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錆びたネックレス

自分をなんとかしたい。と全方向に行動を開始して「決断」をする場面が増えた。多くの決断エピソードの中で「しないこと」を決める機会が増えていることに気がつく。喫茶店を営む友達が「はじめることより、やめることの方がハードルが高いよ」と言っていたのを思い出した。その時はなんのことかさっぱりだったけれど、今は少しわかる気がする。

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部屋の片付けでの基本も、モノを増やさないことと捨てることだ。と思った。シンプルな状態がいちばんスムーズで、過ごしやすい。新しく何かが増えたり、減ったり新陳代謝が起こっても大した問題にはならない。全容が見えると何をどうするか。なんて、一目瞭然だ。


方や、仕事や精神やあるいはデスクトップに同じ感覚を置き換えてみる。それが1番わかりやすい。複雑に細分化され、入口もわからなければ、出口もわからないような迷宮だ。精神なんて、錆びついてしまったネックレスのようで、諦める方が早いような気がしてくる。それでも、私は向き合うしかない。

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今、私は、錆びてガチガチになったネックレスを解く作業をしているんだな。と思った。できれば早々に終わらせてしまって、新しい洋服なんかと合わせておしゃれでもして、お出かけをしたい気分だ。けれど、この作業をきちんと終わらせなければ、おしゃれどころか見窄らしくなってしまう。ここは丁寧にしなけば。と思った。


まだ、私はネックレスが錆びついて絡まっていることに気がついたレベルで、解いている最中で、お出かけやおしゃれとはほど遠いところにいるけれど、できるまでやる。は私の得意分野だったのを思い出して、少しずつ、少しずつ解き始める。

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