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徒然

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残しておきたい、日常の何気ない瞬間を文章にしました。
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2021年10月の記事一覧

月を愛でるその時も

ぶ厚い雲が太陽に照らされる月を覆う。 まるで、私のこころみたいだ。 あちらで彼は、この月を見上げているだろうか。 🌙 読みとりにづらい日本語の文章は刹那の感覚と想いを纏う。 丁寧で美しいその一文。 織り込まれた想いが解かれる瞬間に、 渇ききった喉を潤すように、 あるいは、沁みるように私に染み込む。 私を潤すその感覚と想いは 作者が伝えたかったその感覚と想いに 寄り添うことができているのだろうか。 その思考の瞬間さえも、 日本語の美しさに感じられる。 筆をとるその人