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香港、デモ参加者間の衝突で70歳男性死亡 対立激化

●中国政府 「一国二制度への挑戦」と習氏【AFP】
●デモ隊側 香港で「私了≒私刑」が横行 
中国本土留学生ら脱出【産経】

香港の中環(セントラル)地区での抗議デモで、大通りを行進する人々(2019年11月11日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
●中国政府「一国二制度への挑戦」と習氏
【AFP=時事 要約 下線筆者挿入】
抗議デモの続いている香港で、れんがが当たった70歳の香港出身の男性が死亡した。デモの激化しているこの1週間で2人目の死者となる。 
一方、中国の習近平国家主席は14日、抗議行動によって香港統治の原則である「一国二制度」が脅かされていると警告した。 習氏は、香港政府と警察には中国政府の揺るがぬ支持がある。抗議デモ参加者らの行動は「『一国二制度』の原則に対する深刻な挑戦」だと警告した。
 ブラジルの首都ブラジリアを訪れている習氏は新興5カ国(BRICS)首脳会議で、「暴力をやめ、秩序を回復するとともに混乱を収拾することが、香港にとって現在、最も緊急な課題」と述べた。 【要約 終】
●デモ隊側 香港で「私了≒私刑」が横行 
中国本土留学生ら脱出【産経 香港=藤本欣也 要約】】
香港で、反政府デモを批判したり、親中派や中国本土出身者とみなされたりした人物への暴力が相次いでいる。
50代の日本人男性が11日、繁華街でデモ隊の写真を撮っていたところ、突然、若者に暴行された。デモ参加者は、身元を特定するためデモ隊を撮影する公安関係者らを警戒している。
同じ日、デモを批判した香港の男性(57)も市民と口論になり、何者かに油をかけられて火を付けられ、重体となった。
 また、(死亡した)男子学生が通っていた香港科技大では、警察に抗議しない学校側を学生らが糾弾していた際、学校側
を支持した中国本土の留学生4人が学生から暴行を受けている。
 デモ参加者たちは、これらの行為を「私了」という広東語で表現している。本来は「問題が生じたとき、警察に通報せず自分で解決する」といった意味だ。デモが本格化してからは「私刑」に近い意味で使われている。 
シュプレヒコールも、「香港人よ、報復せよ!」に変わった。香港政府や警察、中国共産党への憎悪の言葉を聞くことが多くなっている。
 香港中文大では、中国本土の留学生80人以上が、香港警察の支援を受けながら大学構内を脱出し本土に戻った。立てこもりを続ける女子学生は「私たちの税金を使って中国人を守るなんて警察はやっぱり最低ね」と話していた。【要約 終】

宗主席の言葉の内で「混乱を収拾することが、香港にとって現在、最も緊急な課題」なのは、確かです。
しかし、《どうすれば 混乱が収束するか》については、中身のある発言はしていません。
例えば 記事内の下線部、「抗議行動によって香港統治の原則である「一国二制度」が脅かされている。」「抗議デモ参加者らの行動は「『一国二制度』の原則に対する深刻な挑戦」だ」などは、現実的な行動からすれば、本末転倒です。

「《一国二制度》とは、中国は共産党独裁でも、香港では50年間は民主制度での自治を継続する制度」だったはずです。ところが最近 中国北京政府の意向に沿わない香港人が不思議な失踪をしたかと思えば、本土の警察に捕まって「自分で、罪の告発をする」など、どう考えても「北京政府が気に入らない香港人を勝手に逮捕し始めた」としか思えない現象が多発していました。
つまり、香港人は、北京政府の傍若無人な行動を「『一国二制度』の原則に対する深刻な挑戦」だととらえて、(50年間の自分達の自由を保障した)「一国二制度」が脅かされているから、抗議のデモをしているのです。

習主席は「俺様に逆らう デモ隊が悪い」という感情を、そのまま言葉にすると外聞が悪いので「一国二制度」を持ち出しているだけだろうと思います。
そして習氏は、香港政府と警察には中国政府の揺るがぬ支持があると発言して、香港政府に「何をしてもいいから、お前たちがデモを鎮めろ。私は何もしないが、デモを鎮められたら褒めてつかわす」と促し約束しているように感じます。
しかし、香港デモは北京の習政権に対する抗議運動なので、北京政府が動かないと、このままズルズルと過激化してゆくだけです。

実際 北京政府が表立っては動かないので(産経新聞の別記事によれば)香港政庁は 夜間外出禁止令や、24日の区議会(地方議会)選の中止・延期を検討しているそうですが、
焼け石に水です。マスク禁止令が無視され、却ってデモ隊を煽ったように逆効果になる可能性の方が高いです。
 なぜなら、6月以降の拘束者は4千人を超えても、デモ隊はひるむ様子がない。それどころか、これまで週末が主だった大規模デモが 平日でも会社員ら数多くの市民が参加するようになったように、デモは勢いを増しています。
なんとなくの予感ですが、このまま半年続くと「革命化する」ような気がしてきました。
革命。即ち、動乱です。
「米国が 乗り込んでゆく可能性は高くはない」と思いますが、日本も「他山の石」と傍観できなくなるかもしれません。

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1963年千葉県生まれ。法政大学でマルクス主義を学んでいた時中国の文化大革命の告発本を読んで世の中には言っていることとやっていることが違う人が多いと知る。産経より2018年『「十七条の憲法」で紐解く日本文明論 多元相対論から日本を考える』を出版。保守系ブログ+漫画を書いていきます
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