり言って、準備万端、意気揚々のお出掛け。 ネイルもマツエクも完璧に、お気に入りの洋服で新宿に繰り出した。 おしゃべりも食事も止まら
SNSは苦手だ。 心の底から、SNSの世代を気の毒に思う。 たぶん。 恩恵を受けている人たちが大部分で、 結局時代に乗り遅れてるんだろう、わたしが。 未だに手帳に日記を書いている。 高校2年生のときに、 知り合いではないが同世代の女子高生が亡くなったと聞いて、無性に『いま』を書き留めておきたくなって始めた手書きの日記。 17歳か… 若いな。 SNSで世界が広がった人がいれば、 視野が狭くなった人もいるのだろう。 結局使う人次第。 結局使いこなせてない人が あ