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徒然

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残しておきたい、日常の何気ない瞬間を文章にしました。
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久しぶりに流した涙

今朝、仕事へ向かう車の中、 昨日の仕事を振り返ってみた。 ◆ 小さなワークショップを設計した。 パネラーさんの依頼や進行スケジュールの作成、 参加者と主催者の垣根の設定。 その場に集う立場が異なるメンバー全員の 着地点を細かく計算して、 事前のミーティングでプレイヤーの モチベーションを統一。 一切数値化されないこの仕事が どれくらい大切なのか。ということを ひどく体感することになった。 俯瞰することと役割分担と、共通認識。 文章にするとたった1行になるこの作業が もの

「かく」「書く」「描く」

「書く」を意識する 書くことを意識すると ひとつひとつの「ことば」が持つ意味を 大切にするようになった気がする。 恥ずかしながら、普段使っている言葉の意味を ちゃんと正しく使えてるかな。とか、 ニュアンスとか印象だけで 話しちゃってるものもあるな。とか考え出して 「日本語」と「ことば」の深いところに 手を伸ばす作業が多くなった。 意識すると実際に「書く」作業も ひとつひとつ丁寧にしたいと思うようになった。 鉛筆やペンの持ち方もそう。 私の持ち方が正しくないのは知っていた

緻密な世界戦の交わり

大学を卒業してから半年に1回は集まり、あーでもないこーでもないと次の日には忘れるような会話をダラダラと話す。 卒業当時から彼女たちの結婚式に呼ばれるのを楽しみにしているけれど、一度も招待されていないし、してもいない。 今年はやっと、会って話ができる環境が整ったから集まることができた。 梅雨もまだ始まっていないこの時期に忘年会の約束して解散した。 ◆ 会話の中に作家の名前や作品ストーリーが自然と登場しながらも、通常運転で話がすすむのが好きだ。作品を読めばその人の性格や特徴が

今日、すきなひとに「好き」って言った。

隣を歩く彼が寒そうにしているけれど、お互いに「さむいね。」と言うことしかできなかった。冷たい風は一定の距離を保つ、私と彼の隙間を容赦なく素通りする。 私より身長の高い彼の視界がなにを捉えているのか。なんて私は知る由もない。彼は彼で、私が何を考えているかなんて、知りもしない。だから、私は私で、彼は彼なんだ。と思う。 ーーーーーーーーーーーーーー 型にはまった恋愛が苦手で「好きにならなきゃ。」って好きは、私の人生には要らなかった。 同じ時間を過ごして「これ以上ない幸せを一

月を愛でるその時も

ぶ厚い雲が太陽に照らされる月を覆う。 まるで、私のこころみたいだ。 あちらで彼は、この月を見上げているだろうか。 🌙 読みとりにづらい日本語の文章は刹那の感覚と想いを纏う。 丁寧で美しいその一文。 織り込まれた想いが解かれる瞬間に、 渇ききった喉を潤すように、 あるいは、沁みるように私に染み込む。 私を潤すその感覚と想いは 作者が伝えたかったその感覚と想いに 寄り添うことができているのだろうか。 その思考の瞬間さえも、 日本語の美しさに感じられる。 筆をとるその人