2024/04/25 競争力CA ー京都市営交通機関の観光客だけの運賃値上げの是非ー

こんにちは!今回の記事は4月25日に行われた競争力CAについてです。

議題:「京都市営交通機関の観光客だけ運賃値上げについて」

立論者:「観光客だけ運賃の値上げをおこなうべきである」(賛成)
参加者:「観光客だけの運賃を値上げをするべきでない」(反対)
の立場で議論を行いました。

前提内容・記事

 2023年6月新型コロナの「5類化」などで観光客が戻りつつある京都市。コロナ前から問題となっていた市バスの混雑を解消しようと、市が、国に運賃を含めた観光客と市民の「すみ分け」を図る制度の検討を要望した。実現すれば、観光客の運賃が相対的に高くなる可能性がある。地元紙や関西の民放は「観光客だけバス料金値上げ?」などと報道。コロナ禍前の2019年度は2億円の黒字だったのが、20、21年度で計83億円の赤字を出した。
  そもそも公共交通機関は、「誰が乗っても同じ料金」が基本です(高齢者・障害者・子どもへの割引は除く)。さらに、道路運送法で「“公共交通”を経営する者は、旅客の運賃を定め、国交大臣の許可を受けなければならない。運賃を変更するときも同様とする(※要旨)」と決められており、許可の条件の一つに「特定の旅客に対し、不当な差別的取り扱いをするものではないこと」とある。そのため、京都市の独断では、市バスの運賃は変えられないということである。(読売テレビより抜粋)

報道された要望の原文では、京都市営バス・地下鉄の厳しい経営に基づき、燃料費や人件費の高騰の影響を踏まえ、「機動的・弾力的な運賃設定を可能とするなど、自由度の高い運賃制度を構築すること。」を国に要望した。原文では直接に「観光客だけ運賃値上げ」に言及しなかったが、「自由度の高い運賃制度」ということは「観光客だけ運賃値上げ」などの施策も含まれていると考える。

前提質問
Q京都の公共交通機関のみを論点とするのか。
A他の県も含めて良い。

意見

1.観光客だけ運賃値上げという言い方が悪い
→原文では、「自由度の高い運賃制度を構築すること。」を要望したが、「観光客だけ運賃値上げ」とは地元紙や関西の民放の報道操作である。これから、国の支援がなくなることによって、運賃が値上げる状況の中で、提出した要望書について、自由度の高い運賃制度は、物価高の中で、観光客だけ運賃が値上げる目的ではなく、京都市民の暮らしを守り、市の財政問題を解決することを目的としている。

Q今後運賃の値上げが必然化するのではないか。
A京都市民はそのままの値段にする。

Q言い方が悪いといえど言葉のままではないか。
A実質的にそうなる。政策として打ち出す時の伝え方が大事だと考えている。

2.京都市の財政問題が解決できる 
→京都市の資料によると、平成27年から令和元年5年間、外国人観光客の約5割は鉄道(地下鉄を含む)、約3割は線路バスを利用していた。入洛の日本人は約8割が鉄道、約1割がバスを利用していた。鉄道と線路バスでは、JRなど市営値段ねだんにすrねだんにsねだんnねだねぇが、京都市内の利用は市営地下鉄と市営バスが一番メインのため、運賃値上げによって市営交通機関の赤字が解消できる。

Q観光公害の問題は京都市だけではない。なぜハードルが高い運賃の値上げなのか。バルセロナでは観光ツアーの削減などから問題を解決している。
A観光客の削減ではなく京都市民の暮らしに悪影響が出ないようにするのが目的である。

3.京都市民による市営バスに対する不満が解消できる
→今まで京都市民は、観光客によるバスが混雑で 、日常生活が影響されたが、まず京都市民は観光客との運賃のすみわけによって、より京都市の施策を実感できる。同時に、観光客に対して、時間代による運賃のすみわけによってバスの混雑が解消できる。

Q時間によって観光客に対する値段を変更する認識であっているのか。
Aあっている。

Q逆に混雑が生れるのではないか。
A仕組みづくりをすれば問題がない。

予想される反論・再反論

1.市民と観光客の区分が困難
→市営の交通機関は京値段値段ねだねぇ交通局の所管で、役所の他の部署と連携すれば京都市民を区分するのが難しくない。例えば、各区役所と出張所に加え、バスターミナル・駅など施設で、身分証明書を提示し、通勤・通学券のように交通系ICカードに通じて市民優待か、市民優待券が作れると想定。
Q既に優遇政策が取られているのではないか(定期券など)→不満解消に繋がらないのでは。
A一律値上げ。京都市民がそのままの値段

Q赤字を解消したいのか。
A赤字解消が主な目的。

Q観光公害の直接的な解決に繋がらないのではないか。
A赤字解消することで公害に対して(京都市民)に向けての施策を打ち出すことが出来るのではないか。

Q観光客は減少しないのでは
A暮らしを守ることに繋がると考えている。

Q自由化にすることで市民の運賃は長期的に考えて値上げするのでは
A今後そうなる可能性が高い。

Q市民と観光客を分ければいいのではないか
A既に交通量が限界に近いと考えられる。→観光客専用の線を増やすことが難しいのではないか。

上久保教授からのコメント

前提として日本の運賃は安い。→定期券などを値下げしより観光客に対して運賃を値上げしてもいいのでは
海外の大学では留学生に対して高い値段設定をしている。
→それでも学びたい人は海外の大学に学びに行っている。
→観光でも同じでは。
観光客が適正な人数になるのかは不明であるが、経済的な視点では今後値上げしていくべきだと考える。

参考文献

https://www.ytv.co.jp/miyaneya/article/page_cw7ejaeunuq4rz1a.html

https://www.tokyo-np.co.jp/article/256942

https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/cmsfiles/contents/0000313/313654/honsatu.pdf

https://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/cmsfiles/contents/0000313/313199/youbousyo.pdf

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