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初期の摂食障害に対する対策

初期の摂食障害に対する対策


摂食障害

一側面のみを改善しようとしてもその症状は改善しない難しい疾患とされています。

まず私がこの摂食障害を考察しなおそうとした経緯は、学生時代・看護師時代・そしてトレーナーである現在も数多くの方がこの症状で悩まれていたからです。

今回学び直そうとしたきっかけは、友人のパートナーである20代前半の女性がダイエットや退職などの経緯より摂食障害になったことから相談を受けたことに始まります。

相談時の症状は、空腹時の不快感・食事をしても気持ち悪い・水分を飲んでも戻すなどがありました。
通院しても改善が思わしくないと、体重減少は1ヶ月で5kg、水分摂取が怖いとのこと。

契機を考えるとストレスの側面が強いと仮定します。

ではストレスから体はどのような反応をするのでしょうか。

ストレス→迷走神経への影響

迷走神経は内臓(胃・小腸・大腸・心臓・血管など)に多く分布しており体内の環境をコントロールしています。刺激すると徐脈・咳・嘔吐を生じるとされています。
強い外的刺激や精神的ショックなどにより迷走神経が過剰に反応すると、心拍数や血圧の低下、失神(迷走神経反射)を起こす。
※よく看護師時代に見た、採血などで倒れる方はこの迷走神経反射で倒れていました。

●迷走神経→食道の蠕動運動の低下→食道通過障害→誤嚥

●迷走神経→上食道括約筋閉鎖不全→誤嚥

●迷走神経→下食道括約筋閉鎖不全→胃内の残存物が食道逆流→逆流生食道炎

●迷走神経→胃の蠕動運動低下→ガストリン分泌低下→胃酸分泌低下

●迷走神経→幽門部のガストリン放出低下→胃酸分泌低下
(幽門部より幽門線G細胞よりガストリン放出、ガストリンが血流に乗って胃床腺の壁細胞から胃酸分泌促進が起こる)

また、視覚や嗅覚などの感覚器からの情報によりガストリンが放出され胃酸分泌が起こる。

●ストレス→感覚によるガストリン分泌の低下→胃酸分泌低下

タンパク質が胃に入ることでもガストリンの分泌は亢進され、胃酸分泌が亢進していきます。

●食事ができない→タンパク質が胃に入らない→ガストリン低下→胃酸分泌低下

また胃酸の原料は食塩であるため、食事をから食塩を摂らなければこれも胃酸の低下になってしまいます。

●塩分の不足→塩素の不足から塩酸低下→胃酸分泌低下

またストレスによる大脳皮質の抑制→視床下部の摂食中枢神経と満腹中枢に関する影響も現れます。
この中枢の反応でも食事が抑制される可能性があります。

またこれらの食事ができないことでの二次的な体調の変化が低栄養に関する
電解質バランスの低下
タンパク質の低下
ビタミンの低下
ミネラルの低下
エネルギー不足などの起こってきます。

なお、消化酵素はタンパク質でできていますのでタンパク質摂取量が下がってくるとこの働きの低下からも栄養吸収に障害が起きてしまいます。

肉を食べると胃酸により細かく砕かれ粥状に胃が動き撹拌してい粥状になりペプシンという消化酵素により分解されていきます。

脂肪は小腸で胆汁酸が脂肪を分解することにより、膵臓から分泌されるリパーゼという消化酵素により分解されます。

アプローチ方法
まずは、ストレスの原因に対してできるだけ無くすようにアプローチする。

深呼吸により、迷走神経への影響を軽減させたり

自分のリラックス法を見つける。

胃酸は、食塩が材料である為スープや味噌汁などをチビチビ飲むようにする。

タンパク質摂取により消化酵素が作られるため、消化の必要のないEAA(エッセンシャルアミノアシッド)という必須アミノ酸全種類が入ったものがあるのですがそれ水に溶かしてチビチビ飲む。

その後、ある程度飲めるようになってきたらプロテインに変更しても良い。

塩酸ベタインのサプリメントは胃液の濃度を調整する働きがある為、サプリメントが飲めるなら積極的に使いたい。

リパーゼはクルミ・ナス・アボカドに含まれるため肉を食べる段階になればこれらも積極的に取り入れたい。

胆汁酸はコレステロールより作られている、この変化にはビタミンCが必要である為ビタミンCも積極的に取り入れる。必要があります。

また、自身の食べ易いものを探すのも勿論良いので是非探しながら上記のものを意識してみてください。


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