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中国は《脅し》の力で覇権をとる。実際の戦争には弱い国だから、「《脅し》には屈しない。いざと言う時は戦う!」という決意を見せる事が中国に対する外交カードである。 ●中国、「戦争準備」本格化 制服組トップ、態勢転換に言及 台湾などの緊張にらむ 


中国の許其亮・中央軍事委員会副主席=2018年6月、北京(EPA時事)
中国で先月下旬に開かれた重要会議を受け、中国軍が「戦争準備」の動きを強めている。
制服組トップの許其亮・中央軍事委員会副主席は「能動的な戦争立案」に言及。習近平国家主席は、米国の新政権発足後も台湾や南シナ海をめぐる緊張が続くと予想し「戦って勝てる軍隊」の実現を目指しているもようだ。  
10月下旬に開かれた5中総会は、「奮闘目標の実現」を掲げた。目標の具体的内容は明らかではないが、5中総会は「戦争に備えた訓練の全面的強化」を確認した。  
これに関連し、許氏は今月上旬に発行された5中総会の解説書で「受動的な戦争適応から能動的な戦争立案への(態勢)転換を加速する」と訴え、中国軍が積極的に戦争に関与していく方針を示唆した。  
国営新華社通信によると、陸海空軍などによる統合作戦の指揮、作戦行動などに関する軍の要綱が7日に施行された。要綱は軍の統合運用を重視する習氏の意向を反映したもので、新華社は「戦争準備の動きを強化する」と伝えた。
人民日報系の環球時報英語版(電子版)は、今後の軍事演習では、敵国の空母による南シナ海や台湾海峡の航行阻止を想定し、海軍の潜水艦、空軍の偵察機や戦闘機、ロケット軍の対艦弾道ミサイルが動員されることになりそうだと報じた。  
また、人工知能(AI)などの新技術を使い米軍に勝る兵器を開発するため、軍と民間企業が連携する「軍民融合」がさらに強化される見通しだ。
5中総会で採択された基本方針には「軍民の結束強化」を明記。5中総会解説書は「国防工業と科学技術の管理で軍民が分離している状況が見られる」と指摘し、国家ぐるみの兵器開発体制の促進を求めた。 

【引用中断】

 私は、この記事を「中国軍のトップが『俺たち強いんだぞ!』と、外国に向かって吠えている」《脅し》の類だと思います。

 なぜかと申しますと、理由は以下の通りです。

1中国は、軽い戦争以外の戦争をするつもりはない。

南シナ海・台湾海峡・尖閣諸島で、中国軍は自軍の方から米軍・台湾軍と自衛隊を挑発しています。普通、こういう軍事挑発行動は、戦争準備ができてから始めます。にもかかわらず、中国は今から戦争準備をするというのです。

 即ち、中国はこう考えていました。

中国は簡単に勝てる戦争以外はする気はないが、アメリカも中国と戦争をするつもりはない。だから、中国の周辺国を「物量で脅し続けると同時に、中国がアメリカと友好的関係を維持していけば、『アメリカは本当に助けてくれるのか?』と疑問を持つ日本・フィリピン・ベトナム等の相手国がビビッて引っ込む、中国のアジア覇権を認めて従属国になるはずだ」と考えて、気長に《脅し》続けていたのです。

つまり、中国は本格的な戦争をするつもりはさらさらなかった為、戦争の準備もしていなかった。しかし、アメリカが友好関係を捨てて、牙をむいてきたので、慌てて戦争の準備をすると言い出したのです。

2中国は、「自軍は、実際に戦えば弱い」と知っている。だから中国の理想の戦争は、中国軍が出ていけば相手が逃げていく戦争である。

 中国人は、戦士の心を持たない。商人の民族なので、「自分さえよければよい」が基本なので、国家(他人)の為自分の命を懸けて戦う事は、基本的にしない。即ち、相手が一般住民や大した武器を持っていない時=自分の身が安全な時には我先に戦うけれど、相手が強いと思えば途端に戦意を喪失してしまうのが、中国人の軍隊なのである。

 例えば、南シナ海で中国船数百隻とベトナム戦数十隻で、船体をぶつけあったり放水したりして戦った時には、中国人は「自分達が圧倒的に有利だ」と思っていたから、勇猛果敢に船をぶつける戦法を取っていたのです。

しかし、その後でベトナム国内(陸上)で反中デモが起きて、少数の中国人が武器を持たない多数のベトナム人暴徒に包囲されると、中国人は先を争って中国へ逃げ帰ったのでした。恐らくこの時のデモはベトナムの官製デモだったと思いますが、それだけに中国人が袋叩きにあって重症を負ったとか、死亡したという事例はなかったようです。それなのに中国人はデモを恐れて、工場家も捨てて逃げ出したのです。「命あっての物種」とは申しますが、それにしても「肝っ玉が小さい」人達です。

このベトナムの事例から、中国人には「自分の方が強いと思えば攻撃的になり、自分の方が弱いと思えば一目散に逃げだす」特性があると、判断できます。

だから習近平主席も「戦って勝てる軍隊」の実現を目指しているのだと思います。なぜならば、中国軍が攻撃的なのは「戦って勝てる」と、戦う人達が思っている時だけだからです。

3基本的に中国人は戦士ではないので、戦士の気持ちは理解できない。

 中国人は「世界の人たちも、自分達と同じように考える」と誤解しています。だから自分達中国人が「強い相手とは絶対に戦わない」ので、わざわざ環球時報英語版で、「中国軍は南シナ海で凄い訓練をするのだ=中国軍は強いのだ」と宣伝するのです。敵であるアメリカに「戦うのはやめよう」と思わせる為に…。

 しかし、アメリカは「中国が強そうだから、戦うのはやめよう」とは考えません。アメリカは「中国がそうでるならば、もっと軍備を増強しなくては…」と考えるだけです。

 即ち、中国軍は「こちらが手ごわければ、核兵器もあるし、アメリカは直接中国を責めることはない」と決めつけています。だから中国人の中には「隙をついて電光石火で台湾か尖閣をとれば、ロシアがクリミアをとったように経済制裁をかけてくるぐらいだろう」と、考える人もいます。

 だから中国軍のトップが『俺たち強いんだぞ!』と、アメリカと日本に向かって吠えて《脅し》をかけてきているのです。

 中国軍のトップが強がる理由は、主に前記3点だと思いますが、これらの理由を挙げている私も、「死ぬのはまっぴらだけれど、勝てる戦争はどんどんして、威張りたい。だから、アメリカが出てくる気にならないようにしないと…」いうのは、ムシの良すぎる話だと思います。

 ですから、実際には中国軍のトップが夢に描く展開にはならないと思いますが、中国人の術中にはまらないためには、「周辺諸国が『本当の戦争になったら、中国人は弱い』ということを、もっと認識する」と、より戦争の危険は減退します。

 中国のトップが戦争を命じて、中国軍人が命令通り戦うは、『自分が死なない』と安心できている時です。もしくは、朝鮮戦争の時に毛沢東がやったように、前線の兵士を後ろから銃で狙っている時です。

ですから周辺諸国の軍と国民がおびえることなく、「中国人がやってきたら、棒と素手でも殺してやる」と戦意を高揚させていれば、「現場の兵士たちは、自分の命を守る事しか考えなくなる」ので、それだけでも中国は派兵がしづらくなります。

そうです。

中国人は自分の命を危険にさらして、他人を助けることはしません。その上南シナ海でも、尖閣でも、数百隻の大船団を組まなければ怖くてやってこれない、肝っ玉の小さい人達なのです。ですから、本当は戦闘に弱いのです。

折しも、そんな中国人の本性がさらされた事案が発生しましたので引用します。【引用再開】

●女性が川に転落、助けに飛び込んだのは英国総領事! 中国ネットは称賛の一方、「大勢の傍観者」を批判
2020/11/17 21:20




英国の外交官が中国で川におぼれた女性を救出し、英雄として称賛を浴びている/From UK in China/Twitter
2020年11月16日、澎湃新聞によると、重慶市の観光地で誤って川に落ちた女性を、白髪の英国人外交官が救助した。
記事によると、同市内にある観光名所の中山古鎮で14日、女性1人が足を滑らせて川に転落した。溺れて意識を失いかけているのを見た白髪の外国人男性が靴を脱ぎ、水中に入って女性を助け起こし、投げ入れられた救命浮き輪を使って水から引き上げることに成功した。
女性を救助した外国人男性は、同市にある英国領事館の総領事を務めるステファン・エリソン氏だった。同氏は61歳で中国滞在歴9年、16日に総領事に就任したばかりだった。スキーやサイクリングなどのスポーツが趣味で、昨年には北京国際トライアスロン大会に出場し、年齢別のクラスで優勝した経験も持っているという。
なお、救助された女性は意識を失い、呼吸も止まっていたが、同氏による速やかな救助のかいあってほどなく意識も呼吸も回復し、大事には至らなかったとのことである。
この件について、実際に救助を行う動画を見た中国のネットユーザーは「なんといい外国人なんだ」「エリソン総領事に感謝します」「勲章を授与すべきだ」「英国の紳士よ、ありがとう」「素晴らしい人柄というのは、国も民族も関係ない」といった感想を残した。
一方で、周りで大勢の人が傍観したり、スマートフォンで撮影していたりしたことから、「他の人は誰も救助しようとしなかったのか?」「周囲で傍観しているのは中国人」「あんなに多くの人が周りにいたのに、外国の年配者が救助に向かうって、恥ずかしくないのか!?」など、傍観していた人々に疑問を呈するユーザーも少なからず見られた。(翻訳・編集/川尻)【引用終わり】
このニュースは、夕べ日本のテレビでも放映していましたが、視ていて本当にビックリしました。女性が足を滑らせて川に落ちた時、周辺には数十人の中国人がいるのに誰も飛び込んで助けようとしないのです。女性がしばらくバタバタ苦しんでいる姿を、皆で岸で見ているのです。スマホで撮影している人もいます。
私は、本当にビックリしてしまいました。これだけの中国人がいて、泳げる人は誰もいないのか?川と言っても池のように見え所なのに…。3~4人の若者が飛び込んで、3方4方から支えれば安全に助けられるのに…。
そして、とうとう女性が動かなくなりうつぶせで流されだした時、どこからともなく英国人がやってきて川に入って泳いで女性を岸に向かって引っ張りだしてから、岸から浮き輪が投げ入れられました。本当に「あんなに多くの人が周りにいたのに、外国の年配者が救助に向かうって、恥ずかしくないのか!?」という状況だったのです。
エリソン氏は確かに素晴らしかった。しかし同時に中国人が「自分の命を危険にさらして、他人を助けることはしない」人達であり、戦争になった時には「現場の兵士たちが第一番に考えるのは、味方の勝利ではなく、自分の命を守るだ」ということが、見事に描かれていた一幕です。
中国人は面子を傷つけられたら激昂する所がありますので、いたずらに刺激してはいけません。しかし、面子を傷つけることなく「やられたら、やり返す。日本人は神風精神を今も持っている。隠しているだけだ」と知らせておくことが、絶対に必要だと、私は考えます。
そして、事実、今も一部の日本人は、武士道をその魂の中に持ち続けていると、私は感じています。。

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