マガジンのカバー画像

野草食日記

386
身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
運営しているクリエイター

2021年2月の記事一覧

野草食日記 237 平谷けいこさんのzoom講演会

日本雑草学会学術研究学会主催による、摘み菜料理研究家・平谷けいこさんのzoom講演会が2月26日の午後行われました。 平谷さんの本は「四季の摘み菜12カ月」を持っていて、何かにつけ参考にさせてもらっています。 Facebookで講演の情報を得てすぐに申し込み、この日が来るのをずっと楽しみにしていました。 平谷さんは大阪在住でいらっしゃいます。 おうち時間が増えたことで、家にいながら、しかもこたつでぬくぬくと温まりながら、遠くに住む方の興味深い話を聞くことができるようになり

野草食日記 236 卵黄入りふきのとう味噌

リアルでも繋がりのある 吉田麻理子さんから卵黄を入れたふきのとう味噌のことを聞きました。 しかも白味噌を使うというので、これは美味しそうと早速作ってみることに。 レシピはこちら↓を参考にしました。 普通のお味噌が材料になっているところを白味噌に変えて作ります。 麻理子さんからは「卵黄はちょっぴりで。」とアドバイスをもらっていたんですが、黄色い春らしい色にしたくて、味噌の量を少なくしたのに味見をしながら卵黄を加えていたら、最終的に一個分全て入れてしまいました。 まぁ美味しか

野草食日記 235 自生のセリ入り白菜キムチ

12月〜1月のセリはあまり香りがしなかったのですが、この前の日曜日に採ってきたものは格段に違いました。 「せり、なずな、おぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」 春の七草は、本来ならば旧暦のお正月7日にいただくものです。 今年の旧暦新年は2月12日。 1月7日にあたるのは2月18日になります。 ちょうど本来七草がゆを食べる頃に、セリは瑞々しさが増し、香り高くなるのですね。 今回セリを採ってきたのは、白菜キムチの薬念に混ぜるためでした。 大根と人参の千切りに軽く

野草食日記 234  クレソンを摘んできたよ!

今の家に引っ越してきたばかりの2年前の今頃。 ご近所散策をしていて偶然出会ったおじいちゃんに、セリとクレソンの群生している沢に連れて行ってもらいました。 あの日収穫したてんこ盛りのセリとクレソン。 出始めの竹の子も。 Facebookに「〜年前の今日」の投稿が上がってきますよね。 セリとクレソンの出来事はすっかり忘れていたのに、そのおかげで思い出し、さて、今年はどうかしら?!といそいそと沢へ出かけました。 今年は寒かったのか、クレソンはまだ水面からちょっと頭をもたげてい

野草食日記 233 セイヨウカラシナの即席漬

日曜日に友達の畑で頂いてきたセイヨウカラシナ(もどき) 3株が、無事うちの菜園に根付きました。 日曜日に行った友達の畑の様子はこんな感じでした。 さてさて、月曜日の夕方、雨上がり。 夕ご飯の一品にと、菜園でカラシナの葉の大きめのところを3枚採ってきて刻み、軽く塩をして揉んでみました。 あっという間に辛味の効いたお漬物に大変身。 時間を置かず、すぐできるのが魅力ですが、少し多めに作って、乳酸発酵させても美味しそうです。 紅くるり大根を細く刻み軽く塩、色出しのためにほんの少

野草食日記 232 セイヨウカラシナと初対面

藤沢市にある、友人の畑に遊びに行きました。 朝は曇りがちでしたが着いてしばらくしてからお日様も現れ、ゆったり穏やかな時間が流れます。 借りたばかりの畑には色んな植物の根っこがいっぱい。 鍬やスコップを使って取り除いていきます。 まだ区画整理されていないところに自生しているギザギザの葉っぱ。 あっちにもこっちにも生えています。 以前はこの一角に沢山あったのを取り除いたのだとか。 これはネットでしばしば見かけていた、セイヨウカラシナということでした。 葉を齧るとピリッと辛い。

野草食日記 231 ギボウシはどれも食べられるのか?!

先日料理したウルイは、オオバギボウシの若芽です。 私は息子が生まれたあとガーデニングを始め、すでに四半世紀。 ガーデニング雑誌や、サカタの種などお取り寄せカタログなどもかなり見てきました。 ギボウシは園芸界ではホスタと呼ばれていて、シェードガーデン、つまり日陰の庭を彩る貴重な植物のうちのひとつ。 多種多様な品種があり、愛好家にコレクションされるほど人気があります。 葉がとても綺麗で魅力的ではあったのですが、あまりの種類がの多さに目移りしてしまったことと、庭もさほど広くない

野草食日記 230 ウルイの塩麹豆腐和え

最近、いつも行っている八百屋に色々な山菜が並ぶようになりました。 季節の到来ですね。 この前買ってきたのはこの3つ。 コゴミ、タラの芽、ウルイ。 コゴミとタラの芽は食べたことがありますが、ウルイは初めて。 ネットで見た酢味噌和えにしようと思ったのですが、冷蔵庫から塩麹に2日間漬け込んだ絹ごし豆腐が出てきたので、これも利用しちゃおうと。 白胡麻を擦ったところに豆腐を入れて潰し、白味噌、味醂、酢を少量づつ。 そこに茹でたウルイを4〜5cm長さに切って混ぜ込みます。 ウル

野草食日記 229 蕗の薹のオイル漬け

お茶室で蕗の薹が顔を出し始めています。 庭のあちこちにフキは生えていますが、この時期蕾を緩ませるのは決まって温かなひだまりのものです。 今年初めて確認したのは1月25日でした。 明るい日向で見つけたので写真を撮ると白飛びしてしまい、自分の影で太陽光を遮っての撮影です。 蕗の薹を見るたびに、何故か「宇宙人みたい」と思うのですよね。 その疑問がさっき解けました。 これです   ↓   ↓   ↓   ↓ トイストーリーに出てくるキャラクター。名前、知っていますか? 「グリー

野草食日記 228 オオアラセイトウの若葉を食べる

仕事でお手入れをしている北鎌倉の古茶室宝庵。 1月後半になると、裏庭に横から差し込む日射しが徐々に強くなっていくのが感じられます。 右奥の緑色に見えるところには、ハコベ、ヤエムグラ、オオイヌノフグリなどの小さな野草に混じって大きめのフキの葉が一面に生えています。 これら植物の葉色は一般的な緑で、マンセル色相環でいうとG(グリーン)の仲間に入ります。 ところがこの時期、爽やかなブルーグリーンの葉が所々に顔を現します。 写真では普通の緑のようですが、色相環の「BG」と書かれて