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コンセンサスの見方と分析。【認知トレードのススメ#3】

※よければこちらからどうぞ。


#1〜2は抽象的な話でしたが、ここからは具体的な話をしていこうと思います。

前回得られたものが2つ。『市場のコンセンサス』と『情報検索』による分析。

まずは市場のコンセンサスについては、テクニカルとファンダメンタルズをしっかり見ることから始まります。

見るべきは《価格的コンセンサス》と《時間的コンセンサス》

例えば、中央銀行やインフレ率などの市場を揺り動かすような経済指標、もしくは抵抗が多い水平線などがあった場合、その前からチャートに予測の兆候が現れることがありますよね。(市場を揺り動かす指標をどうやって見分けるかは『情報検索』の章でやります)

あれはその指標・テクニカル近くでの動きを織り込んで『多分結果はこうなるから、今から仕掛けておこう。』という市場心理の現れなのです。

次に《時間的コンセンサス》。こっちもチャートに動きが現れることには変わりありませんけど、問題が指標・テクニカルが持つ《力》ではなく、《時間》に移ります。

例えば、23年1月の米インフレ率。2月14日に発表されたわけですけど、重要とされたのはインフレ率という指標が持つ力というよりも、昨年の中頃からずっと結果が下がり調子だったこと。

『1年近くおんなじ結果なんだから、またおんなじだろう。』
市場はこう思っていた。

しかし蓋を開けてみると、結果が予想を裏切り上げてきたので、現在のドル市場に上昇圧力がかかり2/14から現在に至るまでドル円相場は約2円ほどの上昇をしているのです。

価格的コンセンサスは『強さ』、時間的コンセンサスは『長さ』だと考えればわかりやすいです。

まあ、とにかく共通しているのが、#2でも書いた、

『"みんな"はドル高円安だと思ってるんだな、、、じゃあドル安になるようなニュースや経済指標が出ればみんなびっくりするな。』

という思考回路が重要なのです。大衆心理に対する裏切りやサプライズとも言います。


では、次に情報検索について、、、と思っていましたが1000字近いので一旦終わり。

#4につづきます。

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