ＷＨＯは、2020年1月から問題視されていた新型肺炎に対して、3月11日迄パンデミック宣言をださなかった。結果、世界は酷いコロナ過に見舞われた。オミクロン株にＷＨＯが「一律の渡航禁止に反対」しているなら、渡航禁止にした方が正解のような気がする。【引用開始】●ＷＨＯ、一律の渡航禁止に反対　「根拠に基づく対策を」

(12/1(水) 　ジュネーブ　３０日　ロイター)

ＷＨＯ　テドロス事務局長　ウィキペギアより
世界保健機関（ＷＨＯ）は３０日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」出現に端を発した渡航制限を巡り、全渡航者に対し「根拠に基づいたリスクベースのアプローチ」を適用すべきとの見解を表明した。
対策としては、「渡航前や到着時の乗客のスクリーニング、リスク評価を行った上での渡航者に対する新型コロナ検査の実施または隔離などが考えられる」と指摘。全ての措置はリスクに見合ったものでなくてはならず、期限を設け、旅行者の権利を尊重して適用すべきだとした。 その上で「一律の渡航禁止では国際的な感染拡大を防ぐことはできず、人命や生活に大きな負担をかけることになる」と述べた。
２８日現在、約５６カ国が水際対策を目的とした渡航禁止措置を実施している。
【引用終わり】
2020年1月始め、「中国・武漢で正体不明の新型肺炎が発生したらしい」というニュースが世界を駆け巡った時に、WHOが「即刻、武漢に調査員を派遣する」と決定し、WHOの調査員が肺炎患者を診察していたら、その段階で「中国湖北省と世界との往来がなくなっていた可能性が高いと、私は推測します。
また、中国からWHOの調査員の入国を断られたら、その段階で世界に「中国湖北省との往来は危険かもしれない」と警告を発する事は出来たと思います。
勿論、WHOが1月に迅速に動いても、結局は新型コロナは世界に広がりパンデミックになったかもしれません。しかし、中国から1000人の人が感染して帰国して感染を広めた場合よりは、100人の感染者が帰国した場合の方が、その国の感染者数は少なかっただろうと、私は考えます。
にもかかわらず、WHOは初動の遅さについて、未だに謝罪していません。それは、1月の時点では、WHOは新型コロナウイルスが、かくも感染力がつよいウイルスだと解らなかった・知らなかったから、警告を発しなかったのであり、パンデミックを起そうとしていた訳ではないということを、世界中が知っているはずだから、謝罪する必要はないと、WHOは判断しているのだと思います。
とするならば、新たな変異株「オミクロン」に対して、WHOが何を知っているのだろうと思えば、ＷＨＯが一律の渡航禁止に反対しても、ＷＨＯの要請に耳を貸す必要はないと思います。
「オミクロン」に対しては、デルタ株よりも感染力が強いということ以外は、まだほとんど何もわかっていません。
ですから、ＷＨＯの「全ての措置はリスクに見合ったものでなくてはならず、期限を設け、旅行者の権利を尊重して適用すべきだ」という主張は、「オミクロン」のリスクが不明なので成り立ちません。
もちろん、すでに「オミクロン」が各国で発見されている段階なので「一律の渡航禁止では国際的な感染拡大を防ぐことはでき(ない)」事は事実です。しかし、渡航禁止により、海外からの感染者の入国を減らせれば、国内での感染総数を減らす事は出来ます。
「オミクロン」を0には出来なくても、海外から入り放題らしていれば100万人が感染する所を、海外からの流入を減らせば10万人に出来るかもしれないのです。
だから、世界の約５６カ国は「オミクロン」感染を減らすために、常識的な対応を取ったのであります。
もしＷＨＯが「根拠に基づく対策を」と言うのであれば、「オミクロン」の感染力・重症化率・ワクチンでの抑止力・既存薬での治癒率等々を実証して、数値で示すべきで有ります。
WHOは、自分で「オミクロン」はスパイクたんぱく質の変異が、今までの変異株よりもはるかに多くてデルタ株よりもはるかに感染力が強いですが、それ以外のことはまだ解っていませんと発表しました。
それなのに、各国が国内への流入を阻止しようとすると文句をいうのは、かなり変です。まるで「オミクロン」が世界中に広まって、各国で医療崩壊して、死者が増えるのを希望しているかのようではありませんか…。
最も、何にも解らないから「○○してください」と適切な要請が出来ないけれど、一応専門家ということになっているので何にもいわないわけにもいかず、その時その場で、人聞きの良い言葉をいっているだけのような気もするのですが…。
このように考えると、あれほど評判の悪かったテドロス事務局長が、WHOの事務局長に再任された理由の一つは、実力のある良識派の適任者は、誰も、その責任の重さに押しつぶされてやりたがらなかったからかもしれないような気がしてきました。
しかし、テドロスさんは責任感もなにもないので、どうなろうと平気で事務局長を続けていられるのだろうなと、私の妄想が告げています。