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クリスマスに纏わるストーリー③ 二度目のPARIS 再々演

2019.12.2

到着したのは13年前にパリを発った日でした。

今回の滞在予定は3週間で、クリスマスシーズンのフランスに行くということ以外ほぼノープランでしたが、何となく、

パリにはあまり長く滞在したくないな

そう思っていました。
この年の12月はパリを中心に年金制度改革に抗議する大規模なストライキが予定されており、交通機関が止まることへの懸念はありましたがそれだけが理由…ではなさそうでした。

ただ、パリを全く外す感じはしなかったため着発はパリにし、南仏プロヴァンスにあるイエールでのホームステイをメインに温暖な場所に滞在することにしました。

ストライキ開始日が決まったのは出発直前。ドンピシャで私の移動日で、すでに列車は予約済でした。

そこは避けたかった。。

出国前にウェブ上で変更を試みましたが上手く行かず、リヨン駅のオフィスに直接出向いてチケットの変更をすることが、今回の旅の初ミッションでした。

こちらは難なく完了。移動を1日早めて翌朝の列車に変更することができました。

翌朝もリヨン駅発だったため、ついでに最寄り駅からの経路の予習ができました。これが翌日とてもとても役に立ちます。

甘いものが食べたくてアンジェリーナへ。

ショコラショーとモンブラン。
美味しかったけど、数口で甘すぎて動悸が ^^;

駅から見えた観覧車が氣になり、チュイルリー公園へ。

マルシェ・ド・ノエルをしていました。

楽しげな雰囲氣と温かい湯氣がいっぱい。

「クリスマスってたのしいものなんだ…」
「私もたのしんでいいんだ」


ふとそう思った途端、おなかの底からジワジワ幸せが満ちてきて深く深く安心するのを感じました。

12月にしては暖かくて、ぼんやりした日差しに霞む景色に少し懐かしさを感じて、しばしぼんやり。


メトロを乗り継いで次の目的地へ。

駅から出て歩き始めたけど、向かう方向が分からなくてキョロキョロしていたら、目の前に案内人。

「私についてらっしゃい」

奇跡のメダイユ教会

たまたま見かけたマリアブルーのメダイユに惹かれて、唯一行ってみたかった場所でした。

聖堂の2階で静かに祈りを捧げるシスターの近くに座らせていただき、しばしぼんやり。

とても澄んだ柔らかな空氣が流れる場所。

ちょっと泣きそうな、何かが溢れるような感覚がありました。

夕暮れまで時間はありましたが出国前から風邪ぎみで少し疲れていたことと、他に行きたい場所も思いつかなかったため、早めに宿に戻ることにしました。

最寄り駅で降りて少し寄り道。

景色を楽しみながら路地裏をのんびり歩いて宿に向かっていたつもりが、いつまで経っても辿り着けない…

疲れていて体内ナビが狂っているのかな?

2駅離れた場所まで歩いていました。
メトロに乗って再び最寄り駅まで戻り、今度こそは朝来た道を辿ったつもりでしたが、やはり着かない…

SIMカードは手に入れていましたが、設定が上手くいかず一旦放置していたので、スマホのナビは頼れない状況。。

通りがかりの女性に道を尋ねて宿に辿り着いたのは日が暮れる頃で、何だか悲しい氣もちで疲れ切っていました。

脚ではなく肩が酷く痛んでお腹もペコペコでしたが、外食する氣分にはなれず、少し休んでから買い出しへ。

そうそう、塩っぱいものが食べたかった…

いやいや、多すぎるしっ!!

説明は聞いていたはずなのに、うっかり大量注文。笑

疲れているときはダメダメです。。

日本で買うと高いのに少量で物足りないと思っていましたが、大量に食べられるものではないと身を以って知りました ^^;


 

渦中にいるときは氣づきませんでしたが、このときすでに過去生を再演しています。