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緊迫のウクライナ情勢。実はウクライナは「旧ポーランドの西部」は強烈なEU派、中部が中立,「東部のロシア系」がロシア派なので、ロシアが東部を分捕ると、ユーゴのように内戦→国家分裂になるかもしれない。


(図 ウクライナ地図 ヤフー検索画像より)
【引用①開始】
➀ウクライナ情勢、26日に4カ国協議
(1/24(月) 23:18配信 モスクワ時事)
タス通信は24日、ウクライナ東部紛争に関するウクライナとロシア、ドイツとフランスの4カ国の枠組みの高官協議が26日にパリで開かれると報じた。 ロシア代表団筋の話として伝えた。
【引用⓶⑶開始】 
② NATO、東欧に部隊増派 ロシアのウクライナ侵攻備え
(1/24(月) 17:56配信 ブリュッセル、キエフ共同)
 北大西洋条約機構(NATO)は24日、ロシアによるウクライナ侵攻に備え、東欧に部隊を待機させ、艦隊や戦闘機を増派するとの声明を発表した。ウクライナのNATO加盟を警戒するロシアは、NATO不拡大を確約するよう米欧に要求している。バイデン政権は今週、ロシアの提案に文書で回答するが確約は拒絶する方針。米欧とロシアの緊張は一段と高まった。
日本外務省はウクライナの在留邦人に対し、出国を呼び掛けた。  NATOのストルテンベルグ事務総長は「NATOは全ての同盟国を防衛するために必要なあらゆる措置を取り続ける」と強調、ロシアをけん制した。
③ 米軍、8500人派兵待機 ウクライナ巡りNATOへ
(1/25(火) 6:53配信 ワシントン共同)
 米国防総省のカービー報道官は24日、北大西洋条約機構(NATO)が緊迫するウクライナ情勢を巡り即応部隊の稼働を決めた場合に備え、バイデン大統領が米軍約8500人に派兵準備を急ぐよう指示したと明らかにした。米本土にいる戦闘、後方支援、偵察、輸送などの部隊が対象になるという。  バイデン氏は24日、欧州各国の首脳とのテレビ電話会議を開き、ウクライナ情勢への対応について協議する。  
カービー氏は記者会見で、ウクライナや隣国ベラルーシの国境に展開するロシア軍に関し「部隊を増強し続けており、規模は大きくなっている」と懸念を表明。
【引用➃開始】
翌20日に慌てて取り消したものの、正直者のバイデン米大統領が、19日の記者会見でロシアによる侵攻が全面侵略ではなく「小規模侵攻」なら対応が軽くなると示唆したとおり、NATO諸国のこの対応をみると、欧米はロシア系住民が多くて、仮に、NATOの軍事れ力でロシアの侵攻を止めたとしても、その後でテロが続くだろうウクライナ東部には関わり合いを持ちたくないように観えます。 
 NATOのストルテンベルグ事務総長は「NATOは全ての同盟国を防衛するために必要なあらゆる措置を取り続ける」と強調しても、ウクライナはNATOに加盟していないので、今回のウクライナ情勢には関係ありません。
 それよりもNATO側の最大の懸念は、ロシアがウクライナをあっという間に占領して、その余勢をかって、現在はNATOに加盟しているバルト三国などの旧ソ連邦国家にまでなだれ込んでくることではないでしょうか?
 だから、NATOは、「現NATO領域には絶対に入るな」とロシアに解らせるために、東欧に部隊を待機させるのだと思います。
 即ち、仏独は、ロシアと交渉する時に、「口だけじゃないぞ」とやる気と覚悟を示すために現実の兵隊を動かしたのだと思います。
 私には、プーチン大統領が、この独・仏との交渉や米国との交渉で、どう判断するのかは解りません。
 けれど、ロシアがウクライナ東部を占領して、分離独立させるか・併合したりすれば、私はウクライナがかつてのユーゴーのような内戦になる危険が高まると考えます。
 と申しますのは、ウクライナの内部は、3つに分裂しているからです。
西部に住むウクライナ人は、この地域がポーランド領だった時代が長い事もありカトリックでは強烈なEU派です。
中部の正教会のウクライナ人は心はEUでもロシアを恐れて中立志向の人も少なくありません。
東部に数の多いロシア系住民がロシア派です。
この3分類の中で、反ロ親独感情が強いのが、西部です。
西部は1917~1918年のロシアの共産主義革命の時に、ソ連・赤軍と戦って占領されませんでした。それが1922年のソ連邦の成立の時に、法制上でソ連に組み入れられたのです。この為に第二次大戦でナチスドイツがやってきた時には、一もにもにーなくナチスドイツ側につきましたが、ナチスドイツの敗戦とともに再びソ連=ロシア人に支配されることになったのです。
私は、ドイツが(フランスを引き釣り出して)、今回交渉に乗り出した来たもの、こう言った過去があるからだと思います。
西部ウクライナ人、反ロ感情を表す、象徴な事件もすでに起きています。
【引用➃開始】
➃ウクライナ西部の露総領事館に火炎瓶…露外務省、「テロ」と非難し謝罪求める  (2021/12/25 18:07モスクワ=田村雄)
ロシア外務省は24日、ウクライナ西部リビウにある露総領事館に向けて何者かが火炎瓶を投げ込む事件が発生し、ウクライナ側に強く抗議したと発表した。
 露外務省によると、事件は24日未明に発生し、けが人はいなかった。露外務省は事件を「テロ」と非難し、総領事館の安全を確保できなかったウクライナ政府に謝罪を求めた。

 地元警察は捜査に着手した。リビウはポーランドと歴史的なつながりも深く、反露感情が根強いことで知られる。

【引用➃終わり】
以下は、私の全くの推測による予測です。
ただ、第二次大戦は、ナチスドイツとソ連が独ソ不可侵条約を電撃的に結んだことで始まりました。そしてナチスドイツはこの条約を反故にしました。
 とすると、現在のドイツとロシアが、ロシアは東部ウクライナ地区までしか進まないから、経済制裁を緩くする。または、西部ウクライナが分離独立しても何も言わない。そして、中部ウクライナを緩衝地帯にしよう。等々、ウクライナの分割案で秘密合意しても、不思議はないような気がします。
 ただ、そうなった時にウクライナはどうなるのでしょうか?、西部ウクライナ人、東部ロシア人に勝手に独立された、中部ウクライナ人の過激派が黙っているでしょうか?
 ウクライナ全域でテロが発生して、内戦になる事はないのでしょうか?
 あまりに悲観的な妄想ですが、かつてユースラビアの内戦が、ドイツが前のめりになって自分の子分のクロアチアを得率させた事で発生した事を思い出すと、心配です。
 そしてドイツもロシアも、小国の意向を無視して、自国の意向通りに世界を動かそうとして、折々に国際問題を発生させる国だから心配です。

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