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巡って、知って、紡いで…見えてきた自分軸 “地域の資源を見つけ循環を創る”


まっすんが企画してくれた素敵なアドベントカレンダー企画

なかなか自分のことを振り返って言語化する機会ってないので良い振り返りになりました。

このような機会を創ってくれてありがとう。

最近、お店のInstagramも更新できず、「café旅の途中はどうなっていくの?」と思われていた方もいらっしゃると思うので、よかったらご一読いただけると最近の私と今の想いが分かっていただけるかなぁと思います。

 初めてnote更新ですが…こんな感じの内容です。


▲自己紹介

橋本奈々実(はしもとななみ)です。

私のことを知らない方もたくさんいらっしゃると思うので、自己紹介させてください。

静岡県焼津市でcafé旅の途中の店主をしており、地産地消の無添加おむすび、グルテンフリーおやつを販売しています。
また、焼津PORTERSにできるコミュニティスペースの運営をすることになり、とても光栄に思っていると共に、やりがいを感じています。皆さんがふらっと訪れやすい場所を目指して現在準備中です!

実は約3年前に、富士山、海、山が一望できる石津浜まで徒歩1分の古民家を購入し、工務店さんに基礎の部分は改修工事をしていただいた後、仲間の力を借りながら自分たちでDIYできる部分はボードを貼ったり、壁を塗ったり、キッチンやお風呂を作ったりしました。
住居兼店舗にして営業許可を取得する調理場なども作ったので、お店を間借り営業で始めた5年前よりも更に自由度が増しました。

元々、旦那が大学4年の頃に自転車で日本一周をした際に「日本には絶景がたくさん。まだ見切れない!」と言って旅から帰ってきたこと、夫婦で旅が好きで、「定年後は日本を周りながら各土地で繋がりを作りながら旅暮らしがしたいね~!絶景スポットにはcaféはないから私たちが移動式のcaféをやりたいね~!」という夢を持っていました。

私たちはそれぞれ、東京、神奈川出身の夫婦なので、旦那の仕事の都合で焼津に引っ越してきた際には知り合い0人の状態で暮らし始めましたが、焼津の人の温かさに助けられ、更には夢を語っていたらベーグル屋さんのyurukさんに間借りさせていただけることになり、予定より30年前倒しでお店を始められることになったのでした。
そんなこんなで、長男1歳直前に始めてからのcafé旅の途中の5年間半は、次男三男と産休育休も挟みながらも、ほそぼーーーーーーそと続けさせて頂いています。この場を借りてありがとうございます。

実は今日が三男0歳最後の日。明日のクリスマスイブで1歳です。


▲2023年どうだった?

ちょうど1年前に陣痛が来て助産院に家族で夜な夜な向かったことを思い出しました。

そんなわけで2023年は産後真っ只中のスタートでした。産前産後「今後私が続けられるお店の形はどんなものだろう?そもそも自分はどんなことをしたらワクワクするのか?」といったことをふとした時によく考えるようになりました。
そんななか産後に出逢った、パンと日用品の店わざわざ代表平田はる香さんの“山の上のパン屋に人が集まるわけ”という書籍の中に、「心を犠牲にしてまで守るべき“ふつう”なんてない。うまく生きることよりも健やかでいられる方法を。」というメッセージがありました。子どもが寝ている深夜から作業を開始しオープン前におむすびを一つ一つ握り終えるスタイルでお店を運営していた私にとって、読書があまり得意ではなくても食い入るように読ませて頂いた内容でした。

この本をきっかけに、まずは自分の幸せ、次に家族の幸せ、それらの土台があってのお客様に還元できる幸せだよなーと考えるようになりました。

※ちなみに、5月21日(火)にYAIZUPORTERSでわざわざの平田はる香さんが出張トークイベントで来てくださいます!気になる方はご予定空けておいてくださいね!(リンクのHPにもこれから情報が載る予定です)

また、大学時代お世話になった恩師の方が2年半前に若くして病気で亡くなってしまったのですが、その先生のことを時折思い出すことが増えました。

その流れで、大学時代は地域・心理・福祉を軸にwell-beingについて探求していく学部に所属しており、卒論テーマも『長所が活かし合えるwinwinな仕組み作り』だったことを思い出し、今までやってきたおむすびやおやつはツールであり、場作り、仕組み作り、循環、活かし合う、そんな言葉がキーワードになっていくようなものが目的であり、今までcafé旅の途中でお客様や生産者さん、手伝ってくれる仲間との繋がりの中でこの上なくやりがいを感じる瞬間は上記のようなキーワードが絡んでいた時だったように感じると振り返ったのでした。

そんな思いを感じ始めた中、様々な痒い所に手が届くそんな講座やシェア会を次々に企画しているaiportの亀山愛子さんから「参加者の方に寄り添える、共に学び合える、そんな企画を一緒にやろう。」とお誘いいただき、意気投合して、様々な講座やシェア会を行った1年でした。
はりきゅう治療室すずみさんによる東洋医学から学ぶ子育て、お産のシェア会、食・家族・人生をテーマにしたお茶会、予防接種のシェア会と…会を重ねるごとに、人と人を繋げることが好きであること、人に単純に興味がありすぐ質問が思いつくことが私の特徴なのかなと気づくきっかけにもなりました。

焼津PORTERSで行ったシェア会

 また、視察に行った地域も自分軸が定まってくるきっかけになります。

まずは、3月に行った石見銀山にある他郷阿部家という暮らす宿。
石見銀山のコンパクトな街並み、その中に日本の美しい暮らしを古民家再生を通して教えてくださるそんな場所でした。代表の松葉登美さんとも夕食を囲み「20年もかけて少しずつ手を加えて今があること、すてきな建物を壊したらもったいないと思い、再生させてきたこと」などを伺いました。
今まで宿泊した古民家の中でナンバーワンにすぐに殿堂入りし、どこにも新建材のものが見当たらなく、私の中でここまで徹底して昔のもので美しく見せられている場所は見たことがないと感銘を受けました。

実は、まっすんも日本一周中にこの他郷阿部家にも訪れていて、お互い焼津でこの話題で盛り上がれる人初めて!と興奮したのを覚えています。(笑)


7月には北海道の洞爺湖に行きました。
移住が増えていて、湖畔の周りには移住者の方が始められた個性的なお店があり、生き急いでいない、ゆったりとした雰囲気が素敵でした。
地域作り協力隊の方が運営されている地域のあそびばミナミナにも足を運びました。地域の方がふらっと立ち寄れる場所になっており、空間構成の仕方や地域の方との接点の持ち方などとても参考になりました。


そして、11月には長野へ。
諏訪にあるリビルディングセンタージャパン(リビセン)と東御市のわざわざに行きました。古い建物からレスキューされた古材と古道具を販売するリサイクルショップであるリビセンの取締役かなこさんと街歩きをしながらお話を伺ったり、お店を見させていただきました。

かなこさんと街歩き

想いをしっかり語り継ぐこと、他の方がやらないレスキューをしている、好きなこと&得意なことで世の中をよくしていけることを続けてきた結果が今であるということを学びました。

リビセンの店内。ワクワクがいっぱい!


そして、5月に講演に来ていただく、平田さんが代表のわざわざ。
本当に山の上にありました(笑)。そのお店の中には、本当は使いきれなくて倉庫で眠っていた糸を活かした靴下を販売されていることをはじめとした、世の中の資源を活かしている点が特に刺激を受けました。ブランド力、ひきつけられる商品、色々と勉強になりました。そして、何より健康的に仕事も家庭もまわしたい私へのヒントがたくさん隠れている気がしました。

余った糸でつくった残糸靴下


▲見えてきた自分軸

そんなこんなで、2022年に週1でテイクアウト販売をしていた形態から、2023年は講座やシェア会メインでその際におむすびとお味噌汁、お茶をランチで提供させていただく形態に大幅にシフトチェンジしました。
そのシフトチェンジは、対面販売以上に講座やシェア会は1人1人の方との接点をもてること、産後のバタバタの中握れる最小限の個数でおむすびを展開できること、といった感じで、前より自分の気持ちが楽になり、かつ、自分の好きが活かせるものなのだという実感が持てました。

講座でお出しするおむすびメニュー

また、視察で見えてきた、古いものに惹かれる点…。それらは単純に古いものが落ち着くし好きであるということもあるのですが、それ以前に、「まだまだ活用できる価値ある資源を活かせる」という点にこの上ない喜びとワクワクを感じているからだ!と気づきました。

3人の子どもにつけた漢字は個人的にお気に入りなのですが、、、その漢字を拝借するならば、

巡って、知って、紡いで・・・軸が見えてきた。そんな感じです。

 

▲2024年に向けて

この見えてきた軸を基にして、2024年5月オープン予定のYAIZUPORTERSのコミュニティスペースのコンセプトを考えています。
まだコミュニティスペースの名前は舞い降りていないのですが…

『眠っている

”まだまだ活用できるもの”

”本人が気づいていない長所”

”知られざる価値ある情報”

そんな地域の資源をみつけ、つなぐ場所。』

になったらいいなあと考えています。

 

焼津PORTERS(漁具倉庫)から出た古材

詳細はまた後日発表いたします~!

まっすんも協力してくれるので、心強いです!

 

おむすびも講座やシェア会だけでなく、もっとゆるく召し上がって頂ける機会もなんとなくideaとして浮かんでおりますので、お楽しみに★

 

看板商品の「お茶むすび」

って、気づいたら4000字近く書いていました。(笑) 長々と失礼しました。

 

みなさん、良いクリスマスをお過ごしください。

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