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アメリカ考 2 ●トランプ氏は「大統領職にふさわしくない」、元側近ボルトン氏

AFP ジョン・ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当、右)とドナルド・トランプ米大統領(2019年5月13日撮影、資料写真)
ドナルド・トランプ米大統領の元側近で、同政権の暴露本の出版を予定しているジョン・ボルトン氏が18日、放映されたテレビ番組の中で、トランプ氏は「大統領職にふさわしくない」と述べた。トランプ氏はこれに対し、ボルトン氏の著書は「作り話」だと反撃した。
 国家安全保障問題担当の大統領補佐官だったボルトン氏は、著書「The Room Where It Happened: A White House Memoir(仮訳:それが起きた部屋 ホワイトハウス回想録)」の宣伝のため米ABCニュース(ABC News)に出演。トランプ氏について「大統領職にふさわしくない。職務を遂行する能力があるとも思えない」と述べた。
 ボルトン氏は著書で、トランプ氏が中国の習近平国家主席に対して自身の再選に力を貸すよう要請した、司法を妨害した、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に太刀打ちできなかった、などと主張している。トランプ政権は同書の出版差し止めを必死で試みている。
 ボルトン氏は、「プーチン氏は、トランプ氏を手玉に取れると考えている」とも述べた。
 これに対しトランプ氏は、ボルトン氏を「病んだ子犬」と呼び、著書を「作り話」と一蹴した。
 マイク・ポンペオ国務長官は18日夜、ボルトン氏を「たくさんのうそを広めている」「売国奴」と非難した。
【引用終わり】
ハッキリ言うとバカバカしい話です。
トランプ氏が「中国の習近平国家主席に自身の再選に力を貸すよう要請した」からどうだっていうのですか?
「プーチン氏は、トランプ氏を手玉に取れると考えている」たったらどうだっていうのですか?
本当にバカバカして話です。トランプ大統領がいささか趣味の悪い・多少下品な冗談を多用するのは、今に始まったことではありません。
トランプ大統領が「ダメで元々。言うだけならタダだからどんどん言ってやろう」という方なのは、この3年余りで世界に知れ渡っているではありませんか!
トランプ大統領は、「言うだけ言ってみて、言うとおりに進めばラッキー。ダメでも諦めず、別の方法を探す」という方だと思います。そして正邪善悪は自分で判断して、人の意見に左右されない。その意味で、強面で我儘米国流のフーテンの寅さんみたいな方です。
ですから、いつでも大風呂敷を広げるトランプ氏の言葉の表面上の意味にいちいち反応すると、トランプ氏の手玉に取られてしまうのです。逆に冗談だと受け流して、きちんとその裏にある真意を受け止る相手とならば、きちんと話をなさると思いますよ。
多分、どれ程アメリカのリベラルマスコミが揚げ足をとつても、トランプ氏の支持率が4割を割らないのは、トランプ大統領の大風呂敷と悪い冗談と真意が、支持者の人達には大風呂敷と悪い冗談と真意として伝わっているからだと思います。
ただ、一時は側近で有った方が、今の時期にこんな暴露本を出そうとするのには驚きました。その意味でわきが甘かった。人を見る目が無かった。だからトランプ氏はボルトン氏のおっしゃる通りに「大統領職にふさわしくない」のかもしれないとも思います。

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