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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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2019年10月の記事一覧

北鎌倉野草部 2 ベニバナボロギク編 資料

◎ベニバナボロギクの魅力とは ベニバナボロギク は今、私が知っている野草での中で一押しと言っても過言ではない植物です。 なぜオススメなのか、そのポイントを挙げてみましょう。

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野草食日記 145 食べてはいけない トリカブト

私と同年代かそれ以上の方は、トリカブトといえば昭和61年に巷で話題になった「保険金殺人事件」を連想される方が多いのではないでしょうか。 猛毒と呼び名の高いトリカブト、鎌倉では観光客が散策するすぐ傍に生えていたりします。 去年、その群生を見て花の美しさに驚いたものですが、今年も、そろそろ終わりかけのタイミングで見ることができました。 野草食という視点では、トリカブトは食べられる野草である「ニリンソウ」やお腹の薬として有名な「ゲンノショウコ」と葉の形が似ているといるので注意し

野草食日記 144  野草を食べる会 ベニバナボロギク編 を開催しました

10月27日、北鎌倉の台峰緑地保全会で「野草を食べる会」を催しました。 毎月第4日曜日は定例のお手入れ日で、手入れの後、普段雑草として除草されるベニバナボロギクを食べてみようという趣旨です。 ところがこの日、集合場所のてんだいに行ってみると、台風19号後、里山がどういう状態になっているか巡回することになっていて、思いがけず台峰の自然観察をする機会に恵まれました。 いつもの里山保全のメンバー、この日野草を知りたいと集まってくれた人達、老いも若きも一緒になっての散策です。 持

野草食日記 143 山椒と生姜入りゴーヤの佃煮

「ゴーヤがガン細胞を短時間に98パーセント死滅させる」という話をフェイスブックでどなたかがシェアしていたのを見て、買い物に行った時についカゴに入れてしまいました。 ゴーヤは身体を冷やす野菜と頭ではわかっているのに、です。 冷え性なので、例年だと、8月が終わるとゴーヤは意識して買わないようにしています。 というのも食材についての知識がない30代前半のある夏のこと、冷蔵庫で冷やしたゴーヤでジュースを作って飲んでみたら、体全体が内側から冷えて冷えて寒いことこの上なし、こんな経験が

野草食日記 142 金木犀シロップで杏仁豆腐

金木犀のシロップというと割合定番的に見かけるメニューとして、杏仁豆腐があります。まずは基本からというわけではありませんが、杏仁霜を買ってきてさっそく作ってみました。 シロップはそのままだと香りが強いので、別にグラニュー糖と水を混ぜたものを用意し、そこに金木犀シロップを少量のせます。 薄めることでようやく、口に運んだ時にふわっと金木犀の香りが広がるようになりました。 杏仁豆腐、組み合わせとしては悪くはありませんが、杏仁自体の香りもかなりあるので、金木犀の香りが若干負ける印象

野草食日記 141 金木犀のシロップ

この前の日曜日、お茶室の台風後の後片付けに行った時に、ほんのりと金木犀の香りがしていました。 フェイスブックで何人かの方が、ようやく金木犀が咲いたと書いていたので、そういえば子供の頃、金木犀って9月頃に咲いていたっけ?!なんて遅ればせながら思ったものです。 日曜日は丁度咲き始めた頃で、その何日か後には満開になって庭中がその幸せな香りで満たされました。 普段は暗い緑色の葉を持つ地味な木だし、花は小さくて控えめなのに、この芳しさ、華やかさは一体何なのでしょう。 その金木犀の花

野草食日記 140 庭で採れた山椒の実で粉山椒を作ってみる その2

「庭で採れた山椒の実で粉山椒を作ってみる その1 」はこちらをご覧ください。 先日は完熟した山椒の実を乾燥させるところまで作業して、プラスチックボックスに入れておきました。 使い時を測っていたところ、ちょうど台風19号が到来、翌日宝庵の庭の後片付けが入るというタイミングがやってきました。 こういう時は汁物を大目に作って、くたびれてもご飯さえ炊けばあと一品でひとまず形になる献立にするのが常です。 強まってくる台風の風を聞きながら、根菜を刻んで豚汁を鍋いっぱいに仕込みました。

野草食日記 139 台風前日の収穫とグリーントマトのピクルス

台風19号、各地に甚大な被害がありました。 テレビであちらこちらの映像を見る度に、被害に遭われた方々の気持ちを思うと何の言葉も見つかりません。 私は山の極に住んでいるため、台風というと土砂崩れや倒木が毎回頭をかすめます。 長年この地に住むお隣さんの「この谷戸は風も上の方で暴れるし、岩盤がしっかりしているから大丈夫」という言葉を頼りに、猫共々家にいるという選択をしました。 午後8時以降、少し恐怖を感じる強い風が吹いたとはいえ、鎌倉では雨量も風も当初想像したより大したことは

野草食日記 138 ワカメの梅干し炒めとセロリの葉のクミン炒め

鰹節を切らしてしまい、自作の梅干しも残り少なくなってきたので、家にあるものでおむすびの具を作ろうと思い立ちました。 冷蔵庫を覗くと前日買ったセロリの葉っぱが瑞々しいので、まずこれで一品。 そして床下収納に手を付けていないわかめがあったので、これで一品作ります。 セロリの葉のほうは一度茹でこぼして、しらす干しと一緒に夫の好物であるクミン炒めにしました。 これは友人から教わったのを我が家風にアレンジしています。 大根の葉を使って作っても美味しいです。 わかめのほうは、生姜と共

野草食日記 137 庭で採れた山椒の実で粉山椒を作ってみる その1

5月、6月に青山椒の実を収穫した時に、わざと実を残しておきました。 熟した山椒の実から、鰻の蒲焼きに振りかける粉山椒を作れると何かの本で見ていたのです。 植物、特に実物の時に大抵悩むのが、一体いつが採りごろなのか?!ということです。青山椒の時も、5月はちょうど良かったのに6月には種が育ってしまって歯ざわりが悪かったという失敗をやらかしました。 実を眺めると、皮が赤いもの、まだ白っぽいもの、その中に既に茶色く変色したものも見えます。 そこで頼りになるのはインターネット検索。

野草食日記 136 アオミズ入りいなり寿司

この前大船の仲通り商連街の八百屋さんで、遺伝子組み換え大豆を使用していない油揚げが5枚98円で売っていました。 お手頃価格だわ♡と思いカゴに入れてレジに行くと、おばちゃんが「これ、2袋98円だよ〜」と言って、もう一つポンとカゴに入れてくれました。 冷凍すれば良いかと、家に帰ってひとまず一袋を刻んで冷凍庫へ。 その時に袋に「おいなりさんもできます」と書いてあることに気づきました。 かなり昔のこと、おいなりさんを作った時、油揚げを綺麗に袋にできなかったので嫌になり、それ以来、一