ゴーン被告、無断出国か レバノンに到着と報道、保釈中

カルロス・ゴーン被告

レバノンの首都ベイルートにあるカルロス・ゴーン被告の自宅ガレージに立つ警備員＝30日（AP＝共同）
【パリ、ロンドン共同】会社法違反罪などで起訴され保釈中の前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告が日本を出国し、国籍があるレバノンの首都ベイルートに到着したと、複数の欧米メディアが30日報じた。被告は保釈の際の条件で海外への渡航を禁止されており、出国の詳しい経緯は不明としている。日本の法曹関係者は、被告が無断出国した可能性があるとしている。
　報道によると、被告はトルコからプライベートジェット機でベイルートに着いたとみられるという。フランス紙レゼコーなどはベイルート到着を30日としているが、29日だったとの報道もある。
【続報　ＴＢＳより】
出入国在留管理庁によりますと、現時点でゴーン被告の名前での出国記録は無いということで、当局は別の名前で出国した可能性もあるとみて確認を進めています。
　複数の検察幹部は、ＪＮＮの取材に対して「知らない。事実関係を確認中」などとした上で、ある検察幹部は「事実ならとんでもないことだ。レバノンには事件の関係者もいるので、罪証隠滅のおそれがある」と話しています。
ゴーン被告がレバノンにいたとすれば保釈条件違反となり、保釈を取り消されることになりますが、東京地裁は保釈の取り消しや裁判の進み方については「現時点では未定」だとしています。
日本とレバノンの間には犯罪人引き渡し条約が結ばれておらず、日本の身柄引き渡し要求にレバノンが応じない場合は、身柄の引き渡しの実現は難しくなる見通しです。（31日11:30）【引用　終わり】

日本の出入国管理は、どうなっているのでしょうか？
ゴーン氏が保釈中で海外渡航を禁止されていることは広く一般に知られているでしょうに、堂々と空港からプライベートジェットで逃亡するとは　来年はオリンピックもあるのに　不安です。
　とはいえ　ＴＢＳによれば　別の名前で出国した可能性もあるとの事。これが事実なら、ゴーン氏は「別名出国を請け負う」犯罪組織にわたりをつけた事になります。
殆ど　裏社会の世界ですね。ゴーン氏は　永年の逃亡生活と日本の有罪判決とを秤にかけて　逃亡生活を選びベイルートへ逃げました。恐らく　ベイルート政府関係者に賄賂を払って　「日本へは　引き渡しない」という確約を得たから、逃亡したのだと思います。こうした方法は、よくマフィアのボスとか南米の麻薬組織の有力者などが用いていますから、逃亡を選択した　ゴーン氏の思考方法は　彼らと似ているのかもしれません。
ここで　ゴーン氏が逃亡を選んだ思考経路を推測すると
裁判では「有罪の可能性が　高い」
→「刑務所には入りたくない」
→「かくまってくれる国は　どこだ」
→「ベイルートだ。私を日本にひき渡さないと約束させる為には　なんでもする」
→「賄賂を払う」
→「日本の司法から逃れて、国際的逃亡生活を送る」
→「日本からの依頼で代理逮捕を行う国には　行けない」
→生涯逃亡生活を送る。

保釈条件に違反は　後の裁判には悪い影響をもたらします。しかし　裁判を受けないのならば、裁判に悪い影響があろうがなかろうが、関係ありませんので、ゴーン氏はベイルートへ逃亡したのでありましょう。フランスでは　国家としてみっともないので、日本に引き渡さないという事はできませんから…
つまり　ゴーン氏は　ジュリアン・アサンジ氏が米国司法から逃れようとしたように　日本の司法から逃れようとしているのだと思います。
それにしても　ゴーン氏は「日本を　バカに仕切っている」ようですね。このように「バカにしているから　多額の横領行為も平気で出来た」のだと思います。
この件は本来なら　さほど大事（おおごと）にするほどの事もない経済事案ですが　日本も　ただ「引き渡してください」とベイルートにお願いしていては　国家の威信に傷がついてしまいます。ベイルートへの援助の停止やゴーン氏の資産の差し押さえを各国に依頼するなど、　外交手段を使わないと　「ゴーン氏個人に日本の国家が敗退した」ことになってしまうかもしれません。
ですから　ケチな経済犯の一人の為に　あれこれするのは面倒でも　それなりの対応はした方がよいと思います。　
何といっても　未だ国際社会は　国の威信によって動く面もありますから
それにしても　他人の名前で出国したとしたら、ゴーンさんってすごいですね。世界中に『私は自分の身を助けるためには、法律を破ります』＝裏社会に通じる精神の持ち主です」と、宣伝しているようなものです。
個人的には　損害賠償だけしてもらって（取り合えず　保釈金15億円は没収だそうです）　もう日本に来てもらいたくありません。刑務所にいてもらうにも　費用が掛かりますから…
大みそかに　やれやれのニュースです。
来年は　良い年になりますように…