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33.水まわりに使う「タイル」の話 その2

水まわりに使うタイルの色んな貼り方と目地についてご紹介した前回のブログ。(前回のブログはコチラ

色んな貼り方だけでも、数えきれない貼り方がありますよね〜。
大きさが違うだけでも、見え方も違うんで面白いです。

我が家の洗面所のタイルはこんな感じです

そうそう、少し前に「コラベルタイル」というタイルも流行りましたよね。
エスニックなイメージのランタン形モザイクタイル。

選ぶ色によっていろんな個性を楽しめそうです!

選ぶ色によっては、レトロなイメージになりますね。これだと、「四半貼り」になるのかな〜。

さて、前回のブログは貼り方と目地の説明で終わってしまったので、私の家づくりのタイルの話に戻します。

我が家がタイルを貼る場所は三箇所。
①キッチン 背面 ②キッチンカウンター ③洗面所 

2階はキッチン周りにタイル
1階は洗面所に貼りました

私のリクエストはこんな感じ↓

希望するタイルのイメージ】
・「芋目地」で貼って欲しい
・シンプルでベーシックなものがいいけど、素材や加工に個性があるもの

でした!

それに対する我が家のコーディネーター・メイちゃんのアンサーチョイス、ご紹介しましょう〜!


1.キッチン背面のタイル

まず一箇所目のキッチン背面。
名古屋モザイク工業」さんの 流水彩筋面(RYUSUISAI)EN-06WM  というタイルでした!タイルの色はグレー、目地は白です。
サイズは95x20mm 少し大きめのタイルです。

キッチンがネイビーなので、グレーのタイル。
ネイビー × グレー  いや〜間違いなく、可愛い組み合わせ。

キッチンはネイビーとブラックで迷いました。ブラックだったらタイルは何色だったかな

しかもこれ、ただのグレーじゃないんです。
シンプル一色なんだけど、筋が入ってるので、手触りも独特でストライプみたいなテクスチャなのです。光の入り様によっては、影になるので色んな表情が楽しめます。

光の入り方で模様が分かります

気になったのは95x20mm というサイズ。
私はお渡ししてた候補のタイルイメージでは、細かい芋目地で貼ってある施工事例を渡してたので、もっと半分くらいの大きさの細かいタイルを想像してたんですよね。
でも遠くから見た時に、あんまり小さいと一色に見えてしまうので、壁面に貼るなら大きめが存在感あっていいですよーとのこと。
なるほど…タイルのサンプルってついついそれ単体を見て考えてしまうけど、色んな角度からの見え方まで考えてなかった!!!

2〜3mほど離れてもタイルの存在感ありますね

しかもタイルってデザイン系は、かなりお高い→大きな場所に貼るとそれだけコストがかかるんですけど、お手頃価格なタイルの中からこれをチョイスしてくださいました!
何かとチリも積もれば山となる家づくり。メイ師匠、さすがやん…

何より一色なのに、筋が入ってるという小技が効いたタイル。

当時描いて下さったイメージパース。ワクワクしますね♪

「一旦検討します」ではなく、もうストライクど真ん中〜!このタイル即決でした。
キッチンの背面と、コンロに接してるサイドの壁に貼ってもらいましたよ。

窓枠、キッチン笠木、パントリーの板もテーブルのブラウンに合わせて下さいました!

2.キッチンカウンターのタイル

キッチン背面の向かいになるキッチンカウンターのタイル。
腰壁部分は「塗装する」と決めていたので、内側というか、シンクとコンロ側の立ち上がり部分にもタイルを貼ってもらいました。

こちらも「名古屋モザイク」さんの セリエビアンカ  ブライト ASB-4810-1 というタイルでした!
このタイルは新しいセリエビアンカⅡが出ていて、現在はもう生産が終了されているようです。48×10.5mmの小さなタイル目地はホワイトです。

背面に採用したタイルの半分の縦横サイズです

セリエビアンカは白のモザイクタイル・装飾ボーダーを様々な形状のバリエーションで集めたシリーズ。
同じ白でも色や材質が違うので、現物サンプルを見て確認されるのが一番です。わずか20cmの立ち上がり部分だけど、細かいタイルを並べることですごく可愛くなりました。
キッチン背面が縦貼りなので、こちらも縦貼り。違う色のタイルでも喧嘩せず可愛いですね。

違う色のタイルが混在してても全然違和感ないですよね

気になったのは「目地はホワイトでいいのか?」ということです。ここは水と油はねが飛ぶ場所なので、カビや油が飛び散りやすい…
汚れが目立たないグレーの方がいいんじゃないかなーと思いましたが、グレーのタイルも目地は白。白の方が主張しすぎなくて、何より清潔感があって、よかったなーと思います。

我が家は2022年現在、築2年目に入ろうとしていますが、食事後コンロやシンクは毎晩お掃除シートで拭いているので、タイルも都度拭いていて綺麗です(^^)v

最近のキッチンタイルです。築2年経っても料理の後は必ず拭いてます!

3.洗面所のタイル

洗面所は洗面ボウルが接する壁にタイルを貼ろう!となりました。

洗面ボウル設置面だけ貼る事になりました


こちらは「名古屋モザイク」さんの ピュリティ(PURITY) PUR-S-1  というタイルでした!

一見、シンプルでホワイトのフツーのタイル…なんだけど、97×72mmの
長方形でもない正方形でもない形って、実は珍しいんですよね。

模様や色、大きさで探しがちだけど、形も大事ですよね。

シンプルでベーシックだけど、「形」による個性の提案。

私、このタイル問題、正直あーでもない、こーでもないで2、3週間引っ張るんちゃうかなーって思ってたので…メイちゃんの提案が秀逸過ぎて、一発ですんなり決まってびっくりしましたよ。

自分でもカタログを取り寄せて、さらに候補のサンプルも色々取り寄せてみました。さらに「並んでる感じも見てみたい!」と思い立ち、グランフロントとか、ルクアとか歩きまくって、洋服屋さんやカフェのタイルを観察したり(家バカですね)平田タイルさんに関しては大阪のショウルームまで子ども連れて見に行きました。

自分の目でみて「これかな〜」って思うものはもちろんあったけど、キッチンと洗面ボウルも、自分で悩みに悩んで選んだ物。
それを邪魔せず、主張しすぎず、でも形や加工に一癖あるこだわりのタイル達。

お会いして1、2ヶ月しか経ってないのに、何でこんなに絶妙な提案ができるんかな〜、人間の観察眼も、物を選びとるセンスもさすがやわ…って感動しました。

コーディネーターさんおらんかったら、ここまで家づくり楽しめませんでしたね

そんな我が家のタイルでした。

我が家のタイル、全部「名古屋モザイク」さんですね。
そして貼り方全部、芋目地。

タイルメーカーも色々


家づくりで皆がよく探すのが「平田タイル 」さんです。シンプルでありながらどことなくオシャレ、無駄がなく、なおかつどこかとんがったシャープさが特徴です。(私が好きなのはお値段がアップするBISCUITシリーズです!)
LIXIL(リクシル)は元陶器の老舗INAXなので、ショールームにタイルの展示がありましたよ!他にもADVAN(アドヴァン)さんやセミオーダーメイドでタイルを作れるDINAONE(ダイナワン)さんetc.いっぱいありますね。

タイルだけでも、何百何千と色形素材で種類あるのに…私は家づくり当時、「平田タイル 」さん、「名古屋モザイク工業」しか知らなかったです。^ ^;

場所によっては限定されるタイル

でも、単純に好きなタイルを貼ろうと思えば貼れると思ったら大間違いなのです!選ぶタイル、そして貼る場所によっては難しさもあります!
前回のブログでふかし壁について書きましたが、(ふかし壁のブログはコチラ)少し壁がせりだした「ふかし壁」にタイルを貼る場合、タイルの種類が限られてしまう可能性もあります。
せり出してる部分全体をタイルで貼ろうとすると、出っ張りの角の処理を「コーナータイル」と言う「役物タイル」がないと施工できないという問題も出てくるのです。

役物あるタイルなかなか無いんですよ

あとは、丸みのある壁や柱などには、大きなタイルだとカクカクしてしまっいますよね。細いタイルじゃないと貼れない…etc.

逆に狭い場所に大きなタイルだと、ちょっと目地が少なくて不格好に見えたり。
私が洗面室用に取り寄せたタイルは一辺が30cmくらいあって、
「大きいタイルを芋目地で貼ったら、海外のホテルのランドリールームみたいで可愛い!」と思ったのですが、あんまり大きいと配管を内壁タイルに穴な開けるのが難しいらしいです。

私がこれが良い!と思ってたのは、15Thirtyという大きいタイルでしたが、施工面でボツでした

一言で「タイル」と言っても、施工面や面積で考えないかんこと、いっぱいるんですね〜。
難しくて疲れちゃうこともありますが、一面貼るとうっとり眺めちゃうタイル。このブログ書くときもタイルサーフィン止まらず大変でした。笑

ただタイル好きでウダウダ2話も書いちゃいました。
家づくりの参考になったら嬉しいです。

次回もお楽しみに!


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