真_実_

未来の私へ

君は、自分が嫌い。
 人と自分を比べて嫌悪する自分が嫌い。
 人と自分を比べて相手を見下す自分が嫌い。
 人で行動を選ぶ自分が嫌い。
 人任せが全ての自分が、嫌い。

 他人の幸せが憎い。
 他人の不幸が快い。

 他人の不幸は蜜の味、じゃないけど。
 人の不幸を見ることが、いつしか
 君の生き甲斐になっていた。

 美しい憎悪なんて、存在しない。
 その気持ちはひどく醜く
 悪夢として具現化する。
 それはただただ心を蝕むだけの行為。
 そう、人を恨んでいいことなんて何ひとつ…。

 君に、[真実]を教えよう。
 君の〝本当の心の内側〟
 気になるかい?
 自分にさえも嘘をつき
 包み隠してきた真実。
 結局、そんなことに意味はないのにね。

 君は、ずっと望んでいた。
 『日常』を。
 手を伸ばせば簡単に届く
 すぐそこにある〝それ〟に
 君は手を伸ばそうとはしなかった。

 君はいま、悪循環に陥っている。
 自分より幸せな者を羨み、そして妬み
 自分より不幸せな者を卑下し、見下して
 君が幸せなときは他人が下
 君が不幸なときは他人が上
 立場が延々と上下し続けるだけ。
 そう、結局。

 意味はないんだよ。

 〝シアワセ〟に必死にしがみつく
 君の姿はなんて滑稽だろう。
 自らつかみ取ろうともせず
 目の前に差し出されたそれに喰らいつく。

 見せかけの幸せ。
 それだけを求めて。
 「本当の」幸せなんて
 知らないくせに。

 幸せなんてたかが
 自分の価値観だけで推し量るものだ。
 決して他人には決められない。
 人から与えられるものではない。

 それを、他人からもらおうとする君は
 最低だね。
 それなのに、他人の不幸を願う君は
 最低だね。
 
 「人間の屑だよ」
 言われても君に
 反論する権利はない。
 だって君は
 他人にそれを思い続けてきたのだから。

 嫌なら変わればいい。

 新しい自分と
 うまく付き合っていけるのなら。
 [真実]を知って、挫けないのなら。
 それなら君は変われると思うよ。

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