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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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2019年11月の記事一覧

野草食日記 155 明日葉とツナの混ぜご飯

今週行われる山菜の会で、明日葉を使ったレシピ作りのお話がありまして。 色々考えた結果、以前友人宅で食べて美味しかった混ぜご飯にすることにしました。 友人宅ではきちんと作り方を見ていた訳ではありません。 人様にお出しするのだし、やっぱり試作は必須ですよね。 ということで、近所で明日葉を育てている庭で摘ませてもらいました。 あの日、友人が使っていたツナ缶が美味しかったので、記憶を頼りにネットで調べ、折角なのでお取り寄せ。 由比缶詰所 http://www.yuican.co

野草食日記 154 ハルジオンの葉入り手作りがんもどき

秋にもあちこちで繁っているハルジオンの葉。 キク科らしい香りはしますが、若干歯触りがギシギシする感じが気になります。 そんな時は他の歯触りの良いものに混ぜたり、柔らかいものと和えて気にならない方向に持っていくやり方が常套手段です。 春には肉団子に混ぜて鍋にしたところ、キクっぽい香りがして美味しかった。 今回は家に木綿豆腐があったのでこれでがんもどきを作ろうと思い立ちました。 作る前日から豆腐の水切りを始めます。 お夕飯の支度をする時に、中に網を敷いたプラスチックの容器に移

野草食日記 153 明日葉入りの玉ねぎおじや

昼間は暖かくとも、朝晩冷える日が多くなりましたね。 それでも日によっては、昼間も気温が上がらないときもあり、冬が近づいていることを感じます。 この日はそんな日中も肌寒い1日で、出かける予定もなく、日当たりのよい部屋でホットカーペットをつけ、猫と一緒にのんびり過ごしていました。 12時が近づいたので、昼ごはん、何にしようとキッチンに下りると、ご飯がお茶碗に一杯。作り置きのおかずも食べ切って他に何もありません。 寒いからあったかいものが食べたいなと思い、お出汁に千切りの玉ね

野草食日記  152 秋のハルジオン、個性も様々

お茶室の庭に生えている葉っぱ。 見たことあるけど、えーとこれ何だったっけ?! 早速植物のスペシャリストに聞いてみると、なんとハルジオン。 秋にハルジオンなどあるはずがないと思っていたので驚きました。 固定概念を外してもっと頭を柔軟にせねば・・・。 スペシャリストSさんによれば、ハルジオンの葉っぱは年中生えているとのことなんです。 そう言われてあたりを見回せば、あちらにもこちらにもハルジオンの葉が。 花茎が伸びてくる頃にはどうしても目は上の方に行きがちですが、こんな風なロゼ

野草食日記 151 秋の深まりとたんぽぽの葉っぱの卵サンド

日曜日の朝食の風景。 以前と比べると、陽の光が横から射し込んでいて柔らかです。 影が長く秋の深まりを感じます。 庭や家の脇にある空き地では、夏の野草が終わり、食べられる草の数が少なくなってきました。 それと共に瑞々しさが際立ってきたのが、たんぽぽ。 我が家のレタス的存在です。 日当たりが良いところよりも少し日陰の方が葉が柔らか。 夏の直射日光ではゴワゴワに硬くなってしまいますが、今の時期は美味しそうに繁っています。 それでも表面の葉より、重なった下の葉を選ぶとより柔らかで

野草食日記 150 さつまいもの蔓のわさび醤油漬け

ご近所でさつまいもの収穫があり、その蔓を分けていただけるとやはりご近所友からの情報で知りました。 さつまいもの蔓は美味しい、と去年聞いていたのですが、まだ未体験です。 ワクワクとしながらOさん宅に取りに伺いました。 料理法と言うと大抵皆さん「きんぴら」とおっしゃる。 私もそれに倣い、まずはきんぴらに。 一度湯がいてそれから胡麻油で炒め、砂糖、酒、味醂、醤油。 食べてみると、むむむ。 普通に美味しいけれど、皮がつるっと滑らかなので、甘辛味が外側だけについていて中に染み込んで

野草食日記 149 ゲンノショウコの種が弾けるとセニョールの髭になる

今朝、家の前の原っぱをふと見たら、ゲンノショウコの種が弾けていました。 さやの部分がくるんと丸まっていて、可愛いです。 男爵というか、セニョールというのか、とにかく髭っぽいです。 上から見たところ。 100均で買ったクリップレンズで接写もしてみました 細かい毛があります。 鞘の付け根が赤くなっているのも綺麗です。 花もまだ咲いています。 来年もまたここで会えるのでしょう。

野草とくらし 4 セイタカアワダチソウの蕾でハーバルバス

リースに使えるかなと思いセイタカアワダチソウの蕾をドライにしてみましたが、色良く上がらなかったので、ネットに入れてハーバルバスに。 擦り切れてしまったエプロンを細く割いて結えると結構可愛いです。 葉っぱだけの時よりも蕾の時の方がデトックス作用が強いと言います。 アトピーに良いという情報もあり。 最近ちょっと疲れ気味なので、今晩はハーバルバスにゆっくり浸かろうと思います。

野草食日記 148 ベニバナボロギクを育ててみる

野にある植物は大きくなって花が咲けば名前が分かりやすいですが、芽出しの頃や小さな時には種類の判別が難しいことが多々あります。 私が好きなベニバナボロギクも、かなり大きくなってからようやくそれとわかるので、子供時代の様子を見てみたくなりました。 去年の暮れに採種した種を蒔いたのは確か9月半ばのことだったと思います。 撮影は10月末。 ここまで育つのに1ヶ月半ほど。 成長してからは葉脈のみに紫色が現れますが、小さい時は新芽や茎、葉の裏も紫色なのですね。 ベニバナボロギクは霜

野草食日記 147 玉締め圧搾法の椿油

以前レシピ提供させていただいた本「椿王国ー伊豆大島里山エコトピア構想ー」。https://books.rakuten.co.jp/rb/16092799/ こちらのご縁で、大島の高田製油所で作られている食用椿油をプレゼントしていただきました。 以前毛染めが原因でアレルギー症状が出てしまった時に、リノール酸の摂取を控え、症状が軽減したことがありました。 その時に、オリーブオイルがリノール酸が少なめと知り、今もできるだけ意識して使うようにしています。 リノール酸の含有量がオリ

野草食日記 146 牛蒡と芹のおいなりさん

夫が知り合いの農家さんから野菜をいっぱいもらって帰ってきました。 大根1本、カブ5個 (両方とも葉付き)、きゅうり8本、ジャガイモ沢山。 私はこの日、とても太くて長い牛蒡2本、青パパイヤ、油揚げ10枚、しらす干し等々を買って来ていたところでしたので、思いがけず冷蔵庫がパンパン状態に。 痛みが早い大根とカブの葉は当日の夜に一緒に茹でて刻み、冷凍庫へ。 翌日、きゅうり2本は種を取って、牛蒡半本は茹でて両方とも醤油漬けにしました。 この前アオミズ入りのおいなりさんを作った時、手