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伊藤詩織さんは、自分で記者会見を開いて「検察は不起訴の決定をしたけれど、私は私が被害者だと思う。皆さんどう思いますか?」と世間に話題を提供したのですから、世間の人が賛成・反対と自由に意見を発するで、損害賠償を求めるのは笑止千万だと思います。 ●伊藤詩織氏、杉田水脈衆院議員を提訴 中傷ツイートに繰り返し「いいね」

 8/20(木) 13:03配信【毎日新聞】

伊藤詩織さん=東京都中央区で2020年6月8日、北山夏帆撮影
ツイッターで自分を中傷するツイートに繰り返し「いいね」を押されたことで名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの伊藤詩織氏(31)が20日、自民党の杉田水脈衆議院議員(53)に220万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。  
SNS上での中傷が社会問題になるなかで、ツイッターでの「いいね」に法的責任を問えるかが焦点になる。訴状によると、国会議員であり、当時11万人のフォロワー(読者)を持ち、言論に影響力を持つ杉田氏が伊藤氏を中傷するコメントに繰り返し「いいね」を押したことは「限度を超えた名誉侵害にあたる」と主張している。  
また、伊藤氏は20日、名誉を傷つけるツイートを投稿したとして元東大特任准教授の大澤昇平氏に対しても110万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。
【塩田彩、宇多川はるか/統合デジタル取材センター】
●伊藤詩織さん、漫画家はすみとしこさんら3人を提訴。「枕営業」などツイートめぐり
6/8(月) 14:00配信【HUFFPOST 抜粋】
ジャーナリストの伊藤詩織さんは6月8日、Twitterに投稿されたイラストなどが名誉毀損に当たるとして、漫画家のはすみとしこさんら3人に計770万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。
訴状によると、はすみさんは…伊藤さんを「枕営業」などと揶揄したり、被害経験などを綴った著書『BLACK BOX』について「デッチあげ」と侮辱したりする…5本の画像やテキストをTwitterに投稿。伊藤さんの名誉を傷つけたとして、慰謝料など550万円と投稿の削除、謝罪の掲出を求めている。
また、はすみさんとともに訴えた都内在住の医師ら2人に対しては、はすみさんの投稿をリツイートすることで伊藤さんの名誉を傷つけたとして、「リツイートの行為主体としての責任を負うべき」だと指摘。それぞれ慰謝料など110万円と投稿の削除を求めている。
はすみさん「風刺画はフィクション」
伊藤さんは、2019年12月に東京地裁で開かれた民事裁判で勝訴した。山口さんは控訴している。
判決後の記者会見で、自身への中傷やセカンドレイプについて「法的措置を考えている」と明言。「性暴力サバイバーに向かうネガティブな声をウェブに残してしまうこと自体が、いろんな人を沈黙させてしまう理由になる」と理由を説明していた。
一方、はすみさんは一連のイラストについて、自身のTwitterやYouTubeなどで「風刺画はフィクション」「伊藤さんとは無関係」と主張している。
判決があった2019年12月には、「『山ロ(ヤマロ)沙織~オシリちゃんシリーズ(計5作品)』の風刺画はフィクションであり、実際の人物や団体とは関係がありません」として、イラストなどの投稿を削除する意思がないことをTwitterで表明していた。
(この投稿も伊藤さんは今回の提訴で削除を要求している) 訴状では、イラストの女性の顔立ちや髪型が伊藤さんに酷似していると指摘。女性が手にしている本の装丁や「CLAP BOX」というタイトルが伊藤さんの著書を連想させるなどとして、「(イラストの)女性と伊藤さんを同定することは容易に可能」と主張している。
【引用中断】
私は、山口氏と伊藤氏の個人的な意見の相違に対して、あれこれ言うつもりはありません。なぜなら、どちらの言い分にも証拠も証人もいないので、何を言っても憶測になってしまうからです。
この伊藤詩織さんって「凄いなあ」と思っているだけです。
ただ(いくらその凄さが話題になるからと言って)いやしくもジャーナリストを名乗るのであれば、言論の自由・表現の自由・思考の自由を攻撃してはいけません。
伊藤詩織さんは、自分で記者会見を開いて「検察は不起訴の決定をしたけれど、私は私が被害者だと思う。皆さんどう思いますか?」と世間に話題を提供したのです。つまり、「自分で自分のプライパーシーを、皆で話し合ってください」と暴露したのです。
勿論伊藤さんが言いたかったのは「自分を被害者として認めて、自分と一緒にみんなで山口さんを攻撃して欲しい」だと思います。
しかし、人の意見は自由です。憲法にも保障されています。ですから、伊藤さんの意見に賛同できない人は、賛同しなくてはならない訳ではないし、自由に自分の意見を表明できるのです。
ですから私は、伊藤さんが自ら「皆さんどう思いますか?」と世間に話題を提供したのですから、世間の人が賛成・反対と自由に意見を発するで、損害賠償を求めるのは笑止千万だと思います。
自由な社会の基本は「自分には言論・表現・思考の自由がある。そして他人にも言論・表現・思考の自由がある」ということです。
「自分を被害者として認めて、自分と一緒に山口さんを攻撃しない人は許せないから、罰を受けるべきだ」という思考は、独裁者の思考です。
なぜならば、昨今のロシアで反体制派が次々に毒殺されているらしいことの、論理と同じだからです。この毒殺が実行されている論拠は「プーチン氏をロシアの指導者と認めてプーチン氏の命令通りに発言して行動するべきなのに、反対意見を述べるのは許せないから、罰を受けるべきだ」です。
香港を始めとして民主派の人達が逮捕されたり迫害されたりしている論拠も「習近平氏を地上の支配者と認めて習近平氏の命令通りに発言して行動するべきなのに、反対意見を述べるのは許せないから、罰を受けるべきだ」です。
だから「自分を被害者として認めずに、私を揶揄する人は許せない」として、損害賠償を求めるのは、「他人に言論・表現・思考の自由がある」事を認めるからこそ、自由な社会が守られるという基本から逸脱しているのです。
フランス革命の思想を生み出したヴォルテールは次のような言葉を残しています。「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」。
これが自由の定義なのです。
ところが今、「私は善だ。被害者だ。反対する人=私の心を傷つける人は悪人だ」という主張で、世の中を動かそうとすることが一部で容認されています。
「とても、危険な兆候だ」と私は思います。
自由な社会はいかにして、守られるのか?
もう一度、その原理原則を思い出した方がよいと思います。
追伸 1
「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」。
だから、私は伊藤詩織さんが、山口氏を訴える事に対しての批判はしません。けれど、伊藤詩織さんが「他人が自由な意見を主張する権利を、剥奪しようとする事」に対しては、反対意見を述べます。
追伸 2
伊藤詩織さんのような皆さんは、男性と二人だけになる時には、ドライブレコーダーのように、録音録画をなさっておられる方がよいと思います。近頃は、後で何かあった場合に備えて、電話を自動録音している企業も増えてきました。録音録画をしていれば、言った言わないの話にはなりません。
また男性側にとっても、録音録画されているとなれば用心しますので、事件の発生自体が激減すると思います。
また、後で訴えられた時に備えて、男性の側で録音録画しておくのも良いと思います。
 それでは、最後に引用記事の後半を付記します。
 ただこの中では、過去の事例として「橋下徹・元大阪府知事が、虚偽の内容で自身を誹謗中傷する投稿」に対して、提訴した事例を取り上げていますが、私は嘘ょ広める事と自分の意見を主張する事は別だと思います。
【引用再開】
SNSでの中傷、過去の裁判は?
清水陽平弁護士は、「社会的に見て許容範囲を超えるといえるか否か」が民事訴訟のポイントになると指摘している。行為の反復性や、言葉の悪質性なども考慮されるという。
過去には、橋下徹・元大阪府知事が、虚偽の内容で自身を誹謗中傷する投稿をリツイートした男性ジャーナリストを相手どり提訴。 男性ジャーナリストは提訴前にリツイートを削除していたが、裁判では「何のコメントも付けずにリツイートすることは、その内容に賛同する意思も併せて示されていると理解できる」として慰謝料の支払いを命じた。男性ジャーナリストは現在控訴して裁判は継続中。
2020年1月には、俳優の春名風花さんが両親を侮辱する内容の投稿をした人物を相手どり、損害賠償を求めて、横浜地裁に訴訟を提起している。
これまでの経緯
2015年4月3日 伊藤詩織さんと元TBS記者・山口敬之さんが恵比寿で食事後、港区内のホテルへ行く
2015年4月30日 警視庁高輪署が準強姦容疑(当時)で告訴状を受理
2016年7月22日 東京地検が嫌疑不十分で不起訴決定 2017年5月18日 「週刊新潮」で記事化
2017年5月29日 伊藤さんが検察審査会に不服申し立て。
同日、司法記者クラブで「詩織」の実名で記者会見
2017年9月22日 検察審査会は「不起訴を覆すだけの理由がない」として「不起訴相当」と議決
2017年9月28日 「望まない性行為で精神的苦痛を受けた」として、伊藤さんが山口さんを相手に1100万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こす
2017年10月18日 伊藤さんが著書「Black Box」を出版 2017年10月24日 伊藤さんが日本外国特派員協会で会見
2019年2月 山口さんが伊藤さんを相手に慰謝料1億3000万円と謝罪広告の掲載を求めて反訴
2019年7月8日 口頭弁論(伊藤さん、山口さんが出廷) 2019年10月7日 結審
2019年12月18日 判決言い渡し。東京地裁の鈴木昭洋裁判長は山口さんに慰謝料など約330万円の支払いを命じ、山口さん側の請求は棄却した。
同日、山口さんが記者会見し、控訴する意向を表明した。 2020年1月6日 山口さんが東京地裁の判決を不服として控訴
中村 かさね (Kasane Nakamura)
【引用終わり】

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