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EUに難民を押し付けようとベラルーシも悪知恵を働かせたつもりのようです。でもEUが入れてくれないので、ベラルーシが難民に食料を配給。これって結局「食べさせてあげるからベラルーシにおいで」のような気がします。【引用開始】●ベラルーシ大統領が国境訪問 移民らのEU側への越境支援を約束


ベラルーシのルカシェンコ大統領は26日、中東などからの移民や難民が寝泊まりするポーランド国境付近の物流センターを訪れ、「もし西側(欧州方面)に行きたいなら、我々は捕まえたり殴ったりはしない。あなたたちの自由だ」と述べ、欧州連合(EU)への越境を試みる移民らを後押しする考えを改めて示した。
 タス通信などによると、ルカシェンコ氏は移民らに「あなたたちの意志に反して祖国に送り返すことはしない」と述べ、「ポーランド人らが嫌がることでも、望むことは全てしてあげよう」とも呼びかけた。移民らの越境を阻止するポーランドに対しては「(移民らは)ポーランドではなく、ドイツに向かっている。彼らを通してほしい。それで問題は解決する」と主張し、「今、問題を解決しないと、ここにものすごい数の移民らが殺到する」と欧州諸国をけん制した。
 11月8日からベラルーシ西部フロドナ付近の国境地帯に集まった移民らは当初、テントなどで野営していたが、その後はベラルーシ当局が開放した物流センターに移動。食料などの支援を受けながら、少人数に分かれて越境の試みを続けている。ルカシェンコ政権は今後も移民らの動きを容認しながら、自国に制裁を科すEUに圧力をかけ続ける方針とみられる。
 EUはルカシェンコ政権が組織的に移民らを送り込んでいるとみており、日本を含む主要7カ国(G7)の外相も18日の声明で「(ルカシェンコ政権が)冷酷な行動で人々の命を危険にさらしている」と非難。自国の市民への弾圧を続けるルカシェンコ政権が「自国民らの人権を軽視していることから関心をそらそうと試みている」と指摘した。
【引用終わり】
EUは「自分達は人権を尊重している。自分達は善なる地域だと主張して、難民を受け入れては、こんなに良くしてあげています。職が見つかるまでは、無料で心地よい生活を提供してあげています。」と国際社会に宣伝していたので、世界中の生活に不満がある人達が「EUに行って、保護して貰って、働かずに安楽に暮らしたい」と考えても当然でありましょう。
ですから、EUに難民・偽装難民がおしよせるのは、自ら招いた事であります。実際、開発途上国で貧しい暮らしを送る数十億人の人達は、機会さえあればEUで優雅な難民暮らしがしたいと思うでしょう。それがかなわなくても、EUで不法就労した方が、自国にいるよりましだと思う人達は、EUをめざします。
私なぞは、20億人30億人の難民が押し寄せてくるかもしれないことを考えれば、どんなに気の毒と思っても「難民を歓迎する」とは、口が裂けてもいえないので、メルケルさんが「難民歓迎」と発言した時には、「メルケルさんは、空のお城に住んでいるようだ。EUはこの先大丈夫だろうか?」と他人事ながら心配しました。
しかも、その現実的には不可能なメルケルさんの発言が、マスコミ世論だけでなく社会でももてはやされるのですから、欧米の人達は「無責任に善行を強制するリベラル勢力に、洗脳されているのだろう」と、改めて深く実感しました。
★【ヨーロッパを覆う「難民歓迎」の嵐…難民を自宅に引き取る、航空会社にタダで物資を運ばせる等々、支援先進国はやることが大胆…2015年9月7日(月)17時30分 ニューズウィークより】
 しかし、そんなヨーロッパもさすがに現実に目覚めて、難民受け入れを絞るようになりました。
 「当然そうなるよな」とみていた私は、マスコミ受けがよくなくても、現実的に無理なので、「無責任に難民歓迎とはいわない、日本政府の方が実直で地に足がついているので、ずっとマシだ」と、「日本人に生まれて良かった」などと思っていました。
ただ、それにしても「EUの善人のふりが大好き」を逆手にとって、「隣国に難民を押し付ける」という新手の戦法が編み出されるとは、思っても見ませんでした。
人間の悪知恵には際限がないと、もはやあきれるばかりでございます。でも私は、結局ベラルーシが墓穴を掘ることになると思います。
今、ベラルーシは自分達が集めた難民を物流センターに移動させて食料などの支援を始めたそうで、そうなると途中で支援をやめる事も出来ませんし、これからどんどん難民がきたらどうするのでしょうか?
すると結局は、EUが、国連難民高等弁務官事務所に、「ベラルーシに難民が沢山いますよ。今はベラルーシが保護していますが…」と大声で報告して、国連難民高等弁務官事務所からベラルーシに「難民保護ご苦労様です。手に余るようでしたら、国連が難民収容所を設営しますよ」と、話が流れるような予感がします。
こう考えると、ベラルーシは自分達が食べさせてあげるべき人達を世界中から集めて、国土の中に難民収容所をつくるという、不思議な国家になってしまいます。
とはいえ、「隣国に不法入国するのを助けます」と堂々と大統領が公言するとは、凄い世の中になってきたモノでございます。これってもう、銃で撃ち合わない戦争状態です。
受けながら、少人数に分かれて越境の試みを続けている。日本人も平和ポケから覚めた方がよいと思います

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