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アメリカは外交音痴ですが、日本の安倍元首相の発言が気に入らないからと身の無い「嫌がらせ」を連発したら、岸田政権が「ははー」と恐れ入ると思っているとしたら、今の中国当局は外交のやり方すら解っていないようです。【引用開始】(写真 在中華人民共和国日本国大使館庁舎 ウィキペギアより)引用1  (12/7 共同通信 抜粋)● 日中交流イベント、当日に中止 大使館、北京市当局要請で 


北京の日本大使館は7日、同日午後に主催する予定だった日中交流イベントを中止すると招待客に伝えた。北京市の新型コロナウイルス対策部門から同日取りやめを求められ、受け入れたと説明した。当日のイベント中止は異例。
日中関係を巡っては安倍晋三元首相の1日の台湾に関する発言を受け、中国外務省幹部が垂秀夫駐中国大使と同夜に緊急に会談し抗議する事態となった。
北京市は先月17日からコロナ対策を強化。今月は1日当たり数人の感染者が確認される日もある。
引用2  (12/21 北京共同 抜粋)
● 日本大使館の招待客に圧力、中国 交流イベント中止、安倍氏発言後
北京の日本大使館が今月開催予定だった日中交流イベントを巡り、安倍晋三元首相の「台湾有事」発言の後、中国当局が中国人招待客に出席しないよう圧力をかけていたことが21日、分かった。

イベントは最終的に新型コロナウイルス対策を理由とする当局の要請で中止に追い込まれた。…

安倍氏は1日、「台湾有事は日本有事」などと指摘。他の外国大使館では同時期に行事開催が許されており、日本の関係者は安倍氏の発言を受けた中国による「嫌がらせ」だと不信感を深めている。来年は国交正常化50年だが、今後の交流活動に影を落としそうだ。

引用3 (12/22 北京時事)
●中国、処理水海洋放出の撤回要求
中国外務省の趙立堅副報道局長は22日の記者会見で、東京電力が21日に福島第1原発処理水の海洋放出計画を原子力規制委員会に申請したことに「重大な懸念」を表明した。 
その上で「日本は周辺国を含む国際社会の懸念に真剣に耳を傾け、海洋放出という誤った決定を取り消すべきだ」と、計画撤回を改めて要求した。  
趙氏は、国際原子力機関(IAEA)による安全性の検証作業が継続中であることも強調。「もし安全・無害というなら、なぜ国内の湖に放出したり、国内で循環利用したりしないのか」と、日本側をけん制した。
【引用中断】
ハッキリ申しまして、私には、現在中国当局が日本政府にやっているらしい「嫌がらせ」が、中国にとって「どんな価値が有るのか?」さっぱり解りません。
北京の日本大使館に、当日になって日中交流イベントを中止させたことで、何か中国側が得をする事があるのでしょうか? このイベントでは日本食が振舞われるはずだったそうですが、多分当日になってのキャンセルなので、日本大使館は日本から出かけて行った料理人には約束通り支払ったでしょうから、日本側関係者に損はありません。また中国の商店からはもう食材が納入されていたでしょうから、中国の納入業者もOKです。
ただ、日本の税金で購入した食材が、(おそらく)無駄になって捨てられて、中国人招待客が一食分の日本食を食べられなくなっただけです。
私には、この交流イベント中止させる事で、中国が得たモノはないと断言します。
また、今更、嘘を交えて「中国が処理水海洋放出の撤回要求」をした所で、日本が処理水の放出をやめるわけではありません。何事にも準備万端で臨む日本ですので、すでに国際原子力機関(IAEA)によって安全性は担保されているのです。  
そうでなければ、中国政府ではなく、日本のマスコミと野党が毎日首相官邸前で「危険!」「危険!」と騒ぎます。
それなのに、今、「中国が、日本に処理水海洋放出の撤回要求」をしたら、「日本は、中国の要求を無視して海洋放出した」という結果になるだけです。
即ち、「日本は、中国の要求を無視した」という形が残るだけで、中国は自分で自分の面子を潰しにかかっている訳です。ですから私には、中国当局が日本政府にやっている「嫌がらせ」の連発が、中国にとって「どんな価値が有るのか?」さっぱり解らないのであります。
最も、日本の嫌中親米派には僥倖でありましょう。
だから、自民党外交部会の佐藤正久部会長などが、大喜びで北京五輪の外交ボイコットを提案できるのであります。
【引用再開】
●自民部会長、「米中二股」批判回避を 外交ボイコット
(12/23(木)  時事通信)



(写真 佐藤正久参議院議員)
自民党外交部会の佐藤正久部会長は23日の外交調査会との合同会議で、来年2月の北京冬季五輪に政府関係者を派遣しない「外交ボイコット」に関し、「『米中二股外交』『こうもり外交』とのやゆが出てくることを避けるためにも早く態度を表明すべきだ」と主張した。   
合同会議は外交ボイコットに踏み切ることを早期に決定するよう、近く林芳正外相に申し入れることを決めた。
【引用終わり】
と、このように、中国側が日本に嫌がらせを連発すれば、「外交ボイコットまではしたくない」から沈黙しているのだろう親中派として有名な林芳正外相をしても、中国擁護発言ができなくなってしまうのであります。
まさか、「安倍氏が『台湾有事発言』をしたから中国が怒って、大使館では交流イベントもできなくなったから、今後は台湾有事だとか、日台友好発言をやめよう」なんて、今の日本で言えるはずもありません。「中国がやめろと言ったから、海洋放出をやめよう」も言えません。
中国嫌いと世論調査に回答する、9割もの日本国民を怒らせてしまうからです。
最も、ここで中国側が安倍氏の『台湾有事発言』は無視して、「来年は日中国交回復50周年なので、お祝いイベントを両国で盛大にやろう。コロナが落ちつけば互いの元首も訪問し合おう」とニコニコ顔で発言し続ければ、林芳正外相も「隣国との友好は重要だ」と堂々と発言できます。
ですから、中国の日本への嫌がらせは、日本の親中派の動きを止めて、嫌中親米派を元気にさせるだけの結果をもたらします。
ですから、私には、今の中国当局は外交のやり方すら解っていないように観えます。私には、「自分で敵を作って 敵を元気にして、しかも敵を結束させる」という孫子の兵法の禁止次項を 中国人がやっているのが不思議でなりません。

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