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なな艸花仕事 31 フラワーブリージング 〜パーソナルフラワーセッション〜を開催しました

先日、自宅アトリエにて、フラワーブリージングと名付けたパーソナルフラワーセッションを開催しました。

ん?!
フラワーブリージング?!
パーソナルフラワーセッション?!
一体それはなんぞやと思われることでしょう。
わかりやすく言ってしまえば、お花の個人レッスンということです。

それを何でそんなネーミングにするの?と思われるかもしれませんね。
遡ること15年ほど前のことになりますが、当時自宅リビングで、毎回5人程集まってレッスンを行なっていたことがあります。
その時にいつもあれ?と思っていたのが、他の方に気を遣って心持ち緊張している方や、中々質問ができずにいる方、また他の参加者とご自分の作品を比べて謙遜する方がいらっしゃることでした。

質問できない方には、こちらから話しかけると、ここがわからないと話してくださいます。でも、自分からは言い出さないのです。
できるだけ、気に留めてはいるものの、積極的に発言出来る方のほうがどうしても有利になってしまいます。
楽しくお花と触れ合う時間であるはずなのに、グループになることで何故かしら微妙な緊張が生まれてくるのだなとその時感じました。
勿論、グループならでの楽しさ、面白さというのはあるのですけれど、もっとリラックスしてお花と触れ合えないものだろうか・・・そんな疑問をずっと抱いていました。

昨年、今の家に引越してきた時に、2階アトリエからの景色が素晴らしく、リビングルームは1階にあるものの、普段過ごす部屋をアトリエに持ってきてしまいました。
山の樹々を眺めているだけで本当に心が洗われ、呼吸が自ずと深くなります。

                      新緑の頃のアトリエからの眺め 

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11月にリースのワークショップを自宅で開催したことがきっかけで、もしかしたらここで個人レッスンができるかもしれないと思い始めたのですが、少人数ではどうしても料金が高くなってしまいます。
少なくとも、以前のレッスン代の2倍はいただかなくてはなりません。
そんな料金を払って来てくださる方が現実的にいるのだろうか?!
いや、いないに違いない・・・。

何度も自問自答したのち、ある方に思い切ってコンセプト 〜フラワーブリージング・深呼吸をするように花を生ける〜 をお話ししてみました。
そうしたら意外にも興味を持って下さり、更に申し込みまで!
その方は以前グループでのレッスンに参加した際に、家に帰って気疲れしている自分に気付いた経験があるといいます。

レッスンという言葉にもちょっと違和感がありました。
教える側、習う側という役割的なものを感じるからです。
たまたまお花に関しては少しばかり経験が多いというだけで先生と言われるのは、何だか気持ちがソワソワします。

ラウンド、クレッセント、パラレル、など決まった形を教えるのではなく、縁あってその場に集まった植物と対話しながら生けるやり方ですので、お花を生ける参加者さんに伴走する、一緒に悩んだり考えたりしながら、時にアドバイスするという感じ。
複数のミュージシャンが一緒に演奏することをセッションといいますね。
教える「レッスン」というよりはそちらのイメージに近いなぁと思います。

詳しい内容についてはまた改めてご案内します。
他にも仕事をしているため、年に数回の開催となりそうですが、4月の回はすでにご予約が入っています。

まずは先日のセッションの様子をご覧ください。

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外の景色が眺められる席でお花を生けていただきます。

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作品が出来上がったところ。
ラウンドっぽい感じに仕上がっています。

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セッション後のランチは、スエ亭さんにお願いしました。
それぞれのお料理の味と香りが際立っていて美味しいのです。

お食事をいただきながら感想をお聞きすると、やはりグループよりも個人の方が作品にじっくり向き合えるし、質問もしやすいとのことです。
楽しかったと言ってお帰りになったので、開催して良かったと思いました。
ご参加下さり本当にありがとうございました。




野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。