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RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO

毎年、タイムテーブルを見てはヨダレを垂らしていたライジングサン。念願叶って今年行ってきました。


こちらのフェス、数ある音楽フェスの中でも個人的には一番好みのラインナップで大好きなアーティストが一堂に会するのだけれど、バタバタするお盆近辺というスケジュール、そもそも蝦夷、石狩ってどうやって行くんだ?そして音楽の趣味が合う人とじゃないときついし、かと言ってひとりでオールナイトのフェスはきつい云々と言い訳をつけてよく調べもせず足を運んでいなかった。
けれど札幌に住む友人が、スープカレーのお店出店側で参加しているとの情報を去年聞きつけたあたりから、もしかして行けるんじゃないかとうっすら思いはじめ、東京に住む友人が今年はどっかフェス行こうよ!と言ってたのもあり、気持ちがスタートしたら何が何でも実現したいという性格も手伝って、ぱぱぱっと行くことに決めたのは春。年々競争率が上がっているというチケットも先行予約抽選でラッキーにもすんなり取れ、8月だけ季節運行の徳島-新千歳便もウルトラ先得で予約。最高じゃないか。

そして当日。会場へ向かうシャトルバス(地下鉄麻生駅から出ます)に乗る長蛇の列にワクワクしながら並び、会場に降り立った時は友人と顔を合わせ"来ちゃったねー!!”とニヤニヤが止まらない。まだここでは雨は降っていない。


まずは私は雨のパレードから。りんごミュージックでよく聴いていてライブは初めて観たけれど、とても良かった。バンドの世界観とレインボーシャングリラ(屋根付きのステージ)がぴったり合って素敵でした。歌詞も好き。国語力。やはりハイトーンの男性ボーカル好みだなあ。終わったら結構雨降ってる。

そこからASIAN KUN-FU GENERATIONを途中までみて(ゴッチはやはりかっこいい。単純に見た目が好み。)最後まで見たかったけど急いでキセルのステージへ。こちらのボヘミアンガーデンというピースフルなエリアにあるステージはゆるくてとても良い。
キセルは久しぶりにライブで聴けたけど、相変わらず良い音楽でした。もっとずっと聴いていたかったです。藁が敷き詰められたステージ前でゆらゆらと体を揺らしながら聴くしあわせ。

で、電気グルーヴ聴きたかったけど時間がなくて諦め、クラムボンへ。感動しました。とにかくステージングが圧巻。音と声が完璧に創りあげられているというか。何度も涙ほろり。シカゴ、でやられました。郁子ちゃんの声すごい。夜中のフィッシュマンズがますます楽しみに。
この辺りから雨脚は強まり、持参のレインコートがあまりよくなくて全身濡れながらメインステージのSUN STAGEトリ、サカナクションへ。さすがのステージング。すごいバンドだなあ。オープニングから鳥肌立つような、音と映像と動きの一体感。が、後半から豪雨。捨ててもいいようなスニーカーを履いて来てはいたのだけど、泥染したように真っ茶色になり、全身びしょぬれでちょっとココロ折れそうになる。(実際心折れた人もたくさんいた)でも豪雨でもかっこいいってやっぱりすごいよなあサカナクション。サカナだけに雨は似合います。が、もうここで持参したレインコートに限界がきて、仕方なく会場内で売ってたフェス価格(笑)のポンチョ購入、足元はもう諦めたけど全身濡れて足が冷えてとにかく寒い。北海道の夏を甘くみてましたすみません。

ここで最終のシャトルバスに乗って札幌の友人宅に帰るという選択肢もあったのだけど、どうしてもフィッシュマンズがみたくて粘ることに。この選択は大正解。フィッシュマンズ、すごかった。ドラムの欣ちゃんは憑依していたし、ハナレグミ、郁子ちゃんのヴォーカルも、、もう、言葉にならなかった。佐藤くんが亡くなって20年近く経ってもこんなに愛されていろんなフェスで演奏され続けるってことがそもそもすごいことだと思う。アンコールはなかったけどPAさんが佐藤くんのフィッシュマンズかけてくれてみんなで2曲ほど踊る。この時間がとても温かくて素晴らしかった。

この間も雨は降り続き、会場は沼地化。2:30発のミッドナイトバスまで雨を凌げるタイラーメン屋さんで震えながらラーメンをすする。この日のラーメンの温かさは一生忘れないと思う。遠くからレキシの演奏が聴こえていたけれど行く元気はもう残ってなかった(予想通りハナレグミが参加していてサヨナラcolorが聴こえてきた時はあああーってなったけど)。

同じくミッドナイトバスを待つ隣のカップルの男の子が、"あのーすみません、今からゴミ捨てに行くのでよかったら一緒に持っていきます”と声かけてくれて私たちは大変感動しました。みんな寒さで震えてる中でのそんな温かすぎる思いやり、見習います。
そして震えながらも無事バスで朝方に友人宅へ戻り、熱いシャワーを浴びさせてもらって生き返る。死んだように眠る。



2日目。泥染スニーカーはもう使い物にならないし、まだ雨は降っていて会場の足元は酷いだろうから、起きてから長靴を取り扱っているお店に片っ端から電話。(正しくは友人がかけてくれる)みんな考えることは同じで、どこのお店も完売。日本野鳥の会が出している長靴が折りたためてデザインもダサくなくて全国的に人気だそうで、それを必死で探す。(実際たくさんの人が履いていました。)長靴、9軒目にしてやっと見つかる。(こちらのお店は昨年のライジングサンでの大雨で長靴が飛ぶように売れたことから今年も大量に入荷していたそう!賢い!)

もう無敵だね〜と言いながら会場へ。ハナレグミから観る。永積さん、、すてき。スチャダラパー意識したくすりと笑える楽しいステージ。とにかくうまい。演奏の方々も上手です。もっと聴いていたかった。

そして本日の(個人的)メイン、サニーデイ・サービスへ。

セットリスト

BOHEMIAN GARDEN 17:30~
Vo,Gt 曽我部恵一 Ba 田中 貴
Dr 岡山健二 Gt 新井 仁 Key 高野 勲

01 baby blue
02 スロウライダー
03 今日を生きよう
04 雨の土曜日
05 苺畑でつかまえて
06 セツナ
07 白い恋人
08 愛と笑いの夜
09 青春狂走曲
10 サマー・ソルジャー

晴茂くんが死んじゃってさみしいよ、と
演奏が始まった”愛と笑いの夜”。曽我部さんが「泣いちゃだめだよ」と言ってみんなそれはもう泣くよね。ぜんぶが丸山さんへ送るようなライブでした。あああああここまで来れて本当に良かった。隣にいた友人には、初めて見るくらいのいい顔してたよ、と言われる。恥。曽我部さんは特別な存在ですので。。もう言葉がないです。しあわせ。

そこからSUN STAGEでやっている山下達郎へ。
、、、、!すごい。レジェンドですね。演奏も歌もうますぎます。最後の最後に、、コーラス、竹内まりや!って紹介するのとか反則。素敵な夫婦なんだろうなあ。

奥田民生、EGO-WRAPPIN'、The BirthdayとRED STAR FIEELDで後ろの方にレジャーシートを敷いて楽しみ、合間に花火もあがったりしてフェスって楽しいねー!と友人たちと話しながらゆるく観る。(だいぶ疲れてきてた)

そのあとまたボヘミアンガーデンでcaravan観て、ピースフルな歌声にしあわせな気分になり、グッズ買いに行ったりしながらうとうとして、じゃあDragon Ash行こうか、と友人と移動中、森の中から曽我部さんの声が!慌てて走りこむ。
森の中にあるTAIRA CREW という小ぢんまりしたオシャレエリアでアコギ弾き語りしてました。こちら、タイムテーブルはどこかで見かけてたのだけど、DJなのかな〜と軽く考えていたので危うく見落とすところでした。このTAIRA CREWでの弾き語りは毎年いろんなアーティストがやってるみたい、とっても素敵な空間なので好きなアーティストの名前があればお見逃しなきよう。

こちらでの曽我部さんセットリスト

TAIRA-CREW 25:00〜
曽我部恵一

1 シルバー・スター
2 魔法
3 キラキラ!
4 NOW
5 シモーヌ
6 満員電車は走る
7 STARS
8 おかえり
encore 魔法のバスに乗って

ソロとかソカバンの曲もたくさん歌ってくれて、もうほんと、幸せすぎて、最高の夜でした。シモーヌ、心が震えました。キラキラ!の途中で気づいて走りこめて良かった。1日に2度も曽我部さんを観られるなんて!!


そんな訳でわたしはDragon Ashは諦め、そのままGRAPEVINEへ。夜中に観るGRAPEVINE、かっこよかったです。長年続いているバンドはそれだけで凄みがありますね。おきまりの"光について”であがりまくり。

疲れもピークだったので、シアターブルックまでたどり着けず、大トリのスカパラまでぼんやり過ごす。この辺りでやっと雨が止む。

そして3:30~ SUN STAGEで今回の大トリ、東京スカパラダイスオーケストラ。ものすごい人!今回ライジングサンは20周年なのでゲストいっぱい出るよー、と発表されてましたが、なんと総勢10名のゲスト。チバユウスケ出てきたときには震えました、”カナリヤ鳴く空”かっこよかったです。

スカパラの谷中さんのTwitterから↓
『美しく燃える森』奥田民生『カナリア鳴く空』チバユウスケ『野望なき野郎どもへ』Toshi-Low『流れゆく世界の中で』キヨサク『追憶のライラック』永積タカシ『星降る夜に』甲本ヒロト『爆音ラヴソング』尾崎世界観『白と黒のモントゥーノ』斎藤宏介『ちえのわ』『めくれたオレンジ』峯田和伸

途中から夜が明けてきて、白んでいく空をみながら聴いたスカパラはずっと忘れないと思います。あんなことできるのスカパラだけですよね。

夢みたいな2日間をありがとうございました。

あいにくの天候で、びしょびしょで泥だらけでもみんな笑顔で音楽を聴く。すごいことだなあと。来年はテントサイト予約できたらいいなあとも思います。荷物置いとくのとか便利よね。バス混むしね。それも含め楽しいけれど。
寒さと雨対策さえできていたら無敵です。音楽好き(特に邦楽好き)にとっては心底しあわせなフェスです。もう、毎年行きたくなってます。
来年は8月16.17日。

http://rsr.wess.co.jp/2018/

こちらのレポート、良記事なので興味ある方はぜひ。
https://spice.eplus.jp/articles/203045





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