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なぜ患者が大病院に押し寄せるのか?それは初診料5千円が、かかりつけ医の紹介状より安いからである。お役人の考える事は、チィチィパッパとしか言いようがない。それとも、この値上げには、別の真意があるのだろうか? 【独自】紹介状ない大病院の受診、初診時の別負担を7千円まで引き上げ検討


 厚生労働省は、紹介状なしで大きな病院を受診した患者が支払う負担額について、2000円増額する方向で検討に入った。大病院に患者が集中することを避け、軽症者は身近な「かかりつけ医」を受診するように促す。2022年度までの実施を目指す。  
現在、紹介状なしで大病院を受診した場合、1~3割の窓口負担とは別に、初診で5000円以上を追加で支払う必要がある。厚労省は、この負担を7000円程度に引き上げて、大病院が専門治療に集中できる環境を整えたい考えだ。
現行制度では、病床200床以上の「地域医療支援病院」と「特定機能病院」の計666病院が追加支払いの対象となっている。対象となる病院の拡大を合わせて検討する。高額な医療機器を使ったり、化学療法を行ったりする専門的な医療機関を加える方向だ。  
公的医療保険の財政負担を軽減する狙いもあり、19日に開かれる社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の医療保険部会で議論する。12月上旬にも取りまとめる全世代型社会保障検討会議の最終報告に盛り込む。
【引用終わり】
大病院への患者が集中を避けるために、軽症者は身近な「かかりつけ医」を受診するように促す為に、大病院の初診料を7千円にあげても、現行どおりで大した効果はないと思う。
なぜならば、大病院を直接受信する理由は人それぞれだと思いますが、患者本人に自分が軽症なのか重症なのか解らない時には、大病院へ行きたいと考える人が多いと思います。
それでも、まずかかりつけ医院に行くと、まずそこで診療して一応の検査などをするので、医療費が発生します。血液検査やら尿検査・レントゲン・CT色々ですが、4千~1万円位かかる事も珍しくありません。そして1週刊して血液検査の結果が出て大病院に紹介状を書いてもらうと、紹介状の書き賃が3千円とか5千円とか、場合によっては1万円かかります。
そして、紹介状をもって大病院の門をたたいた後で、再び追加の血液検査とCTやMRIなどの検査をして、安くない診療費と検査費なぞを払います。
つまり、結局大病院に行くのならば、かかりつけ医の紹介状と大病院の初診料は同額も多いので、かかりつけ医での診察料と検査費用を余分に払う事になる上に、時間も無駄なのです。
ですから、「どうもよくわからないけれど、自分は病気のような気がする。もしかしたら大病かもしれない」と不安になった人が、大病院に直接押かけるのは理の当然なのであります。その方が、お金も時間も無駄にならないのです。
その一方で、高血圧とかの持病があって毎月のように病院に行かなければならない人は、かかりつけ医の所に行きます。これはなぜかといえば、大病院があまりにも混んでいる事と、高血圧位の事では大病院が予約を入れてくれない、即ち、大病院から追い出されるからであります。
勿論、毎月初診料の5千円を支払えば、大病院で高血圧の治療を受けることもできます。しかし、余りにも混んでいるので、この場合にはかかりつけ医の所に行った方がよいのです。
つまり患者本人の心境から観た時の、病院選択は「自分がどんな病気なのか解らない時には、患者は不安になります。そして自分の命とお金を秤にかけて、どれ程金がかかっても大病院に行きたい」と決定されます。
しかし、病気の正体が知れて、「薬を飲めば大丈夫だ」と患者本人が納得すれば「自分の命とお金の選択ではなくなりますので、時間とお金の節約のためにかかりつけ医に行こう」と決定されるのです。
ですから、大病院の初診料が5千円から7千円に値上げされたところで、この患者本人の心境が変わらなければ、大病院が混雑する状況は変わらないと考えます。
さらに、不安になった患者に対してかかりつけ医が「紹介状を書きますから、念のために、大病院で検査してもらいましょう」と、(紹介状を書けば利益にもなるので)ドンドン紹介状を書くことも、大病院が混雑する理由ではないでしょうか?
ふむふむ、このように考えてくると、大病院が混雑している理由は、かかりつけ医に行くべき軽症の初診の患者が大挙して大病院に押し掛けているからなのか、疑問になってきます。
確かに、そんな人も一部に入るでしょう。しかし軽症であれば、一回だけは初診料を支払って診察してもらえても次回の予約はとれません。様子をみるとしても、2~3回でかかりつけ医を紹介されて「もううちの病院に来ないでね」と追い出されます。
一体軽症なのに、大病院を直接受診する人が、何人いるのでしょうか?その直接受診者が、どれ程大病院の混雑を増やしているのでしょうか?確かに大病院は混雑しているけれど、2千円直接初診料を増やしたところで、その混雑がどれだけ解消されるというのでしょうか?かかりつけ医でも、人気のある医院はとんでもない混雑ぶりなのに…。空いているかかりつけ医は、単に人気がないだけです。
この2千円の値上げは、さほど効果があるとは思えません。ただ、大病院の収入がちょっと増える。そして、かかりつけ医も紹介状の値上げができるので、収入がちょっと増えるだけのような気がします。
???
私の脳裏に「とんでもない妄想」が生まれてしまいました。その妄想は「厚生労働省と医師会の本当の狙いは、コロナで経済的損失をおった病院・かかりつけ医が収入をちょっと増やせるようにしているだけで、大病院の混雑の緩和はただの口実ではないのか?政府の保険財政に負担がかからず、病院の収入を増やせるから、初診料を値上げするのではないのか?」です。
私は、本当はかなりの根暗です。そして、妄想力に満ちています。人の話をそのままに受け取れず、妄想をたくましくして、人の心の裏ばかり想像して、「この世は美しくないかもしれない」と自分で勝手に傷ついてしまうのです。
このブログの話の流れは、私の悪い所が出てしまいました。ですから、コロナで苦境に陥った病院を助ける為に、「大病院に直接かかる時には、2千円余分に払おうよ。この世は助け合いだから…」と、最後に付け加えておきたいと思います。
「厚生労働省は病院を助けたいから、陰険な知恵を絞ったのだ。悪く考えてはいけない。仮に自分達が、騙される方であったとしても…」モノはいいようなので、このように表現する事もできるのです。

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