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日刊ゲンダイさんは、安倍元首相が「台湾有事は日本の有事」と発言したり、テレビにも出るようになった事を「アベノオワリの始まりかもしれない」と表現していますが、私はその実は「安倍氏の再挑戦の始まりかも」と思う。【引用開始】●安倍元首相“ねっちり反撃”に隠しきれない焦燥感…岸田首相に路線継続強要の悪あがき


世論が真相解明を求める数々の疑惑にはダンマリ。そのくせ、岸田首相に対して異様に多弁なのが安倍元首相だ。安倍離れを加速させる岸田首相にあれこれ注文をつけ、路線継続を強要。見ている方が恥ずかしくなるほど、存在感の誇示に躍起だ。  
安倍元首相は今月上旬に出演したBSフジを皮切りに、各局の報道番組をハシゴ。26日放送のBSテレ東番組では、岸田首相が掲げる「新しい資本主義」をコキ下ろした。弱肉強食の新自由主義から転換し、「成長と分配」を目指す方針について、「根本的な方向はアベノミクスから変えるべきではない。市場もそれを期待している」「社会主義的と捉えられると市場もマイナスに反応する。成長から目を背けると思われないようにしないといけない」などと、持論を展開。安倍政権の7年8カ月は成長と無縁だったのに、よく言うよ、だ。  
安倍元首相が大見えを切った「GDP600兆円」という無理筋の目標を実現するため、国の基幹統計である厚労省の「毎月勤労統計」や国交省の「建設工事受注動態統計」の書き換えや二重計上が横行。アベノミクスのマヤカシを「成長」と信じ込んでいるのは安倍元首相だけだ。  
北海道新聞(26日付朝刊)のインタビューでは、デタラメな北方領土返還交渉を正当化。4島返還を棚上げして2島に後退させた揚げ句、状況を1ミリも動かせなかったにもかかわらず、「(2島返還の)路線を考え直せば、日ロ関係は100%後退すると思います。日本は信用できない、また元の主張に戻ったのかということになりますよ」と強弁だ。 
“安倍封じ”で内閣支持率上昇
憲政史上最長政権を率いた元首相の威厳もヘッタクレもなく、ギャンギャン騒ぎ立てているのは、岸田首相が“安倍封じ”にカジを切ったからだ。 「安倍政治とは異なる方向性を示すと、内閣支持率が上昇する。この傾向は顕著ですから、利用しない手はないでしょう。岸田総理が憲法改正や敵基地攻撃能力の保有に意欲を見せているのは、米国を意識してのこと。安倍元総理とは別次元の話です」(与党関係者)  
官邸も自民党も牛耳ろうとした「萩生田官房長官-高市幹事長」という安倍元首相の人事案は蹴られ、森友学園をめぐる公文書改ざん訴訟はマサカの「認諾」で終結。世紀の愚策と揶揄されるアベノマスクも廃棄の運命となった。岸田首相から事前に電話で処分を伝えられた安倍元首相は、「ああ、そう」と言葉少なに応じたという。  
イライラと焦燥がにじみ出ている。来年はついにアベノオワリの始まりかもしれない。
【引用終わり】
 安倍氏は「台湾有事は日本有事だ」と発言して、問題提示しました。私の常識では、台湾発言を受ければ、新聞・テレビ・政治家・識者は、「そうだ。だから○○しよう」×「いや違うかに○○は必要ない。△△で充分だ」と思うと喧々諤々で議論になるべきだと考えます。
ところが、そのマスコミさんは、「台湾有事は日本有事なのか否か」で盛り上がるのではなくて、相変わらずオミクロン株云々と、その他の事件を重視しています。
つまり、安倍元首相は報道番組をハシゴして「台湾有事は日本有事だ」と訴えているようですが、世論は盛り上がりませんし、マスコミも盛り上げるつもりはないようです。
私がちらっとテレビを見ている感じでは、安倍氏に関しては「台湾発言」よりも、「アベノマスクの処遇」についての方が大きく報道されている気がします。
安倍氏はアベノマスクについて「岸田首相から事前に電話で処分を伝えられた安倍元首相は、「ああ、そう」と言葉少なに応じた」そうです。そこには、「イライラと焦燥がにじみ出ている」と日刊ゲンダイさんは表現していますが、私だって一々アベのマスクの廃棄なんかでご機嫌をとられたら、イライラするだろうと思います。
安倍氏の心境とすれば、「そんなのどうでもいい。捨てたきゃ捨てろ。そんなバカげたことで時間を使わずに、外交ボイコットを素早くして、台湾の安全・日本の安全を確保しろ」とイラついているだろうと、思うのであります。
安倍元首相が、菅政権時代にはあまり過激な発言はしなかったのに、なぜ岸田政権になってからはテレビにまで出ては発言するのか?
私は、それは安倍氏の心境が「菅首相に任せておけばいい」から「危なっかしくて、岸田さんに任せておけない」に変わったからではないかと、推測しています。
ですから、日刊ゲンダイさんは、安倍元首相が出てくるようになったことに対して「アベノオワリの始まりかもしれない」と表現していますが、私はその実は「安倍氏の再挑戦の始まり」である可能性もあるような気がします。
日刊ゲンダイさんも立憲幹部も共産党も、反アベ路線を一直線に進んで、「アベ政権を許さない」で熱狂していましたが、現岸田政権には熱狂している様子はありません。
反アベの人達は、安倍元総理を批判する事がよほど楽しかったのかもしれませんね。だから、今もその楽しさが忘れられずに批判し続けているのかもしれません。
安倍元総理は、有権者に好き嫌いの感情を持たせる人です。安倍氏の何が、人々の感情を動かすのか?私はそれが知りたいのですが、実をいえばさっぱり見当がつきません。

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