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春の野草

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3〜5月に採取できる野草をまとめました。
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2023年3月の記事一覧

野草食日記 331 辰巳浜子さんの蕗味噌

私が愛読している「野草の料理」は鎌倉在住の甘糟幸子さんの著書です。 日々の生活の中で四季の移ろいを楽しむように、さりげなく野草を取り入れている暮らしぶりがとても好きなのです。 流れる時間の中で、家族や近しい人たちのために心をこめる料理。 本を読んでいると、柔らかな春の里山の景色や、コントラストがはっきりした夏の青空と濃い木々の緑、赤や黄色に染まる秋の風景の中で、目の前にある植物に向き合い、夕飯の一品を拵えるその指先を想像して、心の中にポワッと蝋燭の火が灯るような温かさを感じ

北鎌倉野草部 50 なな艸の会3月 週末の部

3月の野草観察会は両日とも雨降りで順延となりました。 でも翌日は本当にピッカピカという言葉がピッタリのお天気で、昨日も温かなお日様の下、無事に会を開催することができました。 火曜日の観察会ではスキップしてしまったこの植物。 キブシと言います。 毎年見ていたこの子がなんとエディブルフラワーだったんですよね。 この葉っぱは何だろう?!と言っていたのは、ミズキと判明。 下向きのとても可愛らしい花を咲かせるホウチャクソウの蕾。 スクッと立ち上がる群生は清々しく春の喜びに溢れてい

北鎌倉野草部 49 なな艸の会3月 平日の部

3月13日は雨と強風の予報だったので、翌日に延期となった3月の会。 ピッカピカの晴れとなり延期にして大正解でした。 まだまだ枯れ色の残る里山。 でも、新しい芽吹きがそこここに見え隠れしています。 今回は、茎の伸びてしまった蕗のとうの食べ方をお伝えしたり。 出始めのヤブカンゾウにも出会えました。 トップの写真で、みなさんの熱い視線の先にあるのはこれ。 ノビルです。 ご参加の皆さん、見分け方はマスターできたでしょうか?! 先月から試験的に就学前のお子さん連れOKの日程を設

野草食日記 330 シソ科ホトケノザの活用方法

以前の投稿で、ホトケノザはシャキシャキとした食感はいいけれど、味と香りに特徴がないと書きました。 春になり、裏庭の明日葉の株から新しい葉が出始めています。 明日葉は、今日採っても明日には葉が出てくるほど生育が旺盛といいますが、実は今日採ったらすぐに次の葉は出てきません。 下手すると1ヶ月後だったりします。 うちには3株ありますが、まとまった量を収穫することはできないのです。 悲しいかな、1本か、せいぜい2本くらい。 いつももっと量が食べたいなぁと思っています。 そこで、