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結婚式ができてよかった

私たち夫婦は、今年の7月に結婚式をした。

ちょうど今から1年前くらいから準備を始めたことを思いだす。
コロナ渦ということもあり、周囲には式を挙げない選択をする人も多くいたし
結婚式はお金もかかるし手間もかかるというデメリットもよく聞く。

それでも私たちは、結婚式をした。
私は特に小さいころからの夢だったとかそんなことはなかったのだけれど、それでも、やっぱりやってよかったな、と5か月たつ今、じわじわとかみしめている。

正直、式の準備から当日、終わってからもずっと不安だった。
もちろん当日はたくさんの幸せをもらったし、こんな一日があっていいのかと夢見心地な一日だった。

でも同時に、自分たちだけ幸せな、自己満足な式になっていないだろうか?
みんな、しらけてないかな、大丈夫かな?
と、不安だった。

もちろんゲストが少しでも楽しめるように、
全員に手書きで手紙を書いたり
披露宴でみんなが参加できる景品ありのドレス・タキシード色当てをしたり
私たちで考えて、実施できそうなものは行ってみた。

でもやっぱり結婚式は究極の自己満足であるという考え方はぬぐえないと私の中では思ってて。
みんなの大切な時間とお金を使ってきてもらって、自分たちが着飾って…

究極の自己満足だとしても、式をしてみんなに来てもらうことにしたのは、私や夫がここまで育ち、元気に生きる力をくれた人たちをもてなし、「感謝」や「あなたたちが大切です」という気持ちを伝えたかったからだった。

生まれてから育ててくれた親・親族はもちろん
たくさん遊んで一緒に育った友達
辛いことを一緒にのりこえた友達
仕事でつぶれそうな私を助けてくれた先輩方

誰かひとりでもいなければきっと今の私はいなくて、きっと少し違う私になっていて。

これからも人生は続いていくけれど、人生の伴侶を決めたこの岐路で
私たちとかかわってくれてありがとう、と、大好きです、と伝えたいと思った。

そのために、うえで挙げた手紙などのほかにも、ムービーやスピーチとか式のいたるところで言葉をいれたから、「もういいよ」ってあきれられたかもしれない💦

どうしたらうまく伝えられるのかわからなくて、式の途中もちゃんと伝わってるか、みんなは楽しめているか不安だったけれど、
式の後や5か月たった今、ぽつぽつとゲストの方々から式の感想をもらったり、式の写真や動画をみていて
あぁ、全員に伝わったかどうかは分からないけれど、少しは楽しんでもらえたかな、伝わったかなと少しずつ思えてきて、よかったと心底思った。

挙式中涙がとまらなかったと伝えてくれたおじ・おば
ぐっとくるものがあったと伝えてくれた友人
中座でエスコートをサプライズ指名した時の兄の涙
お色直し入場の時の色当てクイズに正解してガッツポーズの友人の姿
花嫁の手紙、贈呈品の時の両親の表情と涙

みんながくれた言葉と写真・動画に残ったみんなの表情が、不安を少しずつとかして幸せな余韻に変えてくれた。

式に来てくれた大好きなみんなが、楽しそうに過ごしてくれたと思えて「やってよかった」と思った。

夫の転勤で遠方へ引っ越し、気軽に会えなくなってしまっている大好きな人たち。
私が今までもらってきたものを、これからも返せるうちに返していきたいな。


装花








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