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「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」小説 2023年1月1日

文楽を題材にして直木賞を受賞したという小説。元旦の夜、ぶっ通しで6時間没入してしまいました・・・!


「浄瑠璃狂い」という言葉が出てきて、自分のことをレッテル張りするとしたら、これだな、と思いつつ。

そして、「あ!この演目知ってる・・!」と驚きながら読みました。

さらに、歌舞伎でなく人形浄瑠璃に惹かれてしまう要素が言語化されていて「これだ!」と腹落ち。

数百年、受け継がれている演目は、やはり人間共通の感情を受け継いできてるのだなぁ。

劇作家が命がけで作った演目が残っているんだなぁ。

なんて思いながら、最後は涙しました。

文楽を始めてみたときの「とんでもなくソウルフルな表現だ」という衝撃を思い出し。

題名にも「魂結び」って書いてあるし・・・ソウルなんだよなぁと。

最後の豊竹呂太夫さんの解説で、よりくっきり腹落ちしました。

丁度、4月の国立文楽劇場のチラシを眺めて、遠征するかどうか迷っていましたが、行くしかない・・!という気持ちに。


そして、こんな企画もあるし・・

令和5年の元日にこの本を読んだのは何かの巡りあわせでしょうか・・?

今年も浄瑠璃狂いの1年になりそうです。

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