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起爆装置


誰にでも心が不安になる事があるのではないかと感じる。今回はそんな話

2年程前に、オープニングスタッフとして新店を立ち上げた。その時会社としてもかなり反省点が多いオープンになったんじゃないかと私は思っている。
ポジションは、社員として一応パートさんより上だけど
上には上がいる間に挟まれポジション。
私は上層部が嫌いだ。
まぁ、大した仕事をせずに作業服ではなくスーツを着て尖った靴を履き特に話すことのない部下たちにどうか?と時間潰しの言葉しかかけない奴らは、失敗とは言わず大変な事にも気づかない。

上には上の苦痛や大変さがあると思うが、そこまで考えて行動出来るほど私の器は広くない。

私にとっては、オープンに関わる事でプラスになること
学べる事自分のスキルアップは興味のない人間なのだ。
まずは、しっかり休めてプライベートを充実させたいのだから特に現代の若者っぽい。
やる気が出ない
通常の仕事をやる上では誤魔化せると私は思っているが
やる気が無くても業務をこなせば文句は言われないし。
しかし、ここは新店で働くにはやる気と向上心が大事なのだ。
みんな、やる気で上の人達の言うことをよく聞く。
オープンとは、1つの商品を右にやったり左にやったり忙しそうに位置決めに時間を費やす。
これ、意味あるんかなぁーとか思いながらも
私は言える立場じゃないので我慢した。
上層部とは毎日顔を合わせ。
人手不足の上にオープンでお客さんが増えているのに
上層部は、休憩室でコーヒーを飲んでいる
それを横目で見ながら、肉体労働と精神状態に限界を感じた頃
新しい業務を言われた。
絶望。
帰りの車では涙がでで、ご飯も喉を通らないが無理やり押し込む、夜は身体が疲れているのに眠れない。
限界まで追い込まれた。

無理や出来ない
私には、出来ない。

それからは、家族に相談してそのまま退職する事にした身体がふわふわした気持ちになり
店長に無理ですと伝えた。人手不足なので
異動辞令を出してもらって。
異動した。
しっかり逃げた
これ以上働くと心が壊れ過ぎて元に戻せなくなるので
逃げた。

異動した先で2年働いてたら、最近店長が変わった。
新しい店長が、私が前の店で限界まで追い込まれた業務をやると言い出したのだ。
早かった、2年も前の事なのにあの頃の忙しさや空気感を一気に思い出した。爆発したような感情が出てきて、それから、ご飯は喉を通らなくなり、夜は寝れない。涙がずっと流れた。
次の日店長に訳を話すとその業務を中止してくれた。
私の心がそんなにも壊れていると思ってなかったらしい。
ある業務をすると心が壊れる起爆装置を付けた私は
これからは、自分の心を守りながら生きよう。


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