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秋春制について考えてみた①

 現在、Jリーグのシーズン移行が話題になっています。
 現行の春冬制(2月下旬~12月初旬)から秋春制(8月上旬~5月下旬)にするかどうかです。

 この秋春制へのシーズン移行には様々な問題があります。
コンサドーレをはじめとする雪国クラブのサポーターが一番の問題点だと考えているのは、冬季間の練習や試合をどう行うのか、スタジアムまでの移動や観戦環境は大丈夫なのかなどです。
 問題点を分けて考えてみたいと思います。

まずはチームについて

1.練習
 12月になれば日本海側は雪が降ります。積雪となれば当然練習なんて満足にできませんし、除雪の作業まで入ります。屋外で戦術練習なんてとてもじゃないけどできないでしょう。この状況は札幌であれば2月下旬頃まで続きます。
2.試合について
 コンサは札幌ドームがあるのでホバリングステージさえ入れることができれば試合はできるかもしれませんが、他チームはそうもいきません。ピッチの除雪も必要ですし相手チームがたどり着けるのかという心配もあります。

運営面について

 試合前にピッチだけではなくスタンドも当然除雪が必要です。スタッフは屋外で設営から撤収まで行うことになります。

観戦について

 試合は2時間ほど極寒の中で観戦することになります。雪が降ったら雪中サッカーだね。交通事情も気になるところですし、客足は遠のきます。

 少し考えてみてもこれだけ問題点が思い当たるので、1月にウインターブレークがあったとしても、12~2月に試合を行うのは難しいのではと思います。

解決策・・・?

 練習については、屋内練習場の建設・冬季間のキャンプ、試合は、その時期はアウェイ連戦・別地域ホーム試合、このようなことが考えられます。
 それらにしても費用がかかるし、チームへの負担は避けられません。
 参考までにコンサドーレのリーグ開幕戦の成績(2015年~)は、9戦2勝2分け5敗となっています。西大伍選手は長期キャンプの影響はそれほどないようなことをおっしゃっていましたが、実際の成績を見る限り、長期キャンプの影響はありそうです。

 屋内練習場やキャンプ費用の補助ですが、練習場の維持費などもあるので、補助は単年で終わるものではなく毎年かかるものです。それをリーグが出してくれるのであればいいのですが。

 試合についてはホーム開催が難しいので、アウェイ連戦となります。(別地域ホーム試合はホーム試合にはならないしね)他の時期にでホーム試合が多くなるので、デメリットは大きくはないかもしれません。
 しかし相手チームは雪が降らないとはいえ冬なので寒いはずですし観客動員が多くないことが予想されます。となれば入場料収入も減るので、非雪国チームにもデメリットとなりそうです。

 他にも、暑さが続く8月スタートは意味がない・日本の社会制度とのギャップなど、ほかにも問題点がありそうです。
秋春制移行でのメリットも当然ありますので、メリットとデメリットを比べながら、そしてデメリット解消ができるのかどうか、今後考えられていくのだと思います。雪国地域のサポーターとしては注意深く見守っていきたいと思います。

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