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Think Sync - つながりとコラボレーション

こんにちは。Money Forward Vietnam (以下、MFV) CEOの永井です。
2023年の大みそかは例年と同じく真夏のホーチミンで過ごし、そして今回はとても久しぶりに紅白歌合戦を観ました。青春時代に流行ったポケビ&ブラビや椎名林檎さんなども登場し、嬉しくなって私もテレビの前で大熱唱。とても楽しい紅白観戦でした。

ところでなぜ今回突然「紅白を観よう!」と思ったかというと、それはどこかで見た今回のテーマ「ボーダレス-超えてつながる大みそか」にシンパシーを感じたからです。

「ボーダレス-超えてつながる大みそか」
国や、言葉や、世代を超えて“ボーダレス”に人と人とをつなげ感情を共有していく。

第74回NHK紅白歌合戦」参照 (2024/01/11時点) 

そんなこんなで、今回はつながりとコラボレーションをテーマにnoteを書いていきたいと思います。


”ボーダレス-超えてつながる”

複数のメディアやマネーフォワードの公式noteなどでもシェアしている通り、マネーフォワードはGlobal Tech Leaderを目指すという共通認識を全社で持ちながら、グローバル化を促進する取り組みを進めています。私は現在ベトナムを拠点としながら組織のグローバル化を促進することをMissionのひとつとして日々取り組んでいますが、そんな中で感じるのはまさに、”ボーダレス-超えてつながる”という気持ちを持つことの大切さです。
マネーフォワードのグローバル化は進行中なので、うまくいっている部分もあればまだまだテコ入れが必要な部分もあります。ただ、うまくいっている部分については、日本国内外にいる関わっているメンバーの心に”ボーダレス-超えてつながる”の気持ちがしっかりと根付いていることがひとつのカギになっていると感じています。例えば”One Team”を合言葉にして、情報連携やミーティング実施から意思決定に至るまで、両拠点のメンバーが適切に参加するということが徹底されています。
私もリーダーシップメンバーのひとりとして、メンバーがこの気持ちを自然と持つことができるような環境作りにコミットしています。

日本国内拠点も海外拠点もみんなでつながっていきたい


グローバル化が好きな原体験

マネーフォワードがグローバル化を進めているこの状況に、私自身がとてもワクワクしていることに気付きました。なぜだろう?って考えてみたら、このワクワクは20代の頃に働いていた外資系企業での就業が原体験となっているという考えに辿り着きました。

約15年前の話ですが、欧州系企業の日本法人スタートアップ時に10番目くらいの社員として入社しました。30カ国以上に展開するグローバルの全拠点でオフィスコンセプトも統一されており、当時は日本オフィスのデスクやチェアー、さらには絨毯まで本国からの輸入品でした。初期は社員数も少ないのでExpatの社長も身近な存在で、また本国の経営メンバーもたびたび来日してくれる環境だったこともあり、本社や他のグローバル拠点に対する心理的な親しみも感じていましたし、実際の繋がりも多かったと思います。

では、そのような体験の中で、具体的に何が私をワクワクさせたのか。それは大きく2つに分けられると思います。

① グローバルレベルの情報にリーチできる
当時の本社には、業界内でも著名な方々によって作成された様々なマテリアル(例えば、生産性を上げながら勤務時間を減らしていくようなヨーロッパの働き方をアカデミックに分析したデータやレポートなど)がありました。2008年頃に起きたファイナンシャルクライシス当時、私は外資系金融業界をクライアントとした仕事をしていました。世界が一変し業界的にも閉塞感が漂っていたのですが、これらのレポート共有を通してクライアント企業の方と少しずつ前向きなディスカッションができるようになりました。
それ以外にも、本社やAPAC拠点からシェアされる組織運営や人材開発に関するコンテンツは視界が開けるようなものが多く、グローバルレベルでそれらを学べることに喜びと壮大さを感じていました。

② 多様な同僚からのインスピレーション
わからないことがあったり新しいインスピレーションを得たい時にはグローバル拠点の同僚からのシェアにより思考の幅を広げるチャンスもありました。例えば、日本拠点でCSR活動をスタートさせようとした時に”私たちがやるから意義がある”ことをやりたいと考え、ナレッジと実績のあるグローバル拠点の同僚に連絡をするとすぐに色々とシェアしてくれました。

このように世界中に仲間がいる環境が好きで、20代の頃は「外資系企業でもっと活躍する」というわかりやすい目標を掲げていましたし、細かなことはもう忘れてしまっているものの、”グローバルに多様なバックグラウンドを持つ同僚がいて、世界が広がることの楽しさを感じた”というその感覚は未だ鮮明です。

そして2014年に仕事の拠点を東南アジアに移して以降、私は日系企業の海外拠点に身を置いており、日本の外で日本人以外の仲間を広げていくという角度から”世界が広がることの楽しさ”を感じています。


今年のスローガンは”Think Sync”、楽しさや躍動感を広げたい

MFVでは毎年スローガンを掲げており、2024年は”Think Sync”に決まりました。
Global Tech Leaderを目指すための取り組みにチャレンジしていく中で、MFVはいち早くグローバル化に取り組んできた拠点です。この経験を活かして、グループ内に知見や事例を共有する等のアクションを積極的に取っていきたいと考えています。
オーナーシップを持って想像力を働かせながら能動的な姿勢でグローバル化を、そのためのつながりとコラボレーションを考えていく。それがThink Syncです。

そして”世界が広がって未来への期待が高まるようなワクワク感”をメンバーみんなが感じてくれるような環境作りにも力を注いできています。このような環境こそが一人一人の成長機会につながると思っていますし、MFVのメンバーに対してだけではなく日本のメンバーにも感じて欲しいです。そしてみんなで一緒に成長していくことができたら素敵だと思っています。

グローバル化推進の旗を力強く振り続けてくれている本社CTO来越時の集合写真


その実現のために

実は組織のグローバル化のための環境作りはすでに行われているものもあります。
約1年前にはMFV経営陣の1名が本社へ出向となり、日本語が全くできないにも関わらず本社VPoEとして奮闘してくれています。その他数名のMFVメンバーも機会を得て日本へ転籍しましたし、日本本社で採用され勤務していたベトナム人メンバーがMFVへ転籍してくるUターンケースも増えています。2023年はベトナム人メンバーの出張機会も前年までと比較すると格段に増え、10%ほどのメンバーが日本出張をしたと思います。
このような交流はすでに始まっており、これまでの実績を見ても本気で取り組んでいることをメンバーには感じてもらえていると思います。

ただ、いくらチャレンジできる環境があったとしてもそのチャンスを掴みに行くのは最終的には自分次第です。最後に、どんな気持ちを持ってそのチャンスを掴むのかについて考えたいと思います。

① Out of Your Comfortable Zone(新しいことに前向きに取り組もう)
グローバル化移行期には、今まで当然だと思っていたことが「え!当然じゃないの?!」って事態に遭遇したり、”普通に考えてあり得ない”ことが普通に発生してしまったりすることもあります。生まれ育った国が同じでも人によって感覚は違います。その上に国による文化差が加わると、さらに感覚が擦り合わない場合もある。一瞬Uncomfortableに感じることもあるかもしれませんが、Out of Your Comfortable Zoneのマインドで前向きな興味を持って取り組めるといいなと思います。

② Action and Ownership(当事者意識高く行動しよう)
主に”組織のグローバル化”について書いている今回のnoteですが、グローバル化のさらなる促進のためにも新しい取り組みはやはり必要です。「不確実性も高いし失敗もしたくないし、そもそもやり方もよくわからない・・」という気持ちになるのは当然だと思います。それでも、組織の成長のために新しい景色を見るには、とりあえずやってみよう!と一歩を踏み出す行動力を持って、当事者意識高くとにかくやりきることが重要だと考えています。もちろん、組織が崩れるような致命的な事態に陥りそうなことは避けなければなりませんが、基本的には失敗経験こそが未来への資産。失敗したとしても、それをナレッジ化してより良い方法を見出していければそれでOK!という心意気で勇敢にトライしていきたいです。

Think Sync - つながりとコラボレーションのマインドを推進しながら、”世界が広がることの楽しさ”を体感し、そこで育まれる多様で幅広い視野や視点をより良いUser Focusなプロダクト作りにつなげていきたいと思います。
そして、改良も加えながらこのポジティブサイクルを続けて、2024年もみんなで思いっきり成長していきます。

Let's make ”Think Sync" together!

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