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多様性の大切さを世界に提起しながら...」 大坂なおみ優勝を称えた自民・岸田文雄氏らにバッシング

総裁選に出馬した岸田氏。「分断から協調へ」をスローガンに掲げていた
 女子プロテニスの大坂なおみ選手が全米オープン優勝を果たしたが、優勝やそのメッセージを賞賛した自由民主党の岸田文雄氏らが次々と非難を浴びる事態が起きている。 大坂選手は人種差別の犠牲者とされる人々の名前がプリントされたマスクをつけて試合に臨んでいた。
■「多様性の大切さ」称えるも...  
大坂選手は2020年9月13日(日本時間)に女子シングルス決勝でビクトリア・アザレンカ選手を破り、2年ぶり2度目の優勝を果たした。人種差別へ抗議する姿勢を貫き続けた中での快挙は賞賛を集めている。  
優勝について、安倍晋三首相は 「二度目の全米オープン優勝、おめでとうございます。最後まで諦めることなく、フルセットでの逆転勝利。感動をありがとう!益々の御活躍を祈念しております」 と13日にツイートした。  
一方で、当時総裁選に出馬中だった岸田氏は大坂選手が見せた差別への抗議にも踏み込んで、 「大坂なおみ選手、全米オープン優勝おめでとうございます!多様性の大切さを世界に提起しながら戦い抜き最高の結果を出されたことに敬意を表します。私も大いに勇気づけられました!」 と投稿。ところがリプライ欄には 「一言余計でした...日本人として優勝のみを祝い労っていただきたかった」「多様性の大切さ、、、どこが?」「アナタが総理にならなくてほんっとうに良かった」 と、大坂さんのメッセージを支持したことについて責め立てるような反応が続出している。
●乙武さん「なんで『多様性の大切』がバッシングを受けているのか」
 また、同じく自民党の松川るい参議院議員が14日に 「大坂なおみさん、優勝おめでとうございます 優勝だけでも凄いのに、7枚のマスクに込めたメッセージは凄いインパトクトを米国に世界に与えました。日本人として誇りに思います。米国警察は黒人の命を軽視するのをやめてほしい」(原文ママ) とツイートしているが、こちらにも「はぁ?大丈夫?マジで言ってるなら自民党に居て欲しくない」「もっと、多方面から物事を見る事をお勧めします」と攻撃的な言葉が多く寄せられている。  
こうした状況に対し、「リプ欄が地獄。」「こんな人たちが実際にいるのかと思うとホラーだわ」と困惑するユーザーも出ている。また、作家の乙武洋匡さんは岸田さんのツイートを引用して「なんでリプライ欄で、『多様性の大切』がバッシングを受けているのか、まったく理解できない」と呆れた様子をみせた。
【引用 終わり】
数日前のブログにも記しましたが、私も「はぁ?大丈夫?」の口です。作家の乙武洋匡さんの言葉を借りれば、「(岸田氏や松川氏のような)こんな人たちが、政権を担当する与党自民党の国会議員なのかと思うとホラー」です。
松川氏のツイッター投稿を意地悪く分離して、私の感想を述べさせて頂きます。
まず「大坂なおみさん、優勝おめでとうございます」とありますが、ここは問題ありません。個人の自由です。
しかし次の文では、大阪選手が「スポーツの試合の時には自分の政治信条をひとまずおいて戦う」という、国際的な不文律を犯したことを称賛しています。つまり松川氏には「大阪選手がいわゆるオリンピック精神に反する事をしたという、認識がない」のです。
「 優勝だけでも凄いのに、7枚のマスクに込めたメッセージは凄いインパトクトを米国に世界に与えました。日本人として誇りに思います」とは、本当に勘弁して欲しいです。
ホント、岸田氏や松川氏・乙武氏は、来年の東京オリンピックに大阪選手が日の丸を背負って登場する時に、「BLM(黒人の命は大切)」という政治メッセージの入った何かをもって試合をするのを称賛しそうで、怖いです。
それこそホラーです。日本人として恥ずかしいです。
もし、スポーツで政治信条の宣伝をするのであれば、それはナチスのベルリンオリンピックになってしまいます。
政治信条を除外して勝利の為に全力を尽くす時に、スポーツは神聖になるのですから、東京オリンピックでは政治信条の宣伝を止めて欲しいです。
そして最後に「米国警察は黒人の命を軽視するのをやめてほしい」と、米国警察に自分で勝手に「悪者」のレッテルを貼っています。つまり、多様性とは真逆の事をしています。
現実としては、米国警察は黒人だけを射殺している訳ではないです。白人もヒスパニックも射殺しています。そして銃撃戦の時には警察官も射殺されています。
米国警察が銃を使って守るべき優先順位は、「1自分の命。2仲間の警察官の命。3一般市民の命」です。犯人及び犯人らしき人物の命は、今までは守るべき命の中には入っていませんでした。その上、前述の1.2.3の命を守ろうとしている時に、とばっちりで命を失う人が偶にはいても「それはそれで仕方がない」というスタンスでした。
これに対して「とばっちりや間違いで殺されるのは、たまらない」という、抗議が出るのは当然ですが、どうもその抗議が人種差別に対する抗議と結びついて、大騒ぎになっている訳です。
現在のBLM運動は、単に頭にくるから略奪・放火をする人も混じっておりますし、警察への抗議なのか、人種差別への抗議なのか、抗議している人達にすら解らなくなっている、怒りの感情の発露になっているように見受けられます。
大阪選手はアメリカにお住まいなので、アメリカに住む黒人としてご自分の怒りを表明せずにはおられなかったのでしょう。アメリカに住んでいる以上「自分もとばっちりで殺されてしまう可能性がある」と切実に感じても不思議はありません。ですからこのマスク事件は、逢坂選手にとっては「正当防衛であった」のかもしれません。
しかし、日本に住んでいる以上はアメリカの警察にとばっちりで射殺される可能性は、ほぼ0です。ですから日本人がアメリカの警察を批判する事理由に、正当防衛を上げることはできません。
また、アメリカの警察がすぐ銃をうつのは、相手が銃を持っている可能性があるからです。アメリカの警察の問題は、警察官がアメリカ人を殺せなくする為に、警察官から銃を取り上げたら警察官になる人が激減して、治安の伊孑志が出来なくなるという、アメリカ人の自分の命は自分で守るという建国理念からくるアメリカの問題なのです。
ですから日本の国会議員が、あれこれ言うのは内政干渉です。まあ、これが「何をしても善人=自分達がする事は善である」という一部の野党の人達が言うのならばともかくとして、一応は「法治主義・決まりは守ろう」という、自民党の国会議員が「善なる行為だ」と、勝利に酔っ払って賞賛するのはいささか怖いです。ホラーです。善を押し付けられて、多様性を許されなくなるのは嫌ですから…。
韓国人が試合会場に「慰安婦マーク」の入ったマスクで入場してきたら、岸田さんや松川さんや乙武さんは何て言うのだろう?「多様性…」と称賛するでしょうか?
いずれにせよ「岸田さんが、総理大臣にならなくてよかった」とほっとしています。

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