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売り手市場の婚活で成婚するヒント〜20代で有料婚活サイトに登録したら②〜

筆者、能登ひなみは24歳から26歳で結婚するまで約2年間、俗にいうネット婚活を行なっておりました。その中でこれから婚活を頑張ろうという人に伝えておきたいこと、または単純に「婚活ってここが面白い」「ここがちょっと変」と感じた出来事を綴っていこうと思います。

当初はマンガで描いていこうと思っていたのですが、筆者が遅筆である、腕が二本しかない、うちの1歳児をぷにぷにしていたら平気で1〜2時間経過している、等の理由からしばらくは文章で体験談を投稿して行こうと考えました。あくまで個人の体験談としてゆるく書いていきたいのですが、やはり題材が「婚活」なので時としてシビアだったり、ジェンダーに関わる表現が出たりするかもしれません。そういった内容を書いている時の筆者の心理は「ちょっとつらいけどこれが事実なんやで...」というもので、もし読んでいるのが苦しいと感じた方はブラウザバックを推奨いたします。そして読者の方を傷つけるのは筆者の本意ではないことを念頭に置いて読んで頂きたいです。では前置きはこのくらいで、タイトルにもある通り「婚活は売り手市場の巻」を綴っていきます。

・売り手市場=婚活は出会える数だけでいえば女性が圧倒的に有利

(売り手=女性は買われる側、という差別表現になるかと躊躇いもしましたが、伝わり易さを考えこういった言葉で書かせて頂きます)これはいわずもがなだと思うんですけど、婚活での大変なポイントって、女性の場合は「アプローチがたくさんあり過ぎて誰を選べばいいの?」男性の場合は「そもそも出会えないんだが...」それって婚活を始めた男女がそれぞれに出くわす最初の壁のような気がします。というのも、婚活サイトや結婚相談所に登録している方々のひとまずの目標は結婚ですから、男性は本丸を攻める兵士のように果敢になっているし、女性は相手を精査するために守りの砦を厚くしているわけですね。

ネット婚活の場合、もしあなたが男性で、好印象を抱いた女性とメールのやり取りが成立していたらそれはとてもラッキーだと思うんですよ。相手の女性は一日に何十通〜何百通届くアプローチの中からあなたに興味を持って優先的にメール交換をしているのですから。

・ネット婚活では、さばくメールの数は男女でものすごい差がある

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最初にも出ている画像のこの状態ですね。なので、大変恐縮ながら婚活を頑張っている男性に伝えたいアドバイスがあるのです。それは

「メールを送る際は挨拶のみなどの短文を避け、自分のアピールポイントを前向きに伝える」

です。読んで下さってる人の中には「それって当たり前じゃ?」と首を傾げている人もいそうですが、上記のこれ、苦手な男性がすごく多かった印象です。おそらく壁打ちのキャッチボールを繰り返しているうちに自己アピールをするのが面倒になってしまったのかもしれませんが、女性側は河原の砂利の中から宝石を見つけようとしているので、なるべく大きな輝きを発さないと埋もれてしまうんです。ここで、筆者自身の残念だった体験談を書いておきます。


━━━婚活サイトに登録したその日に、男性数十人からメール交換のお誘いを頂いた。その中でなるべく理想の条件に近い男性を数人に絞り込み「メール開通許可」のボタンをクリックした。私の登録したサイトでは、異性にメール交換の申請をして開通されるのを待ち、メール交換を始める際に申請した側が必要な手数料(約2.000円)を払うシステムだった。つまり男性側からアプローチした場合は男性側が手数料を支払う。なおここでのメール交換は全てサイトを経由して行われるので、アドレスは自ら公開しない限り知られることはない。

メールを開通した中に同い年(当時25歳)のAさんがいた。彼からはメールが開通してすぐに最初のメールを送られてきた。ただ、この内容が少し簡素なもので、「はじめまして!よろしくお願いします\(^o^)/」のみだった。

もしかしたら同い年ということもあって、女友達とメール交換をするノリでこの文面を打ったのかもしれない。またはLINEなどの影響で、短文でのコミュニケーションを好む世代なのかもしれない。しかし、私の抱いた印象は「なんて返せばいいのだろう?こちらも全く同じ文面を送ればいいの?」と疑問符が羅列するものだった。そうしている間にも、売り手市場の婚活サイトでは他の男性から続々とアプローチが届く。Aさんのメールはその渦に呑まれていつしか見えなくなった。全く同じ文面で、何も進展がない内容を返信している余裕はなかった。

そうして2週間ほど経ったある日の夜、仕事が終わり帰路についた私のスマホに婚活サイト経由でメールが届いた。Aさんからのものだった。

「こっちは手数料を払ってメールをしているんですから、返事くらいしましょうよ。こちらは真剣に彼女、結婚相手を探しています。もしメール交換をする気がないのならきちんと断って下さい」

読んだ瞬間、しまったなと思った。彼は私からのメールを楽しみに待っていたんだ、しまったな。この文面からいくと他にアプローチした女性はメール開通していないんだ、しまったな。彼の年齢的にも2.000円は大きな額だったかもしれない、しまったな。......

このメールの内容が「お忙しいでしょうか?返信お待ちしてます」だったらこの後メール交換をしたかもしれない。しかし、一度こちらに怒気をあらわにした異性と仲良くなれるとは思えなかった。

家に着く前に道の隅に立って、丁重なお断りの文章を打った。「申し訳ありません。最初のメールが短文でしたのでお返事に困ってしまい、時間が空いてしまいました。価値観等合わない可能性が大きいのでメールのやり取りはこれまでということに...」

ここで切られるかと思っていたが、なんとAさんからは返信がきた。「感情的になってしまい申し訳なかった」「先日のメールは最初の挨拶と思い短文になってしまった」「よかったら1日1通でもメール交換をしてくれないか」

この返信を読んで、私は婚活のシビアな現実に足が震えた。これは私が特別好かれているのではない。彼は今、水の中で溺れそうだと一本の細い藁にすがり付いているのである。このままでは自分まで溺れてしまうと本能で悟り、私はそのメールに返信しなかった。数時間経ってスマホに婚活サイトからの通知が届いた。「Aさんが当サイトを退会しました」この場合、私はきっと加害者である。━━━


婚活サイトは実際に会うまで相手の雰囲気や本当の性格、状況が把握できないため、女性側は一見フレンドリーにメール交換していても内心は防御壁を築いています。また印象が薄くてもその他大勢に呑まれて存在が薄まってしまいます。そのために、後悔がないよう誠実に前向きに取り組むのが大事だと思うのです。それがたとえメール1通の文章でも。

・女性と実際に会えることになったら

「婚活サイトで、メール交換をしていた女性と食事に行くことになった!」そんな男性にはやったね!とニッコリ絵文字マークを送りたくなるのですが、中には「何回か会ってはいるけど、なぜかみんなに断られてしまう。女性運がないんだろうか...」という男性も多いと思います。これは厳密には女性にも言える問題なのですが、一個人として強く感じるのは

「初対面では好かれる技術ではなく、嫌われないマナーを心得た方がいい」

婚活に限らず、世渡り上手な人ってこれを実践できている人が多い気がします。じゃあ言ってるお前はどないやねん、と、また自分につっこんでいますが、筆者は自他ともに認めるあがり症で人見知りなので、胸を張って言えます、好かれようとして墓穴を掘るタイプであると。(16歳の時、高校デビューしようと、明るいキャラを演じる手段として、下ネタを場違いなタイミングで口走り、部活のメンバーから浮いてしまった黒歴史があります)そんな墓穴掘りウーマンな筆者も、婚活では聞き役に徹することで難を逃れることができました。

婚活が上手くいかない方に、お相手と初対面の時だけ試して欲しいこと3つ
・愚痴、マイナス発言を控える
・相手が女性ならば、性的に見ているような言葉を発しない。相手が男性ならば、経済力ばかりを試すような言葉を発しない
・相手のことが気に入ったならば、最初のお茶代だけでもお会計は全て自分が持つ(性別に関わらず。これについては後で詳細を書きます)

どうやら男性は好意を持っている女性からは尊敬されたい、面白いと思われたいと感じがちなのでしょうか。それとも下手に自分をさらけ出してカッコ悪いと思われたくないのでしょうか。婚活で何人かの男性と会って感じたのは、「普通な人が少ない」でした。

ふ...普通に会話できる人が圧倒的に少ないんだが

婚活を行っている女性には「真面目に働いている人がいい」「優しい人がいい」「子育てに向いてそうな人がいい」という理想はあっても、「誰かをずっとけなしている人がいい」「自慢できる過去がいっぱいある人がいい」「超無口で何を考えてるかわからない人がいい」といった声ってなかなかないと思うんですよ。最低条件が「まともな人」になることはあっても「アウトローな人」になることがあまりないように。(見た目とか経済力に強くこだわる女性もいますが、それは別の話としておきます)

じゃあ婚活女性に求められているのはどんな条件?と女である筆者も気になったのでちょっと調べてみたのですが、これも予想通り「家庭的である」「安らぎを得られる」といった声が多いようでした。婚活を頑張っている人に求められているのは特別な何かじゃない。人として最低限のマナー。嫌われない人となり。

そしてこれは、上記の婚活が上手く行かない人に試して欲しい3つのこと、の最後に書いたお会計についての説明なのですがなぜこれを提案するかというと、実体験、そして過去に読んだ婚活カフェの記事が理由です。

とある婚活カフェでは、談笑中の男女の様子の他に、今後上手く行くかどうかのサインがあったらしく、それがお会計の仕方だったそうです。統計として上手く行く順に、

1位 男性が全て支払ったカップル
2位 女性が全て支払ったカップル
3位 ワリカンのカップル

だったようで、これは確かに!と頷いてしまいました。お相手の男性が全て持ってくれた場合、今後を考えてくれている誠実さが見えるし、もし結婚した場合も頼もしいなと感じます。女性が全て支払った場合も、嫌と感じる男性はあまりいないんじゃないでしょうか。もしかしたら包容力を感じるのかも。ただ、これがワリカンの場合はこれで後腐れなく畳みましょう、といった意味が含まれる場合がある気がして、成婚率が低いのは何だか納得なのです。

筆者が婚活していた時に出会った男性も、初対面から情熱的な口説き文句を使ってくるのに、それと同じ口で「あ、ここは1.000円だけ貰っていい?端数はいいから」と言われると、さっきまでの口説き文句がむしろ嘘のように感じてしまって、そこからどうやって早く帰ろうかばかり考えて過ごしたことがあります。実際の経済力がどうこうではなく、相手の気持ちにムラを感じるのが嫌なのです。

・婚活は、女性ばかり有利な気がするけれど...

ここまで読んでくださった方は「男性には辛い社会だなあ」と感じた人も多いと思いますが、実は婚活って女性にも辛い出来事は多いです。会った人と比例してしがらみは増えるし、婚活サイトなのに結婚願望はなく、2股3股目的のナンパくんはいるし、結婚を餌にしてトロフィーワイフを獲得したい男性も高確率で存在します。そして、会って関係を持ったら大体ダメージを負うのは女性の方です。女性の方がある意味では命がけなのです。

この長い記事を読んでくださったことに感謝です。また経験談など書いていくので、もしよろしければお付き合いくださいm(_ _)m✨

能登ひなみ




記事を読んで下さっただけでも感謝しております。投げ銭を投げられるときっと面白い声を出します