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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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#みんなでつくる秋アルバム

野草食日記 357 サネカズラ酒

先日、ご近所さんの庭に植っているサネカズラの実を採りに行きました。 7月の野草の会ではこの同じ庭で、まだ茎と葉だけのサネカズラを眺めつつ、サネカズラがチョウセンゴミシの代用になるという話をし、会の終わりにはチョウセンゴミシと梅シロップで作った夏バテドリンクをみんなで味わったのでした。 「来年はサネカズラで夏バテドリンクを作りたい」と言っていた私の話をご近所さんは覚えていてくれて、実がなっているよと教えてくれたのです。 赤い実をひとつ口に入れて味わってみました。 ほんのりと

野草食日記 355 タンポポの葉とベーコンの炒め物

この日はタンポポの葉がまとまった量摘めたので、ベーコンと炒めて朝ごはんに。 信州ハムの吊るし燻りベーコンという塊のベーコンが余計な添加物が入っていないし、とっても美味しいので気に入っています。 ネットだと税込で700円近くしていますが、近くのスーパーでは500円くらいです。同じメーカーの薄切りタイプよりもお得感があって買う時はいつもこっちばかり。 厚切りにして食べると幸せ気分です。

野草食日記 314 ジュズダマ茶づくり

野草茶が苦手だったけれど、一度美味しいとわかると色々試してみたくなるもので、アカメガシワ、カワラケツメイに続きジュズダマをお茶にしてみました。 ジュズダマはハトムギの原種でイネ科の植物です。 現在利用されている植物というのは、何かしらの事情があって人間にとって都合が良いものが多いのではないでしょうか。 ジュズダマのお茶は調べてみると、そのまま使うよりは皮を粉砕したほうが良さそうですが、ハトムギに比べて皮が固く加工しづらいことが難点です。 だからあまり利用されなくなっちゃっ

野草食日記 313 かぼちゃとクコの自家製ベーコン炒め・レモンピール&ブラックペッパー味

この春、引っ越しをする友人の庭から我が家にやってきたクコ。 夏前に畑に移植しましたが、暑いうちは虫の被害が酷く、秋の新芽を心待ちにしていました。 少々バッタに喰われているものの、夏場の無残な姿からは復活しています。 アダプトゲンということで、積極的に食事に取り入れたいクコの葉。 とはいえ、まだまだ収量は多くはありません。 それでも先日、少しまとまった量を収穫することができました。 クコの葉はお肉と相性が良いです。 冷蔵庫にベーコンとかぼちゃがあったので、一緒に炒めることに

北鎌倉 野草食日記 261 ベニバナボロギクとカニカマ・搾菜の胡麻油和え

昨日、鎌倉では12月の気温となりました。 来週は少し気温が上がるそうですが、昨日は雨を眺めながら慌てての冬支度。 ベニバナボロギクもそろそろおしまいです。 名残の食材を使って、酒のつまみを作りました。 ベニバナボロギクを茹でて、割いたカニカマと塩抜きして細切りにした搾菜を胡麻油だけで和えます。 カニカマと搾菜の塩気でベニバナボロギクをいただきます。

北鎌倉 野草食日記 260 あけびの皮のピーナッツ味噌炒め

管理人の役をさせていただいている山菜関係のFacebookグループがあります。 https://www.facebook.com/groups/2510487022515398/?ref=share 秋になりアケビの投稿が目立ち、とても気になっていました。 アケビってよく聞くわりに、その実態をよく知りません。 子供の頃からなんとなくお菓子のイメージがあるのは、こんな郷土菓子があるからでしょうか。 神奈川県の小学生は修学旅行といえば日光ですから。 アケビの実は、甘い種の部分

北鎌倉 野草食日記 259 ノブドウ茶とベニバナボロギク料理色々

10月12日に開催予定だった野草ウォーキング。 開催1週間前に下見のために山に登ったところ、股関節に違和感が出てしまいましたので、とても残念ですが開催を中止することにしました。 イベントを楽しみにして下さっていた皆様、そして準備をして下さっていた関係者の方々、今回はご期待に応えることができず、ごめんなさい。 平な場所では問題なく過ごせているので、大丈夫と思っていました。 山の登り降りというのは、思いの外、股関節に負担をかけるのですね。 これまで当たり前のように働いてくれてい

北鎌倉野草部 7  「ゆるり北鎌☆野草ウォーキング」を開催しました

肌寒い雨の中、皆様にお集まりいただいて、野草ウォーキング、開催しました。 足元が悪いので、当初のコースを大幅に変更し、ベニバナボロギクの谷戸だけをご案内。 野草がお好きで集まった方々は、食の達人揃いで皆さん本当に熱心です。 谷戸のほんの数100メートル距離に生息する野草だけで、とても濃厚な時間を過ごすこととなりました。 当初予定していたコースだったら、2時間半ではとても時間が足りなかったことと思います。 ある意味雨でよかったのかも。 はじめ作るつもりでいたメニューの他に

野草食日記 155 明日葉とツナの混ぜご飯

今週行われる山菜の会で、明日葉を使ったレシピ作りのお話がありまして。 色々考えた結果、以前友人宅で食べて美味しかった混ぜご飯にすることにしました。 友人宅ではきちんと作り方を見ていた訳ではありません。 人様にお出しするのだし、やっぱり試作は必須ですよね。 ということで、近所で明日葉を育てている庭で摘ませてもらいました。 あの日、友人が使っていたツナ缶が美味しかったので、記憶を頼りにネットで調べ、折角なのでお取り寄せ。 由比缶詰所 http://www.yuican.co

野草食日記 154 ハルジオンの葉入り手作りがんもどき

秋にもあちこちで繁っているハルジオンの葉。 キク科らしい香りはしますが、若干歯触りがギシギシする感じが気になります。 そんな時は他の歯触りの良いものに混ぜたり、柔らかいものと和えて気にならない方向に持っていくやり方が常套手段です。 春には肉団子に混ぜて鍋にしたところ、キクっぽい香りがして美味しかった。 今回は家に木綿豆腐があったのでこれでがんもどきを作ろうと思い立ちました。 作る前日から豆腐の水切りを始めます。 お夕飯の支度をする時に、中に網を敷いたプラスチックの容器に移

野草食日記 153 明日葉入りの玉ねぎおじや

昼間は暖かくとも、朝晩冷える日が多くなりましたね。 それでも日によっては、昼間も気温が上がらないときもあり、冬が近づいていることを感じます。 この日はそんな日中も肌寒い1日で、出かける予定もなく、日当たりのよい部屋でホットカーペットをつけ、猫と一緒にのんびり過ごしていました。 12時が近づいたので、昼ごはん、何にしようとキッチンに下りると、ご飯がお茶碗に一杯。作り置きのおかずも食べ切って他に何もありません。 寒いからあったかいものが食べたいなと思い、お出汁に千切りの玉ね

野草食日記  152 秋のハルジオン、個性も様々

お茶室の庭に生えている葉っぱ。 見たことあるけど、えーとこれ何だったっけ?! 早速植物のスペシャリストに聞いてみると、なんとハルジオン。 秋にハルジオンなどあるはずがないと思っていたので驚きました。 固定概念を外してもっと頭を柔軟にせねば・・・。 スペシャリストSさんによれば、ハルジオンの葉っぱは年中生えているとのことなんです。 そう言われてあたりを見回せば、あちらにもこちらにもハルジオンの葉が。 花茎が伸びてくる頃にはどうしても目は上の方に行きがちですが、こんな風なロゼ

野草食日記 151 秋の深まりとたんぽぽの葉っぱの卵サンド

日曜日の朝食の風景。 以前と比べると、陽の光が横から射し込んでいて柔らかです。 影が長く秋の深まりを感じます。 庭や家の脇にある空き地では、夏の野草が終わり、食べられる草の数が少なくなってきました。 それと共に瑞々しさが際立ってきたのが、たんぽぽ。 我が家のレタス的存在です。 日当たりが良いところよりも少し日陰の方が葉が柔らか。 夏の直射日光ではゴワゴワに硬くなってしまいますが、今の時期は美味しそうに繁っています。 それでも表面の葉より、重なった下の葉を選ぶとより柔らかで

野草食日記 150 さつまいもの蔓のわさび醤油漬け

ご近所でさつまいもの収穫があり、その蔓を分けていただけるとやはりご近所友からの情報で知りました。 さつまいもの蔓は美味しい、と去年聞いていたのですが、まだ未体験です。 ワクワクとしながらOさん宅に取りに伺いました。 料理法と言うと大抵皆さん「きんぴら」とおっしゃる。 私もそれに倣い、まずはきんぴらに。 一度湯がいてそれから胡麻油で炒め、砂糖、酒、味醂、醤油。 食べてみると、むむむ。 普通に美味しいけれど、皮がつるっと滑らかなので、甘辛味が外側だけについていて中に染み込んで