The Guardian 書評


0411 The Guardian 書評


Ukraine’s air defence missiles are running out, Zelenskiy warns
ウクライナの防空ミサイルがが不足してしまうとゼレンスキーが警告した

ゼレンスキー大統領は昨夜、ロシアが激しい長距離爆弾作戦を続けるとウクライナは防空ミサイルを使い果たしてしまう可能性があると警告した。ロシアはエネルギーインフラや町、都市に対して攻撃を続けており、ウクライナで2番目に大きい都市であるハリコフでは少なくとも8人が死亡し、11人が負傷したという。先月のようにロシアが毎日ウクライナを攻撃してくるとミサイルが足りなくなってしまうとゼレンスキー大統領はウクライナのテレビで語った。ウクライナはこれまでロシアの攻撃に対処するのに十分な防空備蓄を持っていたが、その数が足りなくなってきているのだという。ゼレンスキー大統領は弾道ミサイルや超音波ミサイルによるロシアの攻撃に耐えるには特にパトリオットミサイルが必要であると訴え、アメリカの洗練された防空システムが不可欠であり、国を完全にカバーするには25のシステムが必要であると加えた。ゼレンスキー大統領は、ウクライナはローンの形でアメリカの援助パッケージに同意するだろうと述べており、どのような選択肢にも同意する考えを示した。また、ゼレンスキー大統領はウクライナはロシアに反撃するための十分な弾薬は持っていないために、パートナー国から弾薬の支援を受け始めたことを明らかにした。


0418 The Guardian 書評

Great Barrier Reef suffering ‘most severe’ coral bleaching on record as footage shows damage 18 metres down
グレートバリアリーフは‘最も深刻な’サンゴの白化現象に苦しんでおり、映像は海底18メートルの被害を映し出している

グレートバリアリーフでは過去最悪の白化現象が起こっており、一部のサンゴが死に始めている。グレートバリアリーフ海洋公園局は先週、1000以上のサンゴ礁の空調調査を行い、半数以上のサンゴ礁か高レベルまたは非常に高いレベルの白化現象があることが分かったと報告した。南部の少数のサンゴ礁では極端な白化が見られ、比較的影響を受けていなかったのは約4分の1しかなかった。サンゴの白化は、サンゴが熱のストレスを受けることで、サンゴに生息する褐虫藻を排出することにより発生する。褐虫藻はサンゴにエネルギーを与える働きをしているため、褐虫藻がいなくなることでサンゴは飢え死にし、骨のように白いカルシウム骨格が見えるようになる。高温が長く続かなければサンゴは回復することができるが、海面水温がこの時期の予想より0.5℃から1.5℃高くなっており、サンゴ礁の回復が困難になっている。海洋生物学者のウォード博士は温室効果ガスの排出を削減するための迅速な行動が必要であると強調した。サンゴが死に始め、最も深刻なケースになると白化の段階を飛ばして汚れた茶色に変わってしまう。地球の温暖化が産業革命前のレベルから平均1.5℃に抑えられた場合ほとんどの熱帯サンゴ礁が失われ、平均2℃に達すると99%のサンゴ礁が失われる可能性が高いことが発見されている。



0425 The Guardian 書評

‘A roof over our people’s heads’: the Indigenous US tribe building hempcrete homes
“私たちの頭上に屋根”米国の先住民はヘンプクリートの家を建てる

ペンドルトン伯爵の部族では、部族国家の登録メンバーの約半数である1120人が住居を必要としてした。ペンドルトン伯爵はヘンプを無害な建築材料に変換し、建設時間を短縮し低酸素でエネルギー効率の高い住宅を実現するという研究に興味を持ち、コミュニティで2016年にヘンプを住宅資材として用いる研究を始めた。建築業界で環境への影響を軽減しようとする動きが強まっているため、二酸化炭素の隔離性の向上といった環境に優しい特性を持つヘンプクリートは注目を集めている。以前アメリカでは大麻の栽培は禁止されていたが、ヘンプクリートの特性により麻薬取締局の奇跡物質のリストからヘンプが削除され、アメリカでヘンプの生産が合法化された。ヘンプクリートは古い石や石炭の建物の改修によく使用されている。また、ヘンプクリートの家はカビや害虫を寄せ付けない効果があるほか、温度を調整し夏は涼しく、冬は暖かく家を保つ事ができる。ヘンプが注目されはじめ、ヘンプは従来の素材よりも20%から30%効果になると仮定して、コストを抑えることが課題であると考えられている。ヘンプから作られる製品が社会に浸透することで部族のメンバーにより多くの雇用が創出されることが期待されている。


0502 The Guardian 書評

The world is on fire – and the NBA wants to be part of the solution
0430:世界は燃えている-NBAはその解決に関わりたいと考えている

NBAは飛行機での移動と二酸化炭素排出量に関して独自の課題を抱えている。解決のためにリーグでは気候危機の緩和に向けて大きかれ小さかれ、様々な実質的な変更を進めている。NBAの試合で最も二酸化炭素を排出するのはファンの移動であり、チームメンバーの移動にかかる排出量は5%未満である。近年においては、飛行機での移動を更に軽減するために、1回限りの試合ではなくチーム同士が連続して対戦するベースボールシリーズを導入するなどして二酸化炭素の排出を減らしている。NBAは飛行機での移動からファンの輸送以外にも食品廃棄物やプラスチックの使用など様々な問題に取り組んでいる。NBAのリーグやアリーナが新しい食料調達に投資し始めることで牧場や土壌の質が回復し、温室効果ガスのレベルに良い影響を与える可能性があるという。大規模な工場農場においてではなく、黒人や女性といった阻害された人々によって運営されている農場での投資を計画している。食料の調達方法を変えることでNBAやリーグ、その飲食パートナーが再生型製品の購入を委託することが目的である。NBAは2030年までに二酸化炭素排出量50%を削減するという目標を掲げており、NBAのグリーンの取り組みは注目を集めている。


0509 The Guardian 書評

Gas stoves increase nitrogen dioxide exposure above WHO standards – study
0503:研究によるとガスストーブはWHOの基準値を超えた二酸化窒素曝露を増やす

 ガスストーブを使用することは家庭で直接化石燃料を燃やしているということになり、使用を継続することで二酸化窒素への曝露が公衆衛生上の推奨値を超えたレベルになることを新しい研究が示した。二酸化窒素は空気を汚染するだけでなく気道を刺激し、喘息など呼吸器疾患を悪化させる可能性がある。実際に米国では、二酸化窒素への曝露が5万件もの小児喘息の症状に関連していると推定されている。
 また、古く小さい家はガスストーブが設置されていることが多いため、有色人種や低所得者層といった人々が多く曝露されていることがわかっている。更にこうしたコミュニティは高速道路や港湾、工業地帯といった汚染地帯の近くに住む可能性が高く、室内の空気だけでなく外でも悪い空気を吸っている。年収10,000万ドル未満の世帯の人々は年収150,000万ドルドル以上の世帯の人々の2倍以上の割合で二酸化窒素を吸い込んでおり、この結果は曝露による人種的・社会経済的負担の不平等さも浮き彫りにしている。この報告により、すべての新築住宅に電気ストーブの設置が促されることが期待されている。


0516 The Guardian 書評

Internet use is associated with greater wellbeing, global study finds
0513:インターネットを使用することはより大きな幸福に関連していることが世界的な研究によって明らかになった

 ソーシャルメディアのウェルビーイングへの潜在的な影響は激しい議論となっており、オンラインで時間を過ごすことは避けるべきであると言われることが多い。しかし、研究結果によると、インターネットの使用は世界中の人々の幸福度の向上に関連しているという。これまでは若者に関する懸念を調べた研究が不十分であったために対象年齢を下げ、15歳以上の約240万人の参加者を対象とした調査を行った。調査において参加者はインターネットへのアクセスと使用、人生の満足度や社会生活、人生の目的、コミュニティの幸福感といった8つの異なる幸福度の尺度を尋ねられた。
 結果、因果関係は分からなかったもののインターネットにアクセスできる人の方が生活満足度の尺度が8.5%高いことが分かった。しかし、この調査においては人々がインターネットを使用した時間の長さやインターネットを何に使用したのかについては調べておらず、インターネットの使用が幸福度に関連しているといういくつかの要因が考慮されていない可能性がある。また、インターネットを使用する多くの人々の幸福度が高いからといって、オンラインでネガティブなことが起こっていないことを意味するわけでもない。


0523 The Guardian 書評

Belgian insurer urges politicians to strengthen low emission zones
0503:ベルギーの保険会社は低排出ゾーンを強化するよう政治家に促した

ベルギーの相互健康保険会社の1つは大気汚染が大きな健康リスクとなることから、国内の3つの低排出ゾーンを詳しく調べている。低排出ゾーンはアントワープやブリュッセル、ロンドンの都市においても整備されており、ベルギーもこれらの都市に続いて大気の質の改善に取り組んだ。ベルギーの低排出ゾーンは古いディーゼル車などの最も汚染度の高い車両が市街地を走行するのを阻止することで大気汚染を改善するように設計されている。しかし、ベルギーの大都市においては低排出ゾーンがなくても汚染を排出する古い車両が新しいモデルに置き換えられるため、こうした都市においては大気汚染は改善されると予想されている。
ベルギーにおいて大気汚染は改善されてきているが、より健康的な都市を作るために政策立案者はLEZs(Low Emission Zones)のようなイニシアチブをサポートし、受け入れるべきであると保険会社は指摘している。ベルギーでは6月に選挙が予定されており、医療保険会社を含む140人の健康と環境の専門家が低排出ゾーンの強化や大気汚染対策の強化を郡の政治家に呼びかけている。短期間の大気汚染がメンタルヘルスの問題で長期間仕事を休むことに関連していることも分かっているので、早いうちに対策を講じなければならない。


0530 The Guardian 書評

Pope Francis allegedly used offensive slur during discussion about gay men
0527:教皇フラシスコは同性愛者に関する議論中に攻撃的な中傷をおこなったとされている

 教皇フランシスコは同性愛者の男性を神学校に入学させることをめぐる司祭たちとの話し合いの中で、攻撃的な中傷をしたと報じられている。教皇は同性愛者は二重生活を送る危険を冒す可能性があることを主張しており、教皇はこの軽蔑的な言葉を「冗談」として用いたのだという。
 昨年11月に司教らの会議で同性愛者の男性がセクシュアリティを実践しない限り、神学校への入学が認められることが決定されたが、教皇は同性愛者を受け入れることへの反対を繰り返し、最終的にこの動きを阻止した。
 また、フランシスコ教皇は聖職者か未婚カップルや同性カップルを祝福することを認める裁定を承認したが、同性愛者が聖職者に加わることは依然として認めずにいる。フランシスコ教皇は同性愛を深刻な問題であると捉えており、教皇に就任して間もなく、同性愛者の司祭についての質問に「私は誰を裁くべきか」と回答している。
 ローマ・カトリック教会の立場において同性愛行為は罪深いとされており、2016年の聖職者養成に関する法令では性的禁欲の義務を強調し、同性愛者や同性愛文化を支持する人々を聖職から締め出している。


0606 The Guardian 書評

‘It’s only because of your son that my daughter’s living’: overcoming the cultural barriers to organ donation
0601:私の娘が生きているのは、あなたの息子のおかげである:臓器提供文化の壁を乗り越える

 ミリ・ウダニさんの息子のデヤーンくんは脳死を宣告された。ウダニさんは生前息子が臓器提供の意思表示を行っていたことを思い出し、息子の最後の願いを叶えたく思った。しかし、臓器提供を行うことはジャイナ教の輪廻転生という再生プロセスに影響を与えるかもしれないという恐れがあったために、両親と親戚一同は臓器提供の決定についてかなり悩んだ。ウダニさんは最終的に臓器提供を行うことにし、レシピエントとなった女の子は元気になった。
 文化的・言語的に多様なコミュニティculturally and linguistically diverse(Cald) においては臓器提供率が低い。しかし、特に腎臓提供の場合にはドナーとレシピエントの間で免疫系が適合している必要があるために、異なる文化的背景を持つ多様な人々がドナーになればなるほど、免疫系に影響を与える同じ遺伝的背景を持つ人々のマッチングしやすくなるのである。そのために、多様なコミュニティでドナーを増やすことが重要である。ドナーを増やすための1つの手段として、家族で臓器提供について話し合い、家族がドナーになることを望んでいるかどうかを知ることが挙げられる。臓器提供の同意を得るプロセスは克服しなければならない一連の障壁なのである。


0611 The Guardian 書評

What is SPF and how much sunscreen do you really need? Experts answer
0604:SPFとは何か、そして本当に必要な日焼け止めの量はどれくらい?専門家の回答

 認定皮膚科医であるヘザー・ロジャース博士は、SPF(日焼け止め係数)は日焼け止めがUVB光線という太陽光線から肌をどれだけ保護するかを示す尺度であると言う。例えば、日焼け止めを塗っていない肌が通常10分で焼けてしまう場合にSPF30の日焼け止めを塗ることで肌が焼けるのにかかる時間が30倍になるというものである。日焼け止めを塗ることにより、皮膚がんや早期老化を防ぐことができる。しかし、日焼け止めを正しく塗れていない人が大半なので、その効果は薄れてしまってる。軽く塗りすぎるとカバー率が激減してしまうことや、2時間ごとに塗り直さなければ汗で流れ落ちてしまうこと等が挙げられる。顔と体に塗る日焼け止めとで異なるSPFレベルを使用する必要はないが、生後6ヶ月以上の人は全て日焼け止めを塗る必要がある。日焼け止めの代替品として、着用する服で紫外線量を調節する方法もあるという。濃い色の服は日焼け対策に効果があり、白い服には効果がない。
日焼け止めがどれだけ肌を保護できるかに影響を与える他の要因には、その人の肌タイプと日焼け止めを塗り直す頻度、そして徹底度が関係している。


0620 The Guardian 書評

Rare cancers, full-body rashes, death: did fracking make their kids sick?

全身に発疹する稀な癌により死亡、水圧破砕は彼らの子供を病気にしたのか?

 ペンシルベニア州の南西部で希少癌が頻発している。原因は家の近くに敷かれている井戸にあった。加圧された化学物質を含む液体により地球の層を割って、地下数千フィートの石油とガスの貯蔵にアクセスするフラッキングという技術があり、アメリカで発展し続けている。しかし、この液体に使用されている化学物質の多くに発がん性があり、地下にあるラジウムやその他重金属と混じりあった際に放射性廃棄物を生成する可能性があるという。   
この地域で掘削を行う企業や業界の支援者はフラッキングの安全性を主張し続けてきたが、過去20年間において見慣れない病気がコミュニティで蔓延している状況に、多くの住民が苦言を呈している。
 古い井戸が枯渇すると石油・ガス会社は新しい井戸を掘削するために、多くの住民が発疹やめまいや吐き気、頭痛、不眠に襲われることとなる。喘息や早産、心臓病といったフラッキングに関連する健康リスクは何年も前から確立されていたが、癌は稀で進行が遅いために、フラッキングと癌の発生を結びつける研究ができるようになるには何年もかかる可能性があるとされている。
 しかし、ペンシルベニア州で行われた研究によると、井戸の近くに住む子供たちの癌(特に急性リンパ芽球性白血病やリンパ腫)の発症リスクが高まる可能性があることが示されている。地域の住民や環境活動家はこれらのリスクを深刻に受け止め、井戸からの適切な距離を定める規制の必要性を主張している。一方で、石油・ガス業界の団体は、自社のモニタリングデータを引用して、環境への影響は少ないと主張しているが、それに対して科学的な反証も存在する。州政府では、規制法案の進展に向けた議論が行われており、様々な利害関係者間での対立が続いている。


0627 The Guardian 書評

‘Florida loves prison labor’: why most incarcerated people still work for free in the Sunshine state
0621:「フロリダは囚人労働が大好き」:サンシャイン州で投獄された人々が未だに無給で働いているのはなぜか

 フードサービス会社が実施するIn2workという刑務所プログラムが存在する。このプログラムは本来、受刑者に仕事を与え受刑者は仕事の対価として報酬を受けるはずであった。しかし、このプログラムが半年間続いた今、受刑者は一人も報酬を受け取っていない。このことに対して囚人たちは訴訟を起こしたが、棄却された。
 無償の囚人労働を利用しているのはこの会社だけでない。フロリダ州が刑務所の奴隷制を見て見ぬふりをしている原因として、合衆国憲法修正第13条において、奴隷制または非自発的隷属を禁じたものの、例外として当事者が正当に有罪判決を受けた犯罪に対する処罰は除かれていることが挙げられている。エッジワース・エコノミクスの2024年1月の報告書によると、フロリダ州を含む7つの州では刑務所での多くの仕事が無報酬で行われており、特に黒人囚人の割合が高く、投獄率も全国でも最も高い状況にある。囚人たちは食事準備や清掃などの仕事を強制され、報酬が不足している一方で生活必需品は自己負担で購入しなければならないという。また、暴力や虐待のリスクも指摘されており、労働改革の遅れが問題となっている。近年、連邦レベルにおいては毎年上院と下院で修正13条の例外を廃止する法案が提出されているが、まだ可決されていない。


0704 The Guardian 書評

US supreme court rules unhoused people sleeping outside can be fined and jailed
0628:米国最高裁判所は屋外で寝ている住居のない人は罰金を科され、投獄される可能性があると判断した

 米国裁判所は米国西部の都市において、安全な場所へのアクセスができない場合においても屋外で寝ている路上生活者を犯罪者として処罰できるという判決を下した。最高裁は6対3で、他に行き場がないときに路上で寝泊まりをするのを禁じることは「残酷で異常な刑罰」ではないと裁定した。この決定は米国の都市がホームレス問題にどう取り組むかに広く影響する。屋外生活者に切符をきったり罰金を科したり、刑務所に入れるといった法律を可決する地域が増え、路上生活者の権利が著しく損なわれる可能性が懸念されている。
 全米ホームレス法律センターは、最高裁判決に深い失望を表明し、「生き延びようとした人びとを逮捕したり、罰金を科したりすることは費用がかかり、逆効果で残酷だ」と述べた。
 2023年は全米で65万3,000人以上がホームレス状態にあり、前年比で12%増加していることが判明した。特に西部地域ではこの状況が深刻であり、住居がない人びとの多くは避難場所や車の中で生活している。カリフォルニア州では12万3400人以上が屋外で暮らしており、全米の屋外で生活している人々のほぼ半数を占めている。カリフォルニア州、オレゴン州、ハワイ州、アリゾナ州、ネバダ州では、屋外で生活するホームレスの割合が最も高い。


0711 The Guardian 書評

‘You can do anything here!’ Why Lithuania is the best place in the world to be young
0704:「ここなら何でもできる!」リトアニアが世界で最も若くいられる場所である理由

 リトアニアは今年の世界幸福度報告書の30歳以下のランキングで1位に輝いた。リトアニアの若者たちは、自分たちがかなり良い生活を送っている自覚を持っており、Z世代とミレニアル世代こ幸福度尺度はかなり高く評価され、米国と英国を大きく上回っている。
 若者の幸福感に寄与する要因として、無料の大学教育や低い物価、そして活気ある文化的な環境が挙げられている。これにより、多くの若者が高い水準の教育を受け、その後のキャリアにおいて良好なスタートを切ることができている。また、リトアニアの若者たちは自分たちの国が急速に変化し、成長していることを誇りに思っており、停滞せずに進んでいるという自負も持っている。
 しかし、ウクライナ戦争はこの安定した生活をひっくり返す恐れがある。ウクライナ情勢はリトアニアにとって驚異であり、将来の不安要因として若者たちの間で議論されている。リトアニアの若者たちは自分たちの未来に対して希望を抱きつつも、国際情勢の不確実性や地域の安全保障に対するリスクを考慮しているのである。また、リトアニアは自殺率がEUで最も高く、特に高齢者の間でメンタルヘルスの問題がタブー視されているなどの問題も抱えている。


0718 The Guardian 書評

Thousands of prisoners to be released early to avoid ‘total breakdown of law and order’
0712:「法と秩序の完全な崩壊」を回避するために何千人もの囚人の早期釈放へ

 イギリスのキア・スターマー政権は「法と秩序の完全な崩壊」を脅かす刑務所の過密状態を解消するために、大規模な早期釈放計画を発表した。これに伴い、刑期の40%を終えた囚人数千人を釈放し、2025年3月までに1,000人以上のの保護観察官を新たに採用し、退所後の犯罪者の監視と管理を強化することが発表された。シャバナ・マフムード大法官はこの措置を「惨事を回避する唯一の方法」と位置付け、刑務所の収容能力不足が続けば裁判所は犯罪者の投獄を遅らせることを余儀なくされ、警察は危険な犯罪者を逮捕できなくなると警告した。また、刑務所が満員になると暴力が増加し、最前線にいる刑務官が危険にさらされることになると語った。政策はストーカー行為や接近禁止命令等で逮捕された囚人に早期釈放が適用されることになっており、特定の暴力犯罪や性犯罪、家庭内暴力に関与した犯罪者は対象外とされている。これにより、数千人の囚人が早期に釈放される見通しである。司法当局者によると、新制度の下で釈放された者は保護観察局が電子タグを付け、厳重に監視するようになるとのことである。釈放後であっても、定められた条件に違反した場合には刑務所に呼び戻されることになっている。


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