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「岸田首相に期待できない理由」=「G20に欠席して、選挙をやる平和ボケ」今、世界が動いていますので、首相の第一番の仕事は、世界の中の日本の立ち位置を確保する事です。何で日本のマスコミは、首相の欠席を批判しないのか?【引用開始】●感染警戒か、中露首脳がG20現地入り見送り…そろって米欧へ不満表明


30日にローマで開幕した主要20か国・地域(G20)首脳会議では、中国とロシア両国首脳が現地入りを見送り、オンラインでの参加となった。…
 中国の習近平国家主席が出席を避けた理由について、…外交筋は「新型コロナ感染への警戒」との見方を示す。…
11月8~11日には中国共産党の重要会議である第19期中央委員会第6回総会(6中総会)もあり、国内の政治日程を優先する思惑もありそうだ。
ロシアのプーチン大統領もコロナ感染を警戒しているとの見方が強い。
 会議では、オンラインで演説した中露両首脳がそろって米欧などへの不満を表明した。
習氏は新型コロナの発生源追及について「問題を政治化することはパンデミック(世界的大流行)対応への連帯の精神に反する」と述べた。
プーチン氏は、自国のワクチンを世界保健機関(WHO)などが承認していないことについて「保護主義や承認したがらない国があるせいだ」などといらだちをにじませた。
 中露両国はこれまで、日米欧中心の先進7か国(G7)より、トルコやサウジアラビアなど強権体制の国家も含まれるG20の枠組みを「最適な国際協力の枠組み」(露大統領報道官)としてきた。
ただ、中露両首脳は、今月12日にG20がアフガニスタン情勢を巡ってオンライン形式で開いた特別首脳会議もそろって欠席している。
 気候変動が主要議題となる今回、二酸化炭素(CO2)排出量で世界1位の中国と4位のロシアが首脳不在となることで、議論の成果に悲観的な見方も出ている。
米ブルームバーグ通信は、中露が石炭火力発電の維持で譲らない点を例に、「中露首脳が直接議論に入ってこなければ、突破口を見いだすのは難しいだろう」と指摘した。
 米国のジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官は28日、記者団に「米国と欧州が今回のG20で中心的存在になるだろう」と述べ、議論を主導することに自信を示した。首脳宣言でどれだけ高い目標を打ち出せるか、調整は難航も予想される。
【引用終わり】
 なんとまあ、ちょっとあきれ果てます。
 読売新聞は、日本国のマスコミなのに、岸田首相のG20欠席には一言も触れずに、中露首脳の欠席だけを報道するとは…。これって、「岸田首相の欠席は大勢に影響ないが、中露首脳の欠席は、世界の問題だ」という、論旨でしょうか?
 最も、確かに岸田首相がG20に出席しても、「米国と欧州が今回のG20で中心的存在」で、岸田首相は「ただそこにいる」だけの存在だったことでしょう。
なぜならば、岸田首相ご本人が「G20を欠席する事が解っていながら、10月31日を総選挙の投票日に選んだ」のです。
つまり岸田首相には、G20で多数の国首脳と会談して、「中露が日本の近海を一周して、我が国に軍事的圧力をかけている」と訴えて、国際世論で中露に対するつもりが無かったということであります。そして、こんな挑発的な中国だから、「日本の国民世論は中国をTPP11に迎え入れることに反対なのだ」と訴えるつもりがなかったということであります。
そして、中露と日本がG20に欠席する事で、米国と欧州が一方的に議論をまとめてしまう事を容認したのです。こういう時こそ日本の首相が出席して、トルコやサウジアラビアなど強権体制の国家と欧米との間をとりもつのが、国際社会の中の日本の役割だというのに…。
また、欧米とはどうもしっくりこない国々と、強い友情で結ばれるという事は、日本が戦場になることを抑止するという意味で、有効な戦略です。
日本の平和は、日本一国だけで保てるものではありません。
日本の平和は、外国が日本に攻めてこない状況を保つ事で成し遂げられるのです。
ですから、中国が対米戦争を決意した時に、中国が「中国に声援を送って欲しい」「中立を保って欲しい」と願うトルコやパキスタンなどに、日本に対する強い精神的友好感情を育てておくことは、日本にとって極めて重要なのです。
中国が米国と決定的に対立して、何処かで戦争しないと収まりがつかなくなった時に、当然、中国は「どこの国を戦場にしようか?」と考えます。「日本か、韓国か、台湾か、インドか、どこで米国と戦争しようか?」と考えるはずです。
その時に、中国が「日本を戦場にして、米国と雌雄を決する」ことを決意させないために、トルコやパキスタンなどと友好を深めることも重要なのです。
つまり、反米感情を持っているがゆえに米中戦争が発生した時に米国に加担しないであろう国々・トルコ人やパキスタン人の親日感情が今と変わらなければ「中国が日本に攻め込んだら、(国民感情から) 中国擁護には動きづらい」でしょう。(これは、イランにも言えます)
現在、中国が日本に攻め込んだら、中国を精神的に擁護する国は、朝鮮半島と精々ロシア位なので、中国は日本に攻めてこられないのです。
だから、日本の首相がG20に出席して、欧米以外の国々と友情を深める事は、日本の安全を高めます。そして、習近平主席はどうも国際的な常識的洞察力にかけているので、中国が味方になった欲しいと願っている国の首脳たちと、日本の首相が極めて親密に付き合っていると、国際的に宣伝した方がよいのです。
それなのに、ちょっとばかり選挙を有利にできるだろうという思惑だけで、選挙の日程を変えて、G20を欠席してしまうとは…。岸田首相は、そもそも首相の第一番の仕事は、世界の中の日本の立ち位置を確保する事だと解っていないような気がします。そして私には、何で日本のマスコミが、首相のG20欠席を批判しないのか?  私には、さっぱり解りません。

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