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「イスラム国」戦闘員らの送還を始める、トルコ、受け入れ拒否するアメリカ

「こんな人達に 関わりたくない」のもわかるけど… 
出身国が IS戦闘員の帰国を拒否した結果

【TBC NEWS 要約】トルコは拘束している過激派組織「イスラム国」の外国人戦闘員らについて、出身国のアメリカ、ドイツ、デンマークへの送還を始めました。アイルランド国籍やフランス国籍の「イスラム国」関係者についても準備が整い次第、送還を始めるとしています。
 一方で、トルコが国外追放したアメリカ国籍の戦闘員1人が、ギリシャとトルコの国境に取り残されていると伝えました。ギリシャに身柄を送られたものの受け入れを拒否されたという
 トルコはおよそ1200人の外国籍の「イスラム国」関係者を拘束している。こうした人々の市民権をはく奪するなどして受け入れを拒否してきたヨーロッパ各国やアメリカは、今回のトルコによる強硬手段で、早急な対応策を求められることになりそうです。【要約 終わり】

普通の刑事犯だと、外国で罪を犯して外国で監獄に入れられます。中国で麻薬関係で欧米人が死刑になったり イスラム教国でむち打ちとかの判決が出ると、よく出身国は「人権がどうとか」文句を言っています。外交交渉で帰国が認められたりすると、(外国の法を犯したのに)凱旋帰国になることも有ります。
ただ このISに志願した人たちは、出身国の在り方自体を不満に思って「イスラム国」の在り方に共感して出国しました。ハッキリ言えば キリスト教を母体とするアメリカが気に入らないから、イスラム教で国を治めるというイスラム国に飛び込んだ訳です。その意味で言えば、「出身国では、自分で国を捨てた人間だ」と言いたいところだと思います。
しかし、トルコにしてみれば「全く関係ないのですから、収容して《ただ飯くわせる》手間と費用を払いたくない」のは当然です。

さて、なぜ この記事を取り上げたかと言えば、
欧米各国が引き取りたくないと思う気持ちは解りますが、
かといって 関係ないトルコからの訴えを無視してよいわけではなかったでしょう。無視されたから、トルコが強硬手段に出始めたのです。
つまり「欧米各国は、いつも口ではかっこいい事を言っていても、(嫌なことは 誰かに押し付けようとする)無責任国家の一面を持っている」事が、よく出ている記事だったからです。

最も この問題は「本来は 国連が乗り出してくるべき」モノのような気がします。というのは、多くの元IS義勇兵が後悔して帰国したいと願っている。それなのに、この人たちがひどい扱いを受けると、逆説としてイスラム過激主義に正当性を付与してしまうからです。元IS義勇兵達が出身国で人道的な扱いをされて、その欧米出身国で「小さな不満はあっても やっぱり欧米の方がよい。ISはひどい嘘つきで非人道的だ」と宣伝してくれるならば イスラム過激主義の沈静化に一役買ってもらえるからです。
その意味で世界的な問題ですから 国連の案件なのです。なのに 全く動く気配がない。
ホント 国連は有名無実になってきました。

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1963年千葉県生まれ。法政大学でマルクス主義を学んでいた時中国の文化大革命の告発本を読んで世の中には言っていることとやっていることが違う人が多いと知る。産経より2018年『「十七条の憲法」で紐解く日本文明論 多元相対論から日本を考える』を出版。保守系ブログ+漫画を書いていきます
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