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野草食日記 225 広町緑地で自然観察会〜ツリガネニンジンと出会う

鎌倉市は面積の40%が緑地帯、中でも1番広いのが、七里ヶ浜、腰越の裏手にある広町緑地です。

秋晴れの11月の週末、この広町緑地で行われる自然観察会に参加しました。
子育て時代、息子をママチャリに乗せて行った懐かしの場所。
訪れるのは、約20年ぶりのことです。

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七里ヶ浜駅集合で住宅地の中を歩き、浄化センター入口から緑地に入りました。
この地図を見て、改めて広町緑地の大きさを実感しました。



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林道に差し込む木漏れ日が綺麗。
こういう光景を見るたびに、生きている実感が湧きます。

林を抜けたところにある湿地の入り口に、生息していたタネツケバナの仲間。
クレソンの味がする野草です。
うちの周りに生えているものと比べるとビッグサイズで、食べでがありそう。

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湿地の上にかけられた遊歩道。
この周りにはセリやミゾソバ、アキノウナギツカミ、ミズ、アオミズなどが見られました。

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6月のなな艸の会でテーマにしたアオミズの他にミズという野草もあって、見分け方を教えてもらいました。
上がミズで、下がアオミズ。

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違いが分かりますか?
先っぽが細くとんがっているか、いないかで見分けるそうです。
味はどちらも一緒とのこと。

6、7月に行ったなな艸の会で摘んだのはどちらだったのか気になり、見返したらやっぱりアオミズで大丈夫でした。


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大豆の原種のツルマメ。
小さいので、沢山集めて食べるのは骨が折れそうですね。


管理棟前の広場の前を通り、その先へ向かいます。

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・・・と右手の斜面に

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トリカブト。

この春、浄智寺脇で見られたトリカブトの群生がいつに間にかなくなっていたので、今年見た初トリカブトです。

そしてまた違う紫色の花がありました。

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ツリガネニンジンです。
トトキと呼ばれる美味しい山菜。
鎌倉にあることは知っていたけれど、今回初めて出会うことができ嬉しい。

ツリガネニンジンは刈られると、丸い葉が育つのだそうです。
この株の葉は丸いということでした。
これが丸いのかどうか、初めてなのでよくわかりませんでしたが、以前本で見たツリガネニンジンの写真は、もっと背が高く細い葉が放射状に広がっていてシャープなイメージだったような記憶が。
丸いといわれれば、やっぱりそうなのかな?!という印象でした。

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午後の黄色い日差しを浴びるタコノアシ。
タコが逆さまになって脚を広げているような形ですね。

湿性植物で、全草が薬用に用いられるそうです。
血の滞りを消し、水分代謝を正常にする作用があり、水腫、子宮出血、無月経に用いられる、外用としては、潰したものを打撲傷に塗布する使い方もされるとのこと。

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夕方、七里ヶ浜の海岸へ戻ってきました。
夕焼けがとても綺麗で思わず見入ってしまいました。

秋晴れの温かな日差しの中、沢山の植物を見て、いっぱい歩きました。
すこし疲れ気味だったけれど、歩いたあとはすっきりさっぱり。
植物に触れて身体も心も清められた感じがしました。


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。