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武漢から帰国の日本人で5人目の搬送、帰国した206人のうち約140人は経過観察を希望

140人が自宅に戻らず経過観察を希望
 中国の武漢市から29日に帰国した人のうち、新たに1人が体調不良を訴えて東京・大田区の病院に搬送されていることが分かった。これで体調不良を訴えた人は5人目となる。
 また帰国した日本人206人のうち、およそ140人が自宅に戻らず、ホテルなどでの経過観察を希望していることが関係者への取材でわかった。東京・新宿区の医療施設にバスで向かい、医師の診察と検査を受けるという。
その後、自宅に帰るか国や都が用意したホテルで様子を見るか選べることになっているが、およそ140人が自宅に戻らず、ホテルなどでの経過観察を希望したということだ。
既に搬送された4人の症状について、3人はそれぞれ37.3度、37.5度、37.8度の発熱があり、もう一人は咳が出ているという。【引用 終わり】
「206人の内 140人が自宅に戻らず経過観察を希望」これは、当然だと思います。「自分が自宅に戻って 家族へ感染させてしまったら…」そう思ったら、「自宅へ帰りたくない」と誰もが思う事でしょう。
ただ心配なのは 60人程は自宅へ戻るようです。「とにかく早く家に帰って、家族の顔が視たい」この気持ちも解りますが…。
私はやはり 国が制度として 10日~14日の経過観察期間はホテルにいて頂いた方がよいと思います。
昨夜のBSフジプライムタイムでは、「過剰なリスク回避は必要ない」と専門家らしき人が意見を述べていました。サーズやマーズでは「初期症状がでるまでは 他人に感染させるリスクは低かった」からだそうです。それなのに「今回の新型肺炎は まだよくわからない」と言っているのです。
全く論理が破綻しています。
これは「人の命」の問題です。「リスクが 低ければいい」という話ではありません。つまり 自宅に戻ったが為に、家族・近所・自宅までの道中で接触した人の誰かに感染させて、そのうちの一人にもしものことが起こってしまったら…
専門家=医者は「(日頃から、人の死に慣れているので)患者が一人死んだ」としか感じないかもしれません。1人だったから、リスクは実際低かったとおっしゃるのかもしれません。
ですから この新型肺炎の対処は「リスクがあるかないか。リスクが高いか低いか」ではなく、「どうすれば、一人でも多くの人の命を救えるのか」という視点で、思考して対策を講じるべきものであると考えます。
「人の命」の問題なのに「リスク」「リスク」と繰り返されて、不愉快になり途中でテレビを消しました。
安倍首相は どうしてしまったのでしようか?
こんな「リスクが どうの」という専門家の判断に従ってしまうならば、総理大臣としての判断能力を失っておられるのではないですか?
なんでも 専門家の意見の通りにすればいいのなら、政治家などいりませんよ。その都度、専門家に危機に行けばいいのですから…
専門家の意見を参考にして、「日本人の命を守る責任を肩に負い 批判をあびても 一人でも多くの人を救えるようにと 最終判断を下す」のが総理大臣の責務ではないのですか?
阪神大震災のさなか、「数千人が行方不明、燃える家屋の下敷きになっている人がいるだろう」という時に 我関知せずという風に「皆さんに よく検討して頂いて」と 平然と記者の質問に答えていた村山元首相を思い出しました。

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