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やはり、ホテル観光業の生き残り策は「疎開」だと思う。 ●米ニューヨーク市感染、格差が影 富裕層は避難、貧困層に被害

米東部ニューヨーク市で、新型コロナウイルスの感染拡大に貧富の格差が影を落としている実態が明らかになってきた。富裕層が3月ごろから市外に避難する一方、逃げ道がない貧困層の感染率は極めて高い。格差社会の縮図と言えそうだ。
 スマートフォンの位置情報によると、市民の5%に当たる約42万人が3月1日~5月1日に市を離れた。マンハッタンなどの高級住宅地では住民が40%超減少した。  ニューヨーク州で感染歴を調べる抗体検査を低所得者地域で実施した結果、陽性率は市内平均の約20%を上回る27%。黒人やヒスパニックが多い市北部ブロンクスでは43%だった。【引用終わり】
近頃、17世紀ロンドンでペスト流行を人々への聞き取りと資料を土台に写実的に記した・デュフォーの「ペスト」を一読したのですが、そこでも最初は逃げ出せる人達が逃げ出す様子が描かれています。
曰く、貴族や地主は一族郎党を引き連れて田舎の領地を目指す。人と荷物を積んだ馬車が我先にロンドンから去ってゆく。金持ちは地方の宿屋や知り合いの家、借りた家に長期滞在する。少しでもお金がある人は、ロンドンから逃げ出していきました。
時代は変わっても、命の危険を感じた時に人のすることは変わらぬようで、逃げ出せる人は逃げ出したようです危険な所から逃げ出したいと思うのは人間で有れば当然のことです。
今回のコロナ感染劇でも、人口が密集しているので都会では感染が密集して危険なので、マンハッタンなどの高級住宅地では住民が40%超逃げ出したのです。日本でも軽井沢などの別荘地帯では、東京から別荘に来ている人が増えていると話題になっていました。
これは人間としての自己防衛本能が起こさせる行動であり、都会人が地方に逃げ出すと地方にも感染か広がると怒っていても止められないと思います。本能からの行動ですので…。
戦争が起こった時でも、人々は逃げ出します。この時富裕層は外国で優雅に暮らします。中産層は外国で家を借りて仕事を探します。逃亡資金の無い人は難民になります。不公平に見えるかもしれませんが、それが現実です。
そこでやはり地方の観光地は、秋から冬に向けて「疎開」システムを構築すれば、都会の富裕層が長期滞在してホテルや旅館の生き残り策になると考えます。
多分秋までには、検査システムも改良されてゆくと思いますので、ぜひ観光地の行政府は地元経済を支える為に「疎開」システムの構築に動くべきであると考えます。
最も、夏の間に国内感染を完全に収束出来て(日本には、まだその可能性はあります)、外国とは鎖国状態を続けてゆくならば、国内で普通に観光客を誘致することはできます。
しかし同時に、秋冬になれば再び感染が再燃する、(つまり感染を収束させる事はできないであろう)欧米諸国の富裕層に日本が疎開地として選ばれれば、かなりの利益を出せると思うのであります。
やり方は簡単です。行政が手助けしてアメリカからヨーロッパからサウジアラビアから飛行機に乗せてお金もちを日本に連れてきて、滞在してもらうだけです。
手順としては、飛行機に乗る前に検温とコロナ検査をして、1週間から2週間は外出しないでもらいます。その後再度検温とコロナ検査をして、あとはホテルに滞在して優雅にお金を使ってもらいます。
問題は富裕層の人達は我儘なので、1~2週間の隔離期間を過ごすホテルで外出しないで満足してもらう方法です。富裕層の人達にシーツは自分で洗濯しろと言ったら激怒するに決まっていますので、ここは工夫が必要になります。
出来たら、数部屋あるウィーリーマンションなどの設備をグレードアップして、豪華弁当を配達・完全防備で掃除に入るなどをした方がよいかもしれません。
思いつくままに提案しましたが、「疎開」システムは医療上の必要のない人に「念のため検査をする」という点で、何らかの行政の補助が必要です。
観光地の市長さんは、そろそろ「来ないでください」と発言するのをやめて、「どうしたら市中に感染を広めずに、観光客に来てもらえるか」に知恵を絞って実行してもらいたいと思います。
尚、国民性の違いなのかもしれませんがアメリカでは絶対に新型コロナウィルスを根絶できないので、秋冬になったら再び感染爆発すると考える根拠の記事を付記します。
やはり、アメリカ人は凄いです。
●米メモリアルデーの週末、ビーチに人々が殺到 第2波リスクも  2020/05/25 09:34 [24日 ロイター]

© Reuters/Andrew Kelly 米メモリアルデーの週末、ビーチに人々が殺到 第2波リスクも
- 米国では、新型コロナウイルス感染防止の行動制限緩和が進む中、メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の今週末、多くの人がビーチや公園に集まった。しかし、感染の第2波のリスクも懸念されている。
米国はメモリアルデーの週末から本格的な夏休みシーズンに入る。国内の死者は10万人に近づき、感染者は160万人を超え、世界で最も多い。

国内の全50州では既に行動制限が一部緩和されている。イリノイ州やニューヨーク州などでは、レストランで対面式の接客はまだ禁止されており、美容院も引き続き営業を停止している。一方、多くの南部の州では入店制限などを設けて大半の店舗が営業を再開している。
© Reuters/Patrick Fallon 米メモリアルデーの週末、ビーチに人々が殺到 第2波リスクも
ロイターの集計によるとアラバマ、アーカンソー、ミネソタ、ノースダコタ、ニューハンプシャー、メリーランド、メイン、ネバダ、ユタ、バージニア、ウィスコンシンの11州は先週、新型コロナの新規感染者が過去最高を記録した。感染者の増加は、ウイルス検査の拡大によるものか、もしくは、感染の第2波によるものかは不明。
南部の州などではビーチに多くの人が殺到し、ソーシャルメディアには人々が密集してパーティーを開く様子なども投稿されている。保健当局者や州知事は、店舗や公共の場ではマスクを着用するよう呼びかけている。

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