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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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#野草食日記

野草食日記 224  秋、休日の朝食

今朝は少し冷え込んだので、ポーチドエッグと野菜のスープを作りました。 最近、北鎌倉にオーガニックの八百屋さんが時々来てくれるようになり、そこで購入したカブとニンジンを使っています。 まだまだ安泰というわけではないんですが、ほんの少しだけ生活にゆとりが出てきました。 自分で料理をすれば、それなりに美味しい食事を作ることはできます。 それでもやはり一般の八百屋さんで買う野菜には深みがなくて、そこに満足感を得られない数年を過ごしていました。 私にとってそういう意味合いで、香りが強

野草食日記 223 うどの実を見つけた

10月開催の野草ウォーキングのテーマは「ベニバナボロギク」です。 昨年教えてもらったベニバナボロギクの群生スポットに行ってみると、何故か一本も生えていません。何故?? 里山保全会で作業の際に理由を聞いてみました。 すると、今年はコロナウィルスでそこの草刈りができなかったので、ベニバナボロギクが成長出来なかったとのこと。 うわぁ、どうしよう・・・少しばかり焦りました。 でも心持ち余裕があるのは、もう一箇所当てにしている場所があるからです。 早速翌日見に行ってきました。 自

野草食日記 225 ダンドボロギクと牛肉の黒胡椒ペースト炒め

先週、ベニバナボロギクの群生している場所に行ってみると、ベニバナボロギクに似た花で白いのが咲いていました。 ベニバナボロギクより葉の厚みが薄く、幅も細めです。 ダンドボロギクです! ちなみに下の写真がベニバナボロギクの花。 そして葉っぱはこんな感じに幅広です。 葉脈は少し紫がかっています。 去年、ベニバナボロギクが庭に生えてきた時の記事です。 山菜の検定試験では「ボロギク」として一緒に覚えた言わば兄弟分のような2つの植物。 実はダンドボロギクの実物を見るのは初めてで

野草食日記 222  小鯛の柚香漬け

夫は魚屋で目利きをするのが好きな人です。 大船だと鈴木水産。 藤沢では南口名店ビルの中にある魚つる、北口はふじやす。 逗子では魚佐次とかも気に入っています。 この前仕事帰りに魚を頼んだら魚つるに寄って、小鯛が5枚で安かったと持ち帰ってきました。 1日では食べられない量。 初日は2枚を煮付けに。 残りの3枚は軽く塩を振って魚焼きグリルで焼いて、擦り下ろした青柚子の皮を入れた三杯酢に漬けておきました。 魚を翌日以降に食べるのは、鮮度や香り、歯触りがどうなんだろうと食べる前に

野草食日記221 茗荷のレモンシロップ煮

鎌倉駅は、横須賀線と江ノ島電鉄の2線の乗り入れ駅です。 東急線沿線でもないのに駅前になぜか東急ストアがあり、その食料品売り場に定期的に東急沿線の情報誌「SALUS」が置かれています。 東急沿線ってお洒落な街が結構多いですよね。 ですから情報誌も垢抜けています。 SALUS、読み方は「サルース」というらしい。 ラテン語で「あいさつ」を意味し、人々が出会い、行き交う場 (駅) を象徴しているのだそうです。 私は東急ストアで買う定番品がいくつかあって、プライベートブランドの「国

野草食日記 220  茗荷のお浸し

スーパーでは3つで150円位で売っている茗荷ですが、働いているお茶室にはそれはそれは大きな群生があるため、季節になると葉の陰から沢山の茗荷がぴょこぴょこ顔を出します。 以前は買ってきたものを薬味として少しづつ使うのが当たり前でした。 でも今は、7月の後半から暫くの間、庭の手入れの副産物としてたっぷり採れる茗荷をいかにして食べるかに頭を使うようになりました。 昨年、母にその話をしたら、「茗荷はお浸しにしても美味しいわよ。」と教えてくれました。 そこで早速やってみると、加熱し

野草食日記 218 プレゼント企画のくさぎなを明日発送します

先日の投稿でお知らせしたフェイスブックグループのプレゼント企画。 非常にニッチな品物だったせいか、あまりお申し込みがなかったのですが (笑)、それでも、予定数の3名に名乗りをあげてくださった方がいましたので、今日レシピのコピーや発送用梱包材の購入やらを済ませ、明日発送の手筈を整えました。 近々お手元に届くと思います。 是非作って味わっていただけると嬉しいです。 そして、作った料理の投稿もお待ちしています。

野草食日記 216 乾燥くさぎなのレシピ3種

お取り寄せした乾燥くさぎなを使ったレシピを考案してみました。 くさぎなかけ飯、くさぎなのナムル、くさぎなと大豆の炒め煮の3種です。 7月の下旬の我が家のクサギの木は白い蕾でいっぱいです。 くさぎなシソ科の落葉高木「クサギ (臭木) 」の若葉を茹でて、乾燥させたものが「くさぎな」です。 山陰、四国、奄美を含む九州地方では古くから山菜として食べられていました。 茹でてアク抜きをしたものをそのまま料理して食べることもできますが、乾燥したものを、昔の人は冬の保存食としていました

有料
200

野草食日記 215  ラセイタソウが根付いた!

6月に鎌倉の海寄りの町で行われた野草観察会。 雨降りでちゃんとした写真が撮れなかったことと、なな艸の会準備のため投稿するタイミングをはずしていてようやく今頃。 観察会の日は残念なことに雨降りで、急遽座学で近くで採った葉を室内で観察、そのあと海辺に出て実際生えているところを見に行きました。 観察会でいただいた手作り梅ゼリー。野草をのせて飾り付けしました。 私は鎌倉でも山側に住んでいますが、生態系の違いというんでしょうか、海と山では生えてる草が全然違う! この日一番印象に

野草食日記 214 ベニバナボロギク とタンドリーチキン

去年、種からベニバナボロギク を育てたので、花が咲く前、幼苗の頃から見分けがつくようになりました。 今春、菜園のあちこちに芽を出していたベニバナボロギクは一箇所にまとめて移植し、育てています。 とは言っても、5〜6株程ではたっぷり食べられるというわけではないので、摘芯しながら味噌汁に少々入れるぐらいなのですが。 そんな日々を送っていたある日のこと、思いがけない場所でベニバナボロギクの群生に出会いました。 摘んでも摘んでも採りきれないほど。 今、それを色々工夫して食べてい

野草食日記 214 乾燥くさぎなと水煮大豆の炒め煮

取り寄せた乾燥くさぎなを使って、ネットで見かけて作ってみたかった大豆との炒め煮を作りました。 くさぎなは苦味があるので、ちょっと甘めにしたほうが美味しいと思います。 これもやっぱりご飯がすすむお味でした。 大豆をジャガイモに変えて味噌を少々加え、若干薄味にしたバージョンは、ボリューミーでおかず感もあり、なかなか良かったです。

野草食日記 213 クサギナかけ飯 なな艸風

取り寄せた乾燥クサギナで早速クサギナかけ飯を作ることにしました。 クサギナかけ飯とは、前回の投稿でも書きましたが、ご飯の上に色んな具材を載せたところに鶏のスープをかけてお茶漬け風に食べる、山陰地方の郷土料理のことです。 普通の主婦が日常生活を営みながら作ることができる、これが私の目指すところの料理です。 クサギナかけ飯を紹介したテレビ番組の動画では、水戻ししたクサギナを10時間かけて煮るとあったのですが、これは時間がかかりすぎるのでボツ。 自分の持っていた鶏飯のレシピや様

野草食日記 212 乾燥クサギナを取り寄せてみる

昨年、庭のクサギの葉っぱが食べられるとわかった時、佃煮の他に何か良い食べ方がないかなとネットで調べたことがありました。 山陰地方に「くさぎなかけ飯」という郷土料理があるのが知ったのはその頃のこと。 西の方に鶏飯というやはり郷土料理があります。 結婚して間もなく、雑誌の料理ページにレシピが載っていたのを切り抜いて、今もファイルに挟んであります。 鶏飯というのは、ご飯の上に鶏肉、椎茸、錦糸卵のなど色とりどりの具をきれいに並べ、鶏のスープをかけて、お茶漬けのように食べるという料理

野草食日記 211 クサギナの焼きおむすび

昨年の2月に引っ越してきた北鎌倉の家にクサギの木がありました。 建物のすぐ脇に植っていて、大木になるのを避けるため何度も剪定されていたのでしょう。 春になると枯れたようになっていた枝から、新芽を吹き出し、ちょうど手の届く位置に葉をわさわさと繁らせていました。        この前収穫したのにもう葉っぱがわっさわさ。今朝の写真です。 エメラルドグリーンに染まる貴重な染料と知っていたクサギの実ですが、甘糟幸子さんの著書で、葉が食べられることを知ったのも昨年も今時分でした。