マイアウトリガーがほしい【1】

さて、10年ぶりに雪上に帰ってきた。受傷してからというもの置き去りになっていた風を切る感覚を得て、「やっぱりもう一度滑りたいなぁ」と思うようになってきた。

その感覚は日増しに強くなってきて、そうなると「ギアを揃え直すか」という金銭的にシビアな問題が浮上することとなった。

そしてこっそり前に履いていた板を調べると、ビンディングがジュニア用。まぁでもバインの調整はできるはずで、ブーツさえ入れば問題ない。大人用が入らなければビンディングを交換すればいい。(ビンディング交換は、レーシング用みたいなものを買わなければ2万も出せばお釣りが来るであろう)ただ板の優先度はかなり低めであった。
次、ブーツ。これもまぁ、レンタルできるしなあとは思う。だが、年間2回雪を踏むならブーツは安めの一足で元がとれる。毎回毎回足底板を入れてレンタルさせてくれ、云々の手続きを思うと、年2回雪を踏むようになったタイミングでそこそこのものを購入すればいいかと思った。

これらは私の場合足の変形も軽度なので一般のレンタルショップで十分満足する。唯一満足しないのが、アウトリガー、である。

こればかりは一般レンタルショップではどうしようもない。ちなみに、障害者スキーに関係する場所でも、指導者抜きでレンタルはできないとか色々制約がある。ついては、親子水入らずでスキーをするのも、大幅にこいつがなければ難しくなる訳である。福祉用具なのでそう壊れない筈だし(のちにそれはあてはずれであると言うことを知る)障害者スキー連盟の皆様は何かと誘ってくださる。やはりストックだと曲がってしまうほどの体重を手に預けなければならない立位スキーヤーとしては、どこでも自由に行くために結構重要な立ち位置を占めていた。

そもそもこうした福祉機器はどのように購入するかと言うと、ざっくり分けて

通販

福祉用具屋

直接メーカーから

の3点がある。なお、私の場合T字杖とクラッチを買ったが、T字杖の時はみんな大好きイトーヨーカドー、クラッチの時は日進医療器さんから直接お買い上げした。まぁつまり、福祉用具ビギナーではあるが、そこそこ様々なルートでお買い上げしてきたのである。

まずは通販を探る。残念ながら通販にはない。正確に言うと、あるのだがよく状態がわからない中古だったり(それも売り切れ)やってるかよくわからないサイトだったりして怪しいのである。ちょっと買えないなぁという感じだ。

次はメーカーさんから直接ということになる。チェアスキーヤーのお父さんのブログなんかを読むと、ナナロクロク(766)が出てくる。あとは日進医療器。ちなみにこのお父さんのブログで、アウトリガーのフラップがポッキンしているのを見て衝撃を受けたことはナイショである。「壊れないんじゃないのかよ!」と思った。ちょっとしたカルチャーショックである。

ちなみにアウトリガーにもいくらかメーカーがある。大きく分けるとシナノ(日本製)とスーパーライト(外国製)であるらしい。前回使ったのはスーパーライトである。個人的にはフラップがはね上げられ、きめ細やかな調整が可能なスーパーライトに一票である。

なお、ここまでに要した時間、初日を滑り終えてからの半日である。大学院生のリサーチ能力は恐ろしい。
でも結局よく決まっていないのが笑える。研究でもこう言うことはよくある。

こう言うときにどうすればいいかと言うと、自分で解決しようとするのをやめるか、時間をあけるかのふた通りがある。まぁスキーは季節モンだしと時間をあけた。

で、次シーズン。いま、ナウである。

次回、いよいよ購入編である。

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