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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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2022年5月の記事一覧

野草食日記 294 ハルジオンとヒメジョオン食べ比べ

4月は、野にも庭にも畑にも、そこいら中にひょこひょこ頭をもたげていたハルジオンが5月半ばを過ぎると終盤を迎えます。 そんな中、似たような姿の植物が草むらから、スクッと天に向かって蕾を伸ばし始めます。 他の草よりも頭5つ分も6つ分も背が高くて、まるでスーパーモデルのよう。 それがヒメジョオン。漢字で書くと姫女苑です。 野草の本ではハルジオンとヒメジョオンは同列に語られることが多いです。 ハルジオンは蕾の天ぷらが美味しく、葉っぱもそのまま炒め物に使える優れた野草です。 春先にハ

野草食日記293 山菜と放射能 その2

2年前の5月に、購入したコシアブラを食べたことによって改めて気づかされた山菜の放射能問題。 先日、管理人をしているFacebookグループ「山菜王国」の中で、参加者の方々がコメント欄でやりとりをしていました。 「今年も(コシアブラは)群馬はダメ」「今年、新潟ではどこそこの地域のはダメ」 やっぱり産地や、山菜を身近に感じている人達にとっては、生活の傍にある問題なのだと認識を新たにしました。 そのやり取りの中で紹介されていたのがこのサイト。 実際山菜を水に晒すとどのくらいセシ

野草食日記 292 ゼンマイと長芋のとろろ

4月のことです。 近くの里山でゼンマイを見つけました。 女ゼンマイだけを選んで採取して持ち帰り、早速綿毛を取り重曹でアク抜き。 重曹と熱湯を注ぎ一晩経つと、水が茶色くなりアク抜き完了です。 ここまでは良かった。 水を取り換え茹でてみたら、ゼンマイは見事に煮崩れてボヨボヨになってしまいました。このクルクル巻いた美しい形が影も形も無くなり大ショック。 でもせっかく摘んできたんだから、とボヨボヨが浮かんだ煮汁をザルで漉して包丁で細かく叩き、ペースト状に。 これはこれでとろみが

北鎌倉野草部 30 なな艸の会 5月は料理家ゆうりちゃんとのコラボイベントでした。

鎌倉でめちゃくちゃ美味しい米粉パンの販売やお料理ワークショップ、ケータリングなどなど、多彩なお仕事をしている木地谷ゆうりちゃん。 https://instagram.com/kichiya_pan?igshid=YmMyMTA2M2Y= 今回のなな艸の会は彼女の家の庭に沢山生えている蕗をメインに、野草をその場で採取して料理をするという楽しいコラボイベントでした。 公式Lineアカウントとインスタで募集をかけたらあっという間に定員に達してしまった幻のような企画。 雨の中4名

野草食日記 291  鮭と明日葉のチャーハン

3〜4月とちょっと頑張り過ぎたせいか、ゴールデンウィークは体調を崩し、予定を全てキャンセルし、家でのんびりと過ごしました。 今年は夫もカレンダー通り。 お天気の良い日が続いたので、庭に椅子とテーブルを持ち出し、外でパスタソースを作ったり、野草天ぷらをしたり。 どこにも出かけなかったし、身体は辛かったけど、結構楽しく過ごしました。 少し天気が怪しかった日は、いつも通り猫のいる部屋でお昼ご飯。 残りものの鮭があったので周さんの鮭チャーハンを作ることにしました。 周さんって、

野草食日記 290 こごみと豚肉・長芋の生姜煮

去年からこごみを育てています。 苗を買った時には既に葉が展開していて、当たり前のシダの形でした。 今年の春こそは!自家採取のこごみを食べられると期待していたのですが。 出てきた芽はひょろひょろと細くて、売っているものとは到底違う。 食べられる太さになるまでには多分何年もかけて株を充実させなければならないのだろうと、この時ようやく悟りました。 そんな気持ちを慰めるように、今年はあちこちから「こごみ、いる?!」とのお声がけが。 はじめは茹でてマヨネーズで散々食べ、それにも飽き

野草食日記 289 色々野草のナムル

明日葉を食べたかったけれど、採れたのがちょっとだったので、庭と畑を歩き回り色んな野草を摘む。 明日葉 長命草 三つ葉 オオバコ イノコヅチ それぞれ湯掻いて醤油と黒胡麻と胡麻油で和えた。 ひとつひとつの野草の味わいがハーモニーとなっていい感じ。 オオバコはお初。 ようやく柔らかくて大きいものが育ってきた。 ちょっと苦味があるかな。 水に少しだけ浸してから他の葉と混ぜれば気にならない。 そしてイノコヅチは今の時期に摘むと、割合と柔らかい。