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日本政府がマスクを配るその理由を考えると「とても悲しい事だ」と思う。 ●NYタイムズ、マスク型枠を紙面に掲載 品不足に一手

ニューヨーク・タイムズ紙が1日付で掲載した「マスクのつくり方」。型枠を紙面に掲載している=藤原学思撮影
 新型コロナウイルスの感染が広がる中、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は1日付の紙面で「マスクの作り方」と題した記事を載せた。布地を用意すれば実際にマスクができるよう紙面上で型枠を提供。「マスクの使用が広がれば、コミュニティー内での感染を減らせるかもしれない」としている。
 NYTによると、1日朝の段階で、全米では19万人近い感染者が確認され、3921人が死亡した。特にNYTの本社ビルがあるニューヨーク州は突出しており、感染者は7万6千人、死者は1552人に上る。
紙面には縦16・5センチ、横約24センチのマスクと、長さ約46センチのひもの部分の型枠が掲載されており、説明に沿って針と糸を使えば、実際にマスクが作れる。
記事は「CDC(米疾病対策センター)は健康なひとのマスク着用に反対だったが、指針の見直しを進めている。医療で使われる(高機能)マスクは供給が足りず、一般人は使うべきではない」と指摘。一般向けのマスクの着用が感染拡大を防ぐかもしれないとする一方、他人との距離を一定程度保つ「ソーシャル・ディスタンシング」と手洗いが、「より重要だ」とも指摘している。

●立川志らく、安倍首相の布製マスク2枚配布方針に「本当コント。B29が飛んできたのに竹槍で戦うのと同じ発想に見える」 4/2(木) 8:46配信 【スポーツ報知】

立川志らく
 2日放送のTBS系「グッとラック!」(月~金曜・前8時)で、新型コロナウイルスの世界的流行を特集した。
 番組では、安倍晋三首相が1日の新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で、全国5000万超の全世帯に、布マスクを2枚ずつ配布する方針を明らかにしたことを報じた。
安倍首相は配布時期を「再来週以降、感染者数の多い都道府県から順次、開始する予定だ」と表明。高齢者施設、障害者施設、小中学校に対しても必要な枚数を配る意向を示した。

 今回の方針にMCの立川志らくは「本当コントですよね」と苦笑いした。その上で「だって1人アタマ10万円もらえるんじゃないか、1世帯20万円じゃないか。中にはお肉券だってお魚券だっていいやって思っているところに、重大発表です。マスク2枚って。みんなコケますよ」とコメントした。
さらに「日本中に配ったら郵送費だけでも大変ですよ。そのお金を他に回すとか。マスク入れるのはいいけど、そこに小切手を入れてこれだけのお金とかやるならいいけど、いずれお金を配るんだろうけど最初にお金でマスクは後でしょ。だから突っ込まれる」と指摘した。
その上で「この発想は、みんな言っているけど、B29が飛んできたのに竹槍で戦うのと同じ発想に見えちゃうんです。マスク2枚で戦えって言っているのか」と疑問を投げかけていた。
【引用終わり】
正直申しまして、安倍首相がなさっていらした《昔ながらのガーゼのマスク》を一世帯2枚ずつ配布するという発表には、私も驚きました。
今のマスクとは 形が違うモノでいささか流行遅れで滑稽に見えたからです。志らく師匠のおっしゃる通りに「(10万円もらえるかもとちょっと期待したら)重大発表です。マスク2枚って。みんなコケますよ」と同じ感覚を共有しました。
しかし、ひるがえって「なんで、そんなアホなことするの?。=政府がしなければならないか?」という事を考えると、「多くの国民が、自分を守る自助努力をしないからだ」という結論に至りました。
マスクが足りないと、2ケ月やっています。その間、布ならば洗えるからと布製マスクも多少は市場に出回り始めましたし、ネットには布製マスクの作り方、手に入る紙でのマスクの作り方があふれかえっています。この為に、手作りなのか購入したのかは解りませんが、布製マスクを使用する方も出始めました。しかし、圧倒的に少数派です。
そして、未だに「マスクがない」の大合唱なのです。この為に、政府が「仕方がないので、マスクを配布する事にしたのだろう」と思います。すると、またまた「マスク2枚って。みんなコケますよ」と大批判。
確かに「変なマスクを2枚貰うのは、アホらしい」気がします。しかしそれは、「元をただせば、私たちの国民世論が《朝早くから並ぶ・高額を払う・自分で作る》等々、自分で何らかの努力をして自分でマスクを手に入れ事をせずに、文句ばっかり言っていた」からではありませんか。
コロナウィルスが広まってしまった事で状況は変化しているのに、「騒動の前と同じ状態で購入で切る状態にできないのは政府が悪い」と言わんばかりに、マスコミ世論が煽り立てたから、「政府が『こんなアホらしいことでも、しなくてはならない』と思い詰めてしまったのだ」と、私は推測します。
確かに、マスク2枚はしょぼいです。しかし、この件で露になった事実は、別の所にあると私は考えます。
日本政府は、しょぼいマスク2枚すら「日本国民は、自分で作る事が出来ない。だから政府が配らなくては…」と判断した。
日本政府は、「『マスクを購入できなければ、自分で作ってくれ』と国民に依頼することを、政府はすべきでない」と判断した。
「とても、とても、とても悲しい事だ」と私は感じました。
 そうです。私たち国民は、マスクの2枚も自分では作る事が出来ない我儘な子供だと、日本国政府は判断したのです。
 おりしも、ニューヨークタイムズは、紙面にマスクの型紙を載せて、なければ自分で作ろうと呼びかけました。記事は「CDC(米疾病対策センター)は健康なひとのマスク着用に反対だったが、指針の見直しを進めている。事も、伝えています。
 私も、マスクでは感染は防げないと思います。しかし、感染率を下げることはできると思います。感染した人が飛沫を飛ばさないようにする。感染していない人が、飛沫の吸い込みを減退できる。この事によって、感染率を0にはできなくても、何%かは下げられるはずです。
 その意味で、無症状で知らないうちに他人に感染させてしまう新型コロナの感染の抑止には役立つと考えます。
 振り返れば 日本のマスコミも マスクが足りない騒動が始まったころは「ハンカチでの代用マスクの作り方」などをテレビでもやっていました。(ニューヨークタイムズが、紙面にマスクの型紙を載せたように…)
けれど 「そんな布製マスクは役に立たない。ウィルスは素通りだ」という批判を受けたのでありましょう。「なければ、自分で作ろう」という論調は影を潜めて、「マスクが足りない。政府は何をしているんだ」一色になったのです。これなら誰にも批判されませんから…。
 日本という国は「文句を言わずに、自分で考えて為すべく事をしている人達が、沢山いる」ので、今の所は何とかなっています。いわゆる「声なき声」というやつです。けれど、今後は言うべき時にはきちんと発言しないと、今度のように「政府がマスク2枚を皆に配るのが、コロナ対策だという国になってしまう」と思います。
アメリカでは 今後どんな議論になるでしょうか?CDC(米疾病対策センター)マスク着用指針の見直しを進めているそうですし、やはり政府がマスクを配れになるのでしょうか?
 多分アメリカではマスク論争が勃発しても、日本のように「言いたい人は皆で、政府が悪いと言っていればよい」とはならずに、「民主党はマスクを配れ」「共和党は自分で手に入れろ」で論戦になると思います。
 自分の意見を言えば、必ず反対者からは批判される。それが当たり前です。批判を怖がるなら、言論人にはなるべきではありません。日本のマスコミ言論人には、この当然のことが見えていないように思います。だから、いくら批判しても反論しない政府批判しかできなくなっているのです。
 いずれにせよ。これからは米国で「マスクは有効か否か」の論争が始まるかねしれませんね。さらには「政府府が分配しろ」、「自分で手に入れるべき」と、共和民主の大統領選挙で論戦する事になるかもしれません。
この時、人聞きのいいのは「政府が分配します」です。けれど「自分で手に入れるべき」に投票する人もいます。それが現実であり、だから米国という国は今もって超大国でいられるのだと思います。

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