見出し画像

石油備蓄を放出発表があっても、原油が値上がりするのは、欧米が温暖化を理由に新規石油開発が止まっているから、現産油国が強気なのです。つまり、アジア開発銀行・日本などがアフリカなどの新規工区に融資すると発表すれば、石油価格下落策の第二弾になります。【引用開始】 資源備蓄 | 独立行政法人石油天然ガス ...の画像YWikipedia ●異例の石油備蓄放出発表も…米で原油価格が値上がり


アメリカのバイデン大統領が23日に、日本や中国などと連携して備蓄した石油を放出する方針を発表したあと、アメリカの取引所では原油価格が値上がりしました。  
アメリカの代表的な原油指標「WTI」の1月物は、バイデン大統領の石油放出の発表後、一時1バレル当たり75ドル30セントまで値下がりしました。  
しかし、その後再び値を上げ、前の日より1ドル75セント高い、78ドル50セントで取引を終えました。  バイデン大統領が発表した放出量が市場の期待より少なかったことや、放出した石油の多くが将来備蓄に戻す前提で貸し出されることから、需給は改善しないとみられたことなどが原因とされています。
●バイデン米大統領、キーストーンXLパイプライン認可取り消し(更新日時 2021 1/21 ブルームバーグ 抜粋)
米国のバイデン新大統領は20日の就任から数時間後に、カナダの油田と米メキシコ湾岸の製油所を結ぶパイプライン「キーストーンXL」の建設認可を取り消した。

  バイデン氏は就任後初の主要な環境保護の行動の1つとして、カナダのTCエナジーに対するパイプライン建設許可を撤回した。バイデン氏が署名した大統領令について知る関係者1人が明らかにした。
 キーストーンXLは2015年にオバマ大統領(当時)が環境面の懸念から却下したが、17年にトランプ前大統領が就任早々にそれを覆し、認可していた。

  TCエナジーは認可撤回に「失望」したとし、同プロジェクトの作業を停止すると発表した。労働者数千人のレイオフにつながる見通し。

  バイデン氏は選挙遊説中から撤回を公約していたが、正式撤回により、同プロジェクトを支持する石油業界首脳やカナダの利害関係者、労働組合などから激しい憤りの声が上がった。

  カナダのトルドー首相は声明で、「気候変動との闘いへのバイデン大統領のコミットメントは歓迎するが、われわれは失望している」とコメント。…

【引用終わり】

 今回産油国側が、供給を絞って原油価格を可能な限り上げようとするのは、欧米消費国が「CO2を削減する為に、近い内に買わなくなるよ」と公表していることにもよります。

売り手と買い手の信頼関係が、崩れているのです。

 だから、産油国の方は、もうすぐ買ってくれなくなるのならば、消費国がどれ程困ろうと、供給を絞って原油価格が天井知らずに上げてやって可能な限り儲けようと重いのは、ある意味で当然です。

100バーレルを200ドルで売れば、2万ドル。

200バーレルを50ドルで売れば、1万ドル。

余分に働いて沢山売った方が儲けが少ないのですから、産油国が供給を絞りたくなるのも、人情でありましょう。

しかも、欧米の環境保護活動家の力が強くて、現在では世界中で発見されている石油を新たに使えるようにする活動が止まっています。

記事のように、バイデン大統領はカナダからアメリカに原油を輸送するパイプラインの建設を止めました。

世界銀行は、アフリカ諸国で発見されている原油に対しての開発資金を融資しません。ただ、これは私は、現産油国が「自分達が原油を法外な価格で売る為の方便だ」と思います。

例えば「北欧ノルウェーなどは、CO2排出量削減のため新規石油施設建設のための融資をするな」の急先鋒です。しかし、ノルウェーは北海油田から石油を掘り出して、高値で売って大儲けをしているのです。

本当に「CO2排出量削減のため原油を掘るな!石油を燃やすな!」だったら、まず自国の北海油田での採掘をやめのではないでしょうか?

原子力発電反対となったら、日本もドイツも、原子力発電所があるのに、操業をとめました。ですから、ノルウェーが本当に「CO2排出量削減のため原油を掘ってはいけない。石油を燃やしてはいけない」と思っているのならば、自国の原油採掘の段階的削減と将来の採掘中止を計画するはずですが、その気配はまったくありません。

ノルウェーは「自国は原油を売って儲けます。新規のライバルの出現は許しません。」です。これって、「CO2排出量の削減をしよう」を口実にした独禁法違反のカルテルだと、私は思います。

ですから、現産油国のカルテル戦略に立ち向かうには、備蓄の放出に加えて、アメリカのキーストーンXLパイプラインの再認可、及び、アフリカ諸国などへの原油・天然ガス開発への融資の再開が宜しいかと思います。

石炭よりは天然ガスなどの方がよいのですから、原油・天然ガス開発は世界中でどんどんやった方がよいと思います。

私は、人類排出CO2の温暖化原因説をとりませんが、温暖化原因説を主張する人達が、アフリカ諸国の原油・天然ガス開発資金を世界銀行などから出させないのが不思議でなりません。原油・天然ガスを使えなければ、石炭を使うしかありませんよね。ですから、原油・天然ガスの開発をすれば、石炭の使用が減って人類が排出するCO2が減るはずです。

まさか、「途上国は、石炭も使うな。石油も天然ガスも使うな。つりは、電気をつかうな」ではありませんよね?

常識電が得れば、バイデンさんの為すべきことはキーストーンXLパイプラインの再認可と、途上国の石油開発への融資魔最下位なのですが、バイデンさんに常識があるか心配です。また、岸田さんが人の話を聞きすぎて、混乱してしまわないか、心配です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?