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空想が広がる事案が発生しました。「米国が中国のファーウェイCFOを自由の身に…」。これは米国の中国懐柔政策なのか?それとも孟晩舟CFOが用済みになったのか?【引用開始】●ファーウェイCFO、自由の身に 米検察と司法取引

カナダ・バンクーバーの裁判所に向かうため自宅を去る華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟最高財務責任者(2021年9月24日撮影)。AFPBB News
(更新)カナダで拘束され、米国が身柄引き渡しを求めていた中国通信機器大手・華為技術の孟晩舟最高財務責任者(CFO)は24日、米検察当局との司法取引で合意した。

孟被告は、ファーウェイとイランに通信機器を販売していた同社の関連企業スカイコムとの関係をめぐり英金融大手HSBC銀行に虚偽の申告をしたとして、米当局により詐欺罪で起訴されていた。  

だが米検察は、孟被告が事実陳述書の内容に同意することと引き換えに、2022年12月1日までの訴追猶予で合意。被告が合意条件を順守すれば起訴を取り下げるとした。  

これを受け、カナダ・バンクーバーの裁判所は、孟被告を3年間の自宅軟禁から解放することを決定。

孟被告は、2018年12月1日に身柄を拘束されて以降初めて、中国への帰国が可能となった。  

ファーウェイの創業者、任正非氏の娘である孟被告は、同社の将来を担う人物と目されていた。孟被告の身柄拘束により米中関係は悪化し、カナダを巻き込む長期の外交危機を引き起こした。中国はその後、カナダ人2人を拘束しており、孟被告拘束への報復とみられている。

●カナダ人2人が中国を出国、ファーウェイCFOの拘束直後に逮捕 【9/25(土)10:59発信 ニューズウィーク】



 写真は、2人の釈放を求める人々。バンクーバーで2019年3月撮影(2021年 ロイター/Lindsey Wasson)

[オタワ 24日 ロイター抜粋] - カナダのトルドー首相は24日夜に会見を開き、中国で1000日以上拘束されていたカナダ人2人が出国したことを明らかにした。

カナダの企業家マイケル・スパバ氏と元外交官のマイケル・コブリグ氏は2018年12月に中国で逮捕された。米国の要請を受けたカナダ当局が、中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)を逮捕した直後だった。

カナダのメディアによると、2人の出国が発表される直前に孟氏も中国へ向かった。

孟氏を起訴していた米検察当局は24日、同氏と訴追延期合意(DPA)を結び、刑事訴訟を終わらせると発表。孟氏はカナダからの出国が可能となっていた。

中国政府は、孟氏が拘束されたこととカナダ人2人を逮捕したことは無関係と主張。一方でトルドー政権は、人質外交だと中国政府を非難していた。

【引用終わり】

 対立しているようでも、米国と中国は常につながり(交渉)をもっているようですね。

 米中が交渉していなければ、米国がかってに用済みになって開放したとしても、中国が何も知らされていなかったら。中国はここぞとばかりに「無罪のモノを拘束していたのは許せない」と罵る展開になったでしょう。また、米国に連れ去り正式に起訴したら、中国は激昂してカナダ人2人の他にまた新たな人質を確保しようとしたかもしれません。

 しかし米中は、ずっと交渉を続けていて、何らかの合意に達して、人質交換の手順が決められた。だから今回の人質交換も無事成功した訳です。

「孟氏が中国へ向かう。→直後にカナダ人2人の出国が発表された」のは、身代金が手に入ったことを確認してから、人質を開放するというというやり方と同じです。

 まあ、今回の場合は人質交換ですが、先に開放した米国側には「こちら(米国)が解放すれば、中国も約束通りに開放する」という信頼関係は成立していたので、交渉が成立したのでありましょう。即ち、互いに相手を罵っているようでも、米中間には交渉のパイプも信頼関係も存在しているようです。良かったですね。

 勿論今回の合意は、元々秘密交渉ですし、キツネとタヌキの騙し合いで、人質交換が終われば、米中双方守るつもりはさらさらない事でありましょう。だから実際どうだったのかは、私達には知らされる事はありません。

 ただ、空想は天翔けます。

 米国は何で孟晩舟氏を開放したのか? 色々と考えられます。

1 孟晩舟氏が用済みになった。

その一 孟晩舟氏からとれる情報を取りつくしたので、用済みになった。(例えば、どうやって米国にサイバー攻撃をしているのかとかの、サイバー攻撃の仕組み等々)

その二 先頃、中国のスパイの幹部が米国に亡命したという話がネットに流れています。すると、米国が孟晩舟氏から聞きたかった情報を、このスパイの幹部が米国に提供した事も考えられます。

2 孟晩舟氏は米国の知りたい事を話さなかったが、中国から、資金・情報等々で何らかのものが差し出され、アメリカ政府高官が解放を決断した。

3 2022年12月までに米国の為に何かをすると孟晩舟氏個人が約束したので、一旦孟晩舟氏を泳がせることにした。

まあ、このように色々と空想する事は出来ますが、米国が、孟晩舟氏の解放をした本当の理由は、私には知りようもありません。

 ただ、中国に帰国しても。孟晩舟氏はこれから大変だろうな。と思います。まず、情報当局から「米国に何を聞かれた?」 「何を言った」と厳しい取り調べを受けるでしょう。

 取り調べでミスをすれば、こんどは中国当局に逮捕されることもあり得ます。また逮捕を免れても、ずっと監視対象にされ続ける事でしょう。私だったら、カナダの自宅に監禁為されていた方がましだと思うだろうと思います。

 そして、6月30日NY証券取引所に上場した配車アプリのディーディーが、どうやら中国当局に没収されてしまうように、ファーウェイだって中国当局に没収される可能性は小さくありません。

 だから、孟晩舟氏はこれから大変だろうなと思うのであります。最も、孟晩舟氏と習近平氏の関係がどんなものかで、これからの孟晩舟氏の運命は大きく変わるとは思いますが、それにしても、もう二度と中国からの出国許可は下りないでしょう。

 いずれにしろ孟晩舟氏が今後も、中国共産党から大事にされるのか迫害されるのかを視れば、今回の米中秘密協定での勝者と敗者ぐらいの察しはつくかもしれません。

 最後に、とばっちりで人質にされていて2人のカナダ人が解放されて良かったと思います。それにしても、何で孟晩舟氏一人に対して2人を人質にしたのか?

 中国人の考える事はわかりません。

 ただ、「中国には、いかない方がよい」「なるべく付き合わない方がよい」という事だけはわかります。そして、絶対にTPPの加入を認めるべきではないという事もわかります

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